今のアメリカがわかる映画100本

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著者 : 町山智浩
  • サイゾー (2017年8月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866250892

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今のアメリカがわかる映画100本の感想・レビュー・書評

  • さすがにドキュメンタリーや社会派な感じの映画が多くて、ほとんど見ていない感じだったけれど、読むだけでおもしろいし、本当に、今のアメリカがわかる気がして、ためになった。
    印象にとくに残っているのが「JUNO」とか。見ていないのだけれど、妊娠した少女が子どもを産むほのぼのコメディだと思ってたけど、言われてみれば、フェミニズムに反するかも、と。中絶反対派やキリスト教右派が絶賛したという。。。
    見てみたい映画も増えた。「アメリカンハッスル」とか「ダラスバイヤーズクラブ」とか「ミルク」とか「大統領の執事の涙」とか。

    著者の町山氏は中年になってからアメリカに住んだってことだけど、なんでこんなにアメリカのことがわかるんだろう、って素朴な疑問。もちろんものすごく勉強もして、ものすごく取材とか仕事もされているから当然なんだろうけれども。

  • 本の紹介の欄に『トランボ ハリウッドで最も嫌われた男』『ズートピア』『ハドソン川の奇跡』『スノーデン』『ワンダーウーマン』などの最近の話題作が上っているからといって、この10年間の米国映画全体を論じていると思って買ってはいけない。私は、年間100作以上を映画館で観る自他ともに認める映画ファンではあるが、私が観た覚えがあったのは、100本のうちたった33作だった。しかも、題名さえ初めて知ったのが半数以上だった。このうち半数以上は、果たしてレンタルビデオ屋で見つけることができるかどうかの正真正銘マイナーなインディペンデント系やドキュメンタリーである。

    しかし、面白い。

    私はそれなりに批判精神を持って、映画作品を見てきたと思っているが、それでも有名作品ひとつたりとも、「そんなことは端から知っている指摘さ」というのがなかった。どこかしら、驚くような事実が書かれているのである。

    直近で観た「ワンダーウーマン」の原作者は嘘発見器の発明者だから「真実の投げ縄」を持っていたのとか、「ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密」にはマクドナルドは一切協力していないにも関わらず、あのロゴが堂々と出てくるのはフェアユースという制度のお陰とか、「スポットライト」の最後の説明では曖昧になっていた神父たちへの社会的制裁の内容が十分なものだったこともやっとわかった。ずっと意味わからなかった「フロスト×ニクソン」の意図していたことがやっと納得いった。

    ドキュメンタリーの解説は、決してテレビが報じないアメリカの裏歴史であり、日本の将来の闇未来である。アフガンの最前線従記「レストレポ前哨基地」の凄まじい内容。或いは愛国者・英雄として死んだ兵士が実は味方の兵士の誤射のために死んでいたことを明らかにした「ティルマン・ストーリー」、軍隊内の性的暴行事件の闇を暴いた「見えない戦争」、「事実は劇映画よりも奇なり」の作品が続き、びっくりであった。

    2017年9月21日読了

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