忙しい社長のための「休む」技術

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784866220024

感想・レビュー・書評

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  • 卓越した能力を培うには、自分が求めるスキルを何度も繰り返し、計画的に、途中に休息をはさんで、訓練しなければならない

    ■新しい働き方
    ・現代社会の職場は、もっと多く、もっと大きく、もっと速くの価値観に支配されている
    ・非常に意欲的である、つまり、自分の仕事に目的意識を持ち、求められる以上の仕事をこなしている従業員は、わずか20%だった
    ・一流の人たちはただ努力するだけではない。ほかの人よりもっと努力するだけでもない。彼らは人より、圧倒的に、大きな努力を続けているのである
    ・優れた演奏家は、普通の人より集中的に練習に取り組んでいるだけでなく、普通よりしっかり休息と回復の時間をとっている。
    ・自分のしている仕事に、熟達しようと積極的に努力をしないでいると、最初にどれだけ質の高い訓練をこなしたとしても、能力はどんどん低下する

    ・自分を知るところから始めなければならない
    ・もっとよく見るためには、あらゆる可能性を排除しない
    ・繰り返しストレスを与え、そのあとに十分な回復の時間をとれば、その結果としてより大きな力がつく
    ・1つか、2つのことにだけ取り組む
    ・最も重要なカギは、正確さと具体性だ
    ・自分がやるときめた行動に集中する

    ■持続可能性/身体
    ・ベストの状態で生活できるように身体的な基礎を築くことを最初の目標とする
    ・身体を動かす活動と、鎮静効果のある活動を交互に組み合わせる
    ・1日7~9時間の睡眠を推奨している
    ・睡眠とパフォーマンスには強い相関がある
    ・睡眠不足が身体に大きなダメージをあたえる
    ・もっと早く就寝する必要がある
    ・就寝時間を決めておく

    ・人生の政体リズムは、寝ていても、めざめていても、90分の周期がある
    ・昼寝の効果は大きい

    ・運動は、身体能力を高めるとともに、頭脳面でも情動面でも、エネルギーを再生する効果が高い
    ・心機能のトレーニングは歳をとってからでも十分に効果がある

    ■安全/情動
    ・人間の心は、よいことよりも、悪いことのほうに強く反応し、悪いことのほうがその影響は長引く
    ・私たちは脅威を感じると、ただ本能的にそれに反応する
    ・自分の価値を認められること、みとめられていると感じられることは、他者にもおなじくらい重要だ。
    ・自分の価値を認めてもらえ、安全だと感じられることが、基本的な形のストレス予防になる

    ・社員を正当に評価すると大きな配当が得られる
    ・リーダは、社員の達成を励まし、認め、感謝し、報い、祝うことにも意識的に時間を使わなければならない
    ・感情を自覚すること自体が、すべてのレベルのリーダに欠かせない
    ・重要なのは、感謝の言葉を書き送ること

    ■自己表現/頭脳
    ・注意を分散していると、相手の言葉のすべてを吸収することはできない、記憶に残るものも少なくなる

    ・自分の注意力は、できるだけ重要なことに使う
    ・最も重要なことを、いちばん先に行う
    ・細かく具体的であること、開始時間をはっきり決めるだけでなく、終了時間も決めておく

    ・創造の5段階 直観⇒浸透⇒孵化⇒ひらめき⇒検証

    ・学習を重視し、思い切って投資をする
    ・人はスキルを計画的に向上させられるが、そのためには、集中的な訓練が必要だ
    ・社員の働き方にもっと自主性を与え、自分が生み出す価値にもっと責任を持たせる

    ■存在意義/精神

    ・内省とは、重要だが、緊急でない、活動である
    ・価値観と行動のギャップを明らかにする。
    ・優先順位を明らかにすることが目的探しの出発点になる。
    ・人の役に立つための明確な道筋を自分に示すことで、大きな意義をもつ

    ・社員がリーダーに求める最大の価値は、誠実、だった。2番目が、正直さ、3番目が、謙虚さ、だ。

    目次

    はじめに

    第1部 新しい働き方
     第1章 エネルギーとニーズ
     第2章 自分を知る
     第3章 変化
    第2部 持続可能性/身体
     第4章 リズムに合わせる
     第5章 睡眠のリズム
     第6章 活動、そして休息
     第7章 運動
     第8章 栄養の誤解
     第9章 新しい働き方
    第3部 安全/情動
     第10章 情動トパフォーマンス
     第11章 悪は善より強い
     第12章 感情の乱れ
     第13章 組織のエネルギー
    第4部 自己表現/頭脳
     第14章 分散と集中
     第15章 注意力の持続
     第16章 左脳と右脳
     第17章 職場環境と集中
    第5部 存在意義/精神
     第18章 精神的エネルギー
     第19章 最善の行動
     第20章 組織のエネルギー
    各章のまとめ
    参考文献

    発行日 2016/03/25 第1版第1刷
    著者:トニー・シュワルツ、ジーン・ゴメス、キャサリン・マカーシー
    発行所:ダイレクト出版
    定価:3,278円

  • ”社長のための”というのは言い過ぎかもしれないけれど、確かに社長や経営陣がまず読んだ方がいい本だと思う。
    「休む」≒効率的に働くということなので、心の底から休みたい人はこの本を読むよりバカンスに出かけた方が心の薬になるだろう。とはいえ、読んでみて損は決してなかった。
    特に参考になったのは、集中力について。
    どうしてもマルチタスクで仕事をやりがちだけど、1つを全うした方がパフォーマンスを発揮できるし、なにより自分の力になること。日本の昔ながらの会社だとマルチタスクをこなせる人が重宝されるが、犠牲者的な側面が否めないと感じていた。そこをはっきりと述べてくれているところに共感したし、1つをじっくり突き詰めるのは時間がかかってもどかしいものの、楽しいし身に付くと感じはじめていたところだったので、背中を押された気持ちになった。
    その他、睡眠、運動、マインド、安心感、目的意識がパフォーマンスには大切だと納得した。
    新しい働き方が求められているときに、読んだ方がいい1冊だと感じている。

  • 身体にとってベストなリズムとは?
    私はその日の行動予定を見て、何を食べる必要があるかを考えるようにしています、ロサンゼルスからラスベガスまで車で旅行するときに、途中のどこでガソリンを補給するかをあらかじめ考えてもおくのと変わりありません。

    私たちは定期的にエネルギーを再生するほうが、仕事をもっと効果的にこなせるようになる、そして、運動や遊びのような体を動かす活動と、瞑想や睡眠のような鎮静効果のある活動を交互に組み合わせるほうがベストの状態でいられる。


    睡眠不足が身体に与える大きなダメージ
    睡眠不足だと仕事の効率が悪くなり、車の運転中の危険が増す、生活の質が落ち、病気にもかかりやすうくなる、問題や機会に対して創造力を働かせて反応することができなくなり、独創性や柔軟性、思考の多様性を失い、新しいアイデアを生み出せなくなる。
    就寝時間を決めておくことも重要で、そうしないと、すぐに以前の習慣に戻ってしまうか、疲れを感じるまで起きていたりする。

    注意力の持続
    一度に1つのこと

    自分の注意力をもっとコントロールするための最初のステップは、集中していないとどうなるかを認識することである、まず、何をするにも最大限の力が発揮できなくなる、それだけでなく、注意をそらすことを自分に許してしまう分だけ、何かに没頭する能力が徐々に衰えていく。

    私たちはクライアントに「儀式」をつくるように教える、つまり、決まった時間に厳密に行うことで、やがて自動化され、意志や自制心を使う必要がなくなる行動のことだ。

    優先順位を決めるための時間をあらかじめスケジュールに組み込んでおかなければならない、私たちが見つけた最強の儀式は「最も重要なことをいちばん先にやる」というものだ。

    すべての儀式がそうだが、細かく具体的であることが成功への鍵となる、つまり、開始時間をはっきり決めるだけでなく、終了時間も決めておいたほうがいい。

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