桜前線開架宣言

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著者 : 山田航
制作 : 山田航 
  • 左右社 (2015年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865281330

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桜前線開架宣言の感想・レビュー・書評

  • 2017年5月14日に紹介されました!

  • 編者の自己顕示でいやになる。
    アンソロジーを編む資格があるとも思え無い。
    選ばれている歌人はちゃんとしている。

  •  ショッキングピンクの鮮やかな表紙に、黒字で「Born after 1970 現代短歌日本代表」というサブタイトル。思わず手に取りたくなる本書は、現代短歌の最前線に立つ1970年生以降の40人を紹介した、短歌アンソロジーである。

     編んだのは、自身こそ本書に収められるべき最前線歌人の、山田航。83年生まれ、札幌市在住。実作とともに、短歌史を俯瞰する評論の書き手でもあり、その選歌眼は信頼に足る。

     収録の40人の多くは、90年代の穂村弘、俵万智らに影響を受けた人々でもあり、基本的に口語で短歌を作っている。そのため、口語がカバーする幅広い歌材と、口語ゆえの浸透力が、持ち味ともいえる。北海道在住の歌人を例にしよう。登別市在住の松木秀と、小樽市在住で、小説家としても活躍する雪舟えま。

      アメリカのようだな水戸のご老公内政干渉しては立ち去る
     松木 秀

     うちで一番いいお茶飲んでおしっこして暖かくして面接ゆきな
     雪舟えま

     風刺の利いた松木作と、同居の男性の職探しをあたたかく見守る雪舟作。矛盾に満ちた国際政治も、生活者の細部の機微も、口語短歌はしなやかに表現でき、かつ、あらゆる読者を拒まない。

     解説には、「学校」「地方都市」「郊外」といったキーワードも盛り込まれ、現代社会が照射されている。

      3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって
     中澤 系

      胃のなかでくだもの死んでしまったら、人ってときに墓なんですね
     笹井宏之

     ―夭折した2氏も前線の歌人として編まれている。せつないが、作品は残り、読み継がれてゆくのだ。若き死者たちとともに生き、歌う「宣言」の書でもある。

    (2016年2月7日 北海道新聞「ほっかいどう」の本欄掲載)

  • 全部日本語で書いてあるのに、なにを言っているのかまったくわからなくてすごい。でも面白い。同じ国に生まれて、同じ時代を生きて、同じ言葉で話していることについて書かれた本。

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桜前線開架宣言の作品紹介

石川美南、小島なお、雪舟えま、笹公人、黒瀬珂瀾、笹井宏之、中澤系――。若い才能が次々にデビューし、いま盛り上がっている現代短歌の世界。その穂村弘以降の全貌を描き出す待望のアンソロジー! 歌人・山田航が40人を撰び、作品世界とプロフィールの紹介に、アンソロジーも付して徹底解説! 学生短歌会など現代短歌のいまがわかるコラムとブックガイド付。

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