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- / ISBN・EAN: 9784866220239
感想・レビュー・書評
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明治維新の過剰なまでの賞賛が通説となってしまった、現代の私たち日本人が受けている日本史教育。あたかも鎖国が時代遅れで、徳川幕府が封建的で恥ずかしいと言ったのは武力で地球を人種差別と殺戮で植民地にした残忍な帝国主義者たる英仏だったのに。。。我々はその欧米を断罪せずに250年も平和を維持した徳川幕府を無能よばわりする歴史認識を鵜呑みにしている。これぞ自虐史観そのものではないかと私は思います。第二次大戦後の戦後教育云々ではなく明治維新後の歴史教育自体が強欲な欧米帝国主義者によって恣意的に書き換えられていたとしたら歴史とは何ぞやといった感じです。歴史は勝者によって書かれることが通例だとしても私たちは歴史教育を鵜呑みにせず色々な背景を知ることが大切であると本書を読んで感じました。欧米とアヘンと維新の志士達、いろいろと新しい知見を得た一冊でした。
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日本の維新後の世の中には、ほとんど認知されていない事実、それもこうであってほしいという美しい願望とは違う数々の真実から、歴史を紐解いた時に見えてくるものがある。
それが維新後の日本の真の実情だということ。
日本という国への愛国心忠誠心、日本国民としての誇りを呼び覚まされる本。
そういうことを書くと、
右翼的な目で見られる理由も、
文明開化と言う名の欧米化。
その理由もかなり腑に落ちるものだ。
言語と自国民という意識は繋がっているといえる。
極論すれば国が滅びる時は、その国言語が滅びる時なのかもしれない。
アイデンティティをどこに置くのか。
ユダヤ人は聖書に置いた。
そこには選民思想がある。
日本人は様々なものを取り入れて渾然一体にして、日本を作り上げてきた。
だが、今のグローバル化の波の中での日本の、英語教育というのは、カタカナ英語もあるというような甘いものではなく、英語が喋れなければ劣等生の烙印を押される社会。
これも、冒頭で言った真実の一つだが、
それら全ては
平和江戸時代を終わらし、
明治維新を画策した
イギリスの植民地戦略だったということ。
明治維新は、
すべてイギリスのアジア戦略だった。
それが著者が見抜いた真実。 -
明治維新を世界史の流れから解説しているところが、とても良い。講演はCDで何回も聴き、講演録として文字で読むとさらに良い。巻末の西先生の論文はかなり読み応えがあった。明治維新を冷静になって見直すことは、現代日本にもとても大切な事だと思いました。このような本は、多くの人に読んで欲しい。
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“Follow the money.”
物事の見方は複数あり、その一つとして「金の流れを見る」ということは新しい気づきでした。 -
明治維新の名を借りて金儲けをする詐欺本。あまりに内容が陳腐でガッカリ。新説と言いながら、ジャーディンマセソンやグラバーが黒幕云々の話など、幕末維新ファンなら誰でも知ってる話をグダグタ遠回しに書いたり、龍馬に金を出したのは?暗殺したのは?と引っ張っておきながら結局何も言及せず、挙げ句の果てに最後は米国礼讃とスタンフォードの自慢。こんな個人ブログレベルの内容で2980円などとは言語道断。しかも、著者が所属しているというフーヴァー研究所は実はスタンフォード大学とは一切関係ないという胡散臭さ(ググッたらすぐわかる)。歴史を語るな、インチキ野郎。星はマイナス5。
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明治維新について知見を得るために読んでみた。
坂本龍馬の資金源はという問いに対し明確な答えは記載されてない。
今後、明治維新についての本を数冊読み答えを見つけていきたいと思わされる一冊であった。 -
西鋭夫講演録 新説明治維新 ダイレクト出版
独特のリズム感を持つ話の内容は
簡潔で分かりやすく面白い
柴連太郎のプロパガンダが批判される昨今
ますますその勢いを強めることだろう
裏表紙から読む
横書きによる英文と併記されている
未来を視野に入れて語られる日本文化が印象的だ
義務教育とメディアに侵された多くの人に
読んでもらいたい本だ
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最初の感想、「これやから歴史は面白い」そして、中学で習った時とかに思ったことがなんか認められたというか肯定された感じがして嬉しかった(^^)
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歴史の読み解き方が学校教育とは違います。非常に説得力がありました。後続サービスへの導入本となっているので、気に入ったら他の本や西さんのサロンに参加されてみるといいかもしれません。