ソニー 破壊者の系譜 ―超優良企業が10年で潰れるとき

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  • さくら舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865810363

作品紹介・あらすじ

リストラ8万人!無能経営者がソニーを凋落させた!
戦後の焼け跡ベンチャーとして東京の下町に産声をあげ、木造二階建ての小さな社屋から瞬く間に年商10兆円に迫る国際的な大企業へと成長した世界の異端児、技術のソニー。しかし、ここ10余年で一気に業績が悪化、電機業界で「一人負け」の状態に陥った。いったい、ソニー内部で何があったのか。凋落の原因を作った大賀典雄氏、出井伸之氏、ハワード・ストリンガー氏、平井一夫氏ら“ソニーDNA(自由闊達にして愉快なる理想工場)の破壊者”ともいうべき歴代社長4人が犯した4つの過ちを、ソニー勤務40年の元幹部社員が糾弾。人材育成、技術活用、組織活用、企業経営の原理原則を基に、会社組織のあるべき姿を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者自身がソニーに40年間勤務し、世間の評価とは違う内から見た経営者の資質の指摘本。
    誕生から成長の時代の前田多門、成長から成熟の時代の井深大、盛田昭夫、成熟から衰退の時代の大賀典雄、出井伸之、衰退から崩壊の時代のハワードストリンガー、平井一夫。
    自分さえよければそれでいい。後のこと、他人のことも関係ない。ゲーム感覚で企業経営をしているのがソニー。人や企業の悪行は報酬で決まる。正義は金にならないが、不正は金になる。シャープも東芝も栄枯盛衰だが、ソニーは人災で地に落ちた。やるせない。

  • 人材 技術 組織 経営

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著者プロフィール

1947年、山口県に生まれる。桜美林大学(経営学)客員教授。東京工業大学や金沢工業大学の非常勤講師、経済産業省主催の人材育成講座主任講師。1970年にソニーに勤務し、スタンダード戦略グループ・ダイレクターの職を最後に2010年に自主退社。ソニー在籍中から技術標準化分野(デンソーのQRコード、JR東日本のスイカなど)で活躍。「失敗しない交渉人」の異名を持ち、2008年には国際標準化活動への功績により内閣総理大臣表彰を受けた。
著書には『国際ビジネス勝利の方程式「標準化」と「知財」が御社を救う』(朝日新書)、『ソニー 失われた20年』『ソニー 破壊者の系譜』(以上、さくら舎) 、『実録・交渉の達人 国際標準化戦争秘録』(日経BP社)などがある。

「2018年 『定年で終わらないための戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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