脳と瞑想 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学 (サンガ新書071)

  • サンガ
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865640670

作品紹介・あらすじ

目指したいのは、何が起きても受容できる心、強くしなやかな自我。脳の覚醒下手術(意識のある状態での手術)でトップクラスの実績を持ち、自らも日々瞑想する脳外科医と、タイで出家し、長年にわたり瞑想修行を重ねた日本人僧侶が、苦しみから抜け出し、幸せに生きるための意識の転換と、脳の使い方を語り合う。

感想・レビュー・書評

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  • 瞑想の具体的な効用何か?
     大学の授業で体を整えてこそ心が整うという考え方を知った。ジムには行っているが、瞑想はしたことがなかったので、瞑想も取り入れてみることにした(朝晩各30分)。その結果、明らかに頭がすっきりした。そこで文献による説明が欲しくなり、たまたま手に取った本が本書だった。
     本書の内容は網羅的である。具体的列挙すると、瞑想の仕方、覚醒下脳手術、脳のタイプ、脳と心の使い方、脳と瞑想、自我の科学、左脳優勢の社会、苦しみから抜ける方法、があげられる。
     本書では、瞑想の方向性として、悟りや神秘的体験などに重きが置かれず、”観察”に重心が置かれる。”観察”とは、自己を見つめることである。瞑想をしていると、超越的な体験に気持ちよくなり、やみつきになる。しかしそこには、求めている安らぎはない。それを丁寧に多角的に説明するところが高評価ポイントである。
     瞑想の目的は、日々落ち着いた心で過ごすためにあると思う。神秘的体験やビジネスへの利用を強調するような偽書にはない、質の高い知識がこの本にはある。つまり、本当に精神的に困っている人こそ読むべきだ。

  • 昔から能力開発とかに興味をもっていて、成績が落ち込むとこういう本を読み漁っていました。勉強しろよっていうね。しかもあんまり実践しないんですよね。

    対談形式で、ところどころに挿絵があって読みやすいんですが、本の帯とか題名から思っていたのとは少し違う内容でした。
    こんな瞑想をすると脳のこの部分で血流がアップしたり、θ波が出る~とか脳科学がメインなのかと思っていたら、どうやらメインは仏教の方で、脳科学の方はあんまり…。篠浦先生が「僕は○○は瞑想だと思っているんです」と問いかけて、プラユキ氏が「そうですね、仏教では~~」と続けていく感じ。個人的には篠浦先生には「思っているんです」という表現をあまり使わず、エビデンスをバンバン出してほしかったんですが…。

  • 対談形式が故に、プラユキ氏のロジカルな積み上げが中断されて理解しづらく感じた。

  • 前半 脳については少し難しい。後半 瞑想について、ブッダの考え方や脳の使い方・思考は日常生活や現代社会において汎用できる内容だった。
    からだと心は別物なんだ。という考え方を言語化されていて、読んでいて気持ちが浄化された。

  • p64~

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著者プロフィール

1962年、埼玉県生まれ。タイ・スカトー寺副住職。上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。1988年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキアン師のもとで出家。以後、開発僧として、瞑想指導者として活動

「2014年 『脳と瞑想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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