抱きしめられたい。 (ほぼ日ブックス)

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  • ほぼ日
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865012507

感想・レビュー・書評

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  • 質の良いことばを、ごくごく飲むようにからだに入れることは、わたしにとっては生きることの一部です。文字が読めてよかったとも思うし、日本語が母語でよかったとも思わせてくれる、糸井重里さんのことばの本で、わたしの宝物のうちのひとつ。

    ・”変わろう”なんてこと、目的にしてはこなかった。”変わらざるをえない”から、変わってきたのだった。”変わらざるをえない”とは、”なんとかしなきゃ”の別名なのではないだろうか。

    ・最高の「期せずしての表現」とは、
    「人生そのもの」なのかもしれないと思った。

    ・「いいことをしている」と思っている人は、
    どうしても、他の人たちが、
    「いいことをしてない」ものに見えやすい。
    「どうして、いいことをしないのか」と、
    そういう人たちを責めるようになりやすい。

    ・ろくでもない商品に、うまくできたコピーを
    ぺたっと貼りつけたところで、どうにもなりゃしない。
    (中略)
    「うまいことを言う」のではなく、「わかってもらう」。

    ・じぶんのことを伝えるって、友好と安全に関わるんですね。

    ・あらゆる理解は、厳密には誤解だとも言える。
    理解されてるような気がするときは、いっそ愛されているのかもしれないと思え。

    ・力を抜くのはアリなんだけど、考えるのをやめるのはダメ。
    Relax,but never quit thinking.

    ・「感情的になったら、まず止まれ」
    ・よく、「あいつ、サドなんだよ」とかいう言い方があるけれど、
    「Sであること」と「無礼や失礼」はちがうよねー。
    He is not sadistic.He is rude.
    ・”悪口を山ほど書いた出さない手紙”というものが、だれのこころのなかにもある。

    ・寝ているときには、誰もが平等でしょう。”人が寝る”って、なんていいことなんだ。屋根のある暖かい部屋で清潔な床に入れて、安心して眠りにつけるということについて、”ありがたいなぁ”という気持ちでいようや、オレよ。

    ・”やりたい”と思えることを、”やりたくない”ことや、”やらなきゃならない”ことだらけの荒野のまん中に、しぶとい雑草のように植えつけてやるんだ。

    ・しかし、思えば”あら探し”だらけの世の中で、あらを探される側になっているということは、ものすごいことだよ、と言えるよ。がんばれ、”あら探されてる”やつら。

    ・荒天のときにしか学べないこともある。よろこぶべきか、悲しむべきかも言えないけれど、望んでもいない荒れた空の下でしか、わたしたちが身につけられないものがある。

  • 抱きしめたい じゃなくて抱きしめられたかったんだなぁ。うん。
    ぎゅっと。

  •  be動詞のbeの状態で肯定されること。
    ただ、居ること。
    それをきっと誰もが望んでいて、それを肯定し合えたら、すごく素晴らしいことなのだろうけれど。
    それは意外と簡単なことじゃないんだろうなと思う。
    それぞれがそれぞれ、大切なことを持っていて、譲れない部分があって、それが場所取りをするように、押し合う。
    お互いの妥協点を見つければいいだけな気もするけれど、きっと現実はそんなに簡単じゃないのだろうな。
    と、そう感じた1冊。

  • ひとつひとつの言葉が優しくて、頑張ろう、というよりは、温かく包み込まれて肩の力がふっとぬけるような心地よさがちりばめられている。

  • 寝る前に読むとよく眠れます。

著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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