アンソロジー おやつ

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  • パルコ (2014年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865060553

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アンソロジー おやつの感想・レビュー・書評

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  • おやつの記憶って幸せ感を伴っているものが多い、ような気がする。
    このおやつについてのアンソロジーも文章の向こうに嬉しい顔が見えそうなものが多く、読んでいて楽しかった。

    小~中の頃ハマった森村桂さん。最初に読んだのもお菓子についての本だった。
    三浦哲郎さん「せんべの耳」。耳のほうが好きなお菓子があるので共感!
    甘栗はぱりぱり剥きながら、が好きなので、藤森照信さん「甘栗」にも共感……しながら読んでいたのにラストでまさかの「むいちゃいました」派への転向に、同士を失った気持ちに(笑)
    五木寛之さん「メロン・パン筆福事件」。災難?いやいや、やっぱりこれは福でしょう。と思うものの、次々届くメロンパンを受け取る五木さんを想像すると、申し訳ないけれど笑ってしまう。

    「おやつ」という言葉の幅広さを感じる一冊。
    個人的には「おやつ=甘いもの」が幸せ感MAXなのだけど、スナック菓子だっておせんべいだって、それこそさきいかだっておやつですものね。

  • 「おやつ」。
    その3文字が思い出させるものがこんなにたくさんあるなんて!
    古今東西(大げさ?)の「おやつ」のお話が読めるアンソロジー。

    東海林さだおさんの「チョコレートの不思議」の見事な描写に驚く。
    そう、チョコレートは魔性のお菓子です。
    そして、蜂飼耳さんの「今川焼き、鯛焼き」で無性に今川焼き(チーズ!)が食べたくなり、三浦哲郎さんの「せんべの耳」に登場する未知のお菓子に魅了され…。
    誘惑の多いアンソロジーでありました。

    「おやつ」=「間食」=「成人病」まっしぐらなイメージがあって、たまに食べる時にはいろいろと言い訳が必要になったりする。
    なのに飲み会の終わりに出てくる甘いものは全く平気で食べるから不思議。
    まあ、時間的にも「おやつ」とは言えませんが。

    暑い夏の日に縁側でいちごシロップをかけたかき氷…
    それが今私が実現させたいおやつタイムだ。
    でも、家には縁側がない…(涙)

  • 「お弁当」に続いて、こんどは「おやつ」。懐かしく、楽しく、しみじみと、それぞれのおやつが語られている。「お弁当」より明るく幸せな記憶が多いんじゃないかな。なんたっておやつだものねえ。

    その中で、久住昌之さんがお母さんから聞いた戦時中の思い出話をつづった「おはぎと兵隊」が、ちょっと異色で忘れられない。終戦の二年ほど前、予科練四年生だった兄に会いに、おはぎをたくさん作って持って行った時の切ない話だ。久住さんは「たあいのない話だ」と書きつつ「でも、人に聞いた食べ物の話では、この話がボクは一番好きだ」とも書いていて、その気持ちはわかるように思う。

    もう一つ、もうやっぱりうまいよねえ、と思ったのは村上春樹さん。3ページ足らずの短いものなのに、まったくなんでこんなに「読ませる」んだろう。こういうのを書かせたらピカイチだと思う。

  • 楽しく読んだ。
    あまり裕福じゃなかったうちの、
    夏のおやつは冷やしたトマトを切って
    砂糖かけたやつ。
    冷たくて甘くて、でもおばあちゃんのトマトだから
    もう食べられないな。
    あとはおばあちゃんが買ってくれた大福みたいな
    形の風船ガム。
    お母さんが昼寝してる間にこっそり食べた
    ゼリービーンズ。
    なんだか涙が出てきます。

  • この本をお読みになる際は、お手元にお好きなおやつを
    ご準備の上、読み始められることを強くおすすめします。

    あくまで、スイーツじゃなくって「おやつ」を。

    夜中に眠れず読み始めたら、最初が森茉莉さんの

    「シュー・ア・ラ・クレーム」

    で、シュークリームが食べたくて食べたくて困りました。
    皮がぱりっと焦げ目がついてて、中にはバニラビーンズの
    しっかり効いたカスタード。

    袋に入ってるようなじゃなく、紙の箱に入ってて
    ケーキ屋さんで頂いて帰ってくるような。
    食べる時も無論、お皿をちゃんと出してダージリンと一緒に。

    夜中にコンビニに行くのも怖くて。
    で、結局どうしたか。

    翌日、家族にせがんで、箱に入ったシュークリーム…。

    カスタードと、ちょっと贅沢した気分でチョコレートの
    シュークリームを、買ってきてもらいました。

    お紅茶淹れて、食べれば大満足、という仕儀で。

    古めかしい文が多いというご批評もお見受けしましたが
    写真の雰囲気がレトロなのも、おそらくこの本が、
    「スイーツ」のエッセイ集ではなくて
    「おやつ」についての語りの本だから、こうなったのでは。

    雑誌やネットの情報を見て、物見高く試しに行く、そのくせ
    二度は食べない「スイーツ」ではなくて。

    ゆったりと、あるいは賑やかに。
    誰かの手によって用意された、心和むおいしい味。
    繰り返し味わって、話したり、静かに頂いたり、する
    「おやつ」がまだ用意されていた頃を活写すると
    こういう時代背景のイメージ・写真になるのではないかと。

    私はそう思います。

    どっちが悪いというのではなく、求めてる方向性が
    同じケーキ一個にしても、食べる時の姿勢とか
    空気感が違うと思うのです。

    手の込んだスイーツを、おしゃれして食べに行く
    それが悪いのではなく、それは「おやつ」とは
    ちょっと違うから。

    森村桂さんの文章とか、森茉莉さんのとか
    もともと読んでたものも懐かしく、開高健さんや
    獅子文六さんの文章はお初で、その滋味に唸らされたり。

    悪甘くなくて、気取らない。
    「おやつの時間」
    もう一度復活、させてみようかな?

  • 色々な本の中から『おやつ』に関するエッセイを集めてまとめたアンソロジー。気になる作家さんを中心に読みました。甘いものやおやつには心に残る思い出や思い入れがみなさん強くあるんだなと思いました。甘いものが苦手で、おつまみ的なものがほしいという方もちらほら。いろんな人の好みや思い入れを知ることができ、軽く読むことができました。

  • 読んでは検索し、検索し、検索し・・・・わわわ、どれもこれも美味しそすぎる!!!しかも、「今はもうない」とか、ひえ~!やめて~~!!!という感じにスイーツ欲求が高まってしまいますw

    お腹の空いてる時には読まない方がいいですよ。ええ、ホントに・・・w

  • おやつ=癒し → これは、アレに通じるなぁ~

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    「アンソロジーシリーズ第3弾

    日本を代表する随筆家、小説家、文章家たちによる「おやつ」にまつわる随筆を集めた「アンソロジー おやつ」。
    幼いころの思い出のおやつ、こだわりのおやつ、おとなならではのおやつ、手作りのおやつなどなど、読んでおいしいアンソロジーです。 」
    http://www.parco-enta.com/web/?g=6&a=

  • おやつにまつわる随筆集

    多くの人たちが、子どものころの、今の、家族の、おやつにまつわる話をもってる。しかも結構思い入れが強い。家独特のおやつルールがあったり、自分の中で食べるか食べまいかの葛藤があったり、忘れられない出来事があったり、小さなことなのにみんな真剣で、それが微笑ましくって、あたたかい気持ちになった。いつか誰かに送りたい本。

    写真もあるのだけど、写真よりも文章を読んでいた方がお腹がすく。これ読む前に何か用意した方がいいです。
    これ読みながらカ○ディーのチョコレート一袋開けちゃいましたからね。しかも夜に。でもいいの、「ダイエットなんて、そんなの明日からやればいいじゃないですか」って村上春樹も言ってるから。

  • おやつ。
    うちの家族がみんな大好きな響き。
    やんちゃ盛りのひとり息子のワンちゃんまで、しっぽをぶるぶる振りまくる。

    この本。
    たくさんの作家さんたちのおやつの思い出が詰まってる。
    なんだか思い出の中の先生方は、お隣のお兄ちゃん、お姉ちゃん。近所のおっちゃん、おばちゃんみたいで(失礼!)とっても身近に感じて、すっごく共感。

    楽しい思い出、甘酸っぱい思い出。ちょっぴりセンチメタルな思い出。。。
    おやつには、思い出がよく似合う。

    岡本真菜子さんの撮り下ろし写真がとっても素敵で、
    じつは写真に一目惚れ本なのです。

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アンソロジー おやつの作品紹介

思わずにんまり、至福の時間。おやつに育てられ、おやつに癒やされる。甘いも辛いも42篇。

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