トッド 自身を語る

制作 : 石崎 晴己 
  • 藤原書店
3.60
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本棚登録 : 55
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865780482

作品紹介・あらすじ

ソ連崩壊やアメリカの凋落、アラブの春を予言したトッドとは何者か? 国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目し、ソ連崩壊やアメリカ凋落、アラブの春、ユーロ危機や移民・難民問題など数々の歴史的変化を予言してきた歴史人口学者エマニュエル・トッド。トッド自身が語る自らの学問的背景と各著書について、フランスの今、世界の行方、そして震災後の日本。今世界で最も注目される人物を理解するための最良の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • トッドの過去の著作を本人に対するインタヴュー等で解説乃至補足したもの。
    タイトルのトッドの全体的な思想や思考方法については「思考地図」の方が適当。
    彼の家族構造についての予備的な知識がないと十分に理解できない点が多い。
    一般的な読み物としては不親切で、タイトルと中身が羊頭狗肉な印象は免れない。
    「最後の転落」のソ連崩壊後のロシアが共産主義の独裁的・権威主義的システムに過ぎないと思っていたのがほとんど宗教に擬するソ連邦に対する集団的信仰だと気ずいて、崩壊したのは経済的組織様式ではなく準宗教的秩序と2012年の時点で指摘しているのは現代のプーチンの指向を予言しているようで興味深い。

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著者プロフィール

1951年フランス生まれ。歴史人口学者。パリ政治学院修了、ケンブリッジ大学歴史学博士。現在はフランス国立人口統計学研究所(INED)所属。家族制度や識字率、出生率などにもとづき、現代政治や国際社会を独自の視点から分析する。おもな著書に、『帝国以後』『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』などがある。

「2020年 『エマニュエル・トッドの思考地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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