蜜に濡れる花嫁教育 ~男装令嬢は黒王太子に寵愛されて~ (プリエール文庫)
- 大誠社 (2013年12月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865180060
作品紹介・あらすじ
アリシアの初恋の人。それは昔出会った王宮騎士と思しき青年だ。再会を夢みてきたが、王太子レオナルドの求婚で望みは絶たれてしまう。最後にひと目だけでも。男装して潜入した王宮で『彼』を探していると、レオナルドに見つかり?淫らな責め苦で秘めた想いを暴かれるアリシア。けど意外な申し出が。-あなたの想い人を探させてやる。ただし夜は閨で『花嫁教育』を受けること。有無を言わせぬ雰囲気に圧倒され、それを受け入れるが、レオナルドの思惑とは…!?
感想・レビュー・書評
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男装もの好きなので、期待し過ぎました。
初恋の人を探すヒロインと実はその相手はヒーローというありふれた内容です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自国では成人とみなされる18歳の時に他国の王から求婚されたアリシア。 舞踏会に行くついでに、どうしても忘れられない一度初恋の人に会いたくて、男装をして衛兵の交代の時間に自分が衛兵になりすまし、舞踏会を抜け出す計画を立てます。ところが、予期しない状況で王に見つかってしまいます。 自分の気持ちに鈍いアリシアを好きになったレオナルドは、終始男らしくアリシアを逃がしたくはない発言を、堂々と伝えながらリードする所に萌えます。 俺様気質だけどヒロインを愛する気持ちは強いというお話が読みたい人にお勧めです。
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王太子レオナルドと結婚することになった、多額の借金を抱えた伯爵家の令嬢アリシアが、初恋の人を探すべく男装で過ごす傍ら王太子から妃教育を受けるお話。
命の恩人であり想い人である王宮騎士を探しに王宮に潜入するときは騎士の恰好、王太子に男装がバレた後は園丁見習いの恰好、2通りの男装姿が楽しめます。
王太子レオナルドがアリシアに向ける言動や行動、視線は意地悪なものであることが多いですが、芯の通った男前なヒーローです。
意地悪な中に透けて見える優しさや、嫉妬して拗ねるところはニヤニヤしてしまいます。
アリシアは初恋の人を探すのに男装までしてしまうほどお転婆ですが、結婚の際にはお互い愛し合っていたいとか、胸の大きさを少し気にしてみたりとか、素直で可愛らしいヒロインです。
自分に向けられる人の気持ちに鈍感なため、レオナルドがやきもきしているのが楽しめました。
ヒロインの幼なじみで王宮でも騎士としてしばしば登場するリュシウスもなかなかかっこよく良いキャラクターで、彼視点でのお話も読みたくなりました。
主役だけでなく、ヒロインのお父さんや園丁、王宮執事といった脇役のキャラクターたちも生き生きと描かれているのが良かったです。
お話のラストでは二人がラブラブで、甘い空気感に幸せな気持ちにさせられました。