- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865891447
感想・レビュー・書評
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ひとまず…上巻読了。梶本レイカの作品は難しい。理屈こねまくられているとか、専門的知識がないと読めないとか、そう言う難しさではなく、人間と言うものの自分の理解度を試されるから難しい。作品に対するわけだから、作中の「登場人物」に対する「読者」である自分の「読解力」と言うものをぎゅうぎゅうに絞られるので難しいのだ。
そして、怖い。初読は特に怖い。この怖さ、背筋にぞわっとくる感じはどこから来ているのだろう、と、霊感スポットに恐る恐る足を踏み入れる感じになる。
更に、痛い。肉体的に痛いと言う面と、いわゆる「痛い系」と言う面が一体となって襲って来るのだが、これでもか、これでもか、とエキサイトするのではなく、ネットの海を泳いでいて地雷を踏んでしまった、と言う様な唐突さがある。
「共依存性」と言うのも、この作家の変わらないテーマで、依存と言うものの正体をずっと模索していると思われる。私は個人的に「善い依存」と「悪しき依存」があると思っているのだが、どっちに転ぶか分からない怖さも梶本レイカの最大の魅力だろう。
とにかく、初読では情報処理能力が追い付かないのがこの作者の特徴、二度目読んだ時に少しは私の頭でも理解が進んでいるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うおおおお面白かった!ハードで痛い要素てんこ盛り。上巻にして濃すぎる展開に下巻を早く読みたいのに読むのが恐い。梶本さんの作品はさらっと読み流せない何度も読みたくなる中毒性がある。八敷と鬼戸だけでなく、そこにどうしようもないクズで神だった佐伯の存在が俄然この話を面白くて救いのないものにしている。でも彼の生き様が一番心に残ったかも。描き下ろし切なかった。
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とても良かった…こういうBLに出会えると本当に嬉しくなる。気軽におすすめできる内容ではないが、警察、893、暴力、汚職、エスっていうワードに反応する人は読むべき。グッとくる…。受けが最高です。攻めも男らしくて良い…!