北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27
- 文響社 (2017年8月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866510132
感想・レビュー・書評
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スウェーデン人夫婦が経験したうつ病からの抜け出し方を書いた本書。
世界一幸福な国民と言われながら、意外と思ったのは結構「こうあらねば」や「やらなくては」に追い込まれていたんだなということ。
幸福度が高いからこそ、自分たちにも完璧を求めたのかしらん。
面白いなと思ったのは、鬱から抜け出すプロセスや心がけは言葉は違えど、仏教の禅が教える事に近いという事。
日々修行です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りたもの。
ヨーガやマインドフルネスで注目された、瞑想のメゾットによって「今、ここ」にあることに注目し、自分を取り戻すことを提案する。
教育や福利厚生が凄く進んでいるイメージがある北欧でも心の病に苦しむ人は多いらしい……
著者ら夫婦は、憤りや不満をため込み、それぞれ不安症とうつ病になった。
そこから立ち直るために、自分たちでできること――セルフセラピー――を積極的に取り入れ立ち直った、生の言葉は親近感がある。
内容は仕事や家事、子育ての心構えに始まり、次第に自身の心の在り方へと内省してゆく。
個人的にはスーサンの子供の頃の体験に共感してしまう……厳しい父親から愛を感じなかった、母親も助けてくれなかった――それは「私の気持ち」に耳を傾け、まず無条件に受け入れてほしかった――という、取り返しのつかない心の叫びだった。多くの人が抱えているのだろうか、このトラウマは…
その体験を見つめ直し受け止めて、赦す必要性を端的に述べている。それに苦しめられるのは確かに時間のムダだし、自分に対してもったいない……
私はまだそこには至っていない。
田房永子『しんどい母から逃げる!!: いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』( https://booklog.jp/item/1/4093886083 )に近い。田房氏のような怒りのプロセスは省いているけれど。 -
20170905 病気になってからタイトルに惹かれて本を買うようになった。読みやすく気楽に対処できるような内容。「自分が変わる勇気を持てば、人生はワクワクする旅に変わる」その通りだと思う。
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「自分の事は後回しで大切にしてない」
ある事をきっかけに伝えられたこの言葉。
自分の事を後回しで大切にしてない
具体的な事をいくつか教えて頂いた。
いくつかは納得できた。
でも
後悔しない為の事
誰かの役に立ちたくてした事
喜んで欲しくてした事など
自分の為にしていた事の中にも
「後回しで大切にしてない」
行動や考え方があるという。
そこで自分の中で矛盾が生じた。
矛盾が生じた瞬間から
後回しにしないって何だろう?
大切にするって何だろう?
ってずっと考えてた。
そんな時にこの1冊の
『自分を大切にする』
ってキーワードに目が留まった。
読んでいると
少しずつではあるけど
『自分を大切にする』ことが
どういう事なのか
どういう行動なのか
分かってきた気がする。
1回読んだだけでは
自分の中には落とし込めてない。
でも迷ったときに読み返して
少しずつ自分の物にしていきたい。 -
「せざるを得ない」も見方を変えれば、自分で選んでいる。自分で選んだと考えた方が、色々うまくいくのかもしれない。
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本書の章立てはざっと次のようになっている。
1.ストレスをコントロールするために、ストレスを特定しそれを回避することが大事。
2.ゆとりのある暮らしをするために、リラックス、適度な運動、クリエイティブな活動などを意識的にする。
3.自分の心を大切にするために。「であるべき」から「ありのまま」、ネガティブからポジティブ思考へ変換する。
4.人間関係で悩まないために、人の評価を気にせず、自分で評価し自分を褒める。
5.自分の人生を大切にするために、過去や未来ではなく、「今、ここ」を生きる。
「アファメーション」:"肯定的自己暗示"自分を主語にして自分の責任で自分の人生を生きるように自分に言い聞かせる事。
前書きには、森田正馬氏の「かくあるべし思考を捨てて、あるがままに生きろ」の言葉がある。森田療法は1919年(大正8年)に創始。100年も前だ。
少なくとも100年前から言われてきてるのにまだできない。人間て、30000歩進んで29999歩さがるで進歩してきたんだな。
成功本や自己啓発に類する本は、心が弱ってその時必要としている時は、眩し過ぎてなかなか読めない。眩しさとは「それができないから困ってるんだ。」とか「できる人はもともとが違うんじゃないか。」とかいうところ。前向きになれない。気力がない。なのに背中を押される。そしてさわんな!みたいになる。もうそうなったら、エクスクラメーションの乱用が目に付くとか、太字ゴシックの強調してあるところが気に触るとなると、ひがみ、言いがかりが湧いてくる。そんな状態で、あるがままに生きよといわれる。ひがみや言いがかりが出てくる自分が嫌なのに!眩しい光、強い光は自分の影をはっきりと見せつける。それキツいわー
これを読んでいた時は心が弱っていたからこういう感想になるけど、元気な時は、あーこの自然と出てくるひがみを改善しないといけないのかもしれないなーとか、冷静に分析できたりする。
"あるがまま"と"わがまま"の狭間はどこにあるのでしょう。
眩しすぎると思ったら、間接照明にしたりサングラスをかけたりと工夫が必要だね。 -
1.最近流行りの「自分らしい生き方探し」について興味がわきました。そこで、実体験を基にした本を対象にして探してたので購入しました。
2.スウェーデンは幸せの国という評価が高いが、心の病で自分を壊してしまう人が多いという現状です。著者自身、うつ病気になり、苦しんだ経験を持っているので、体験談として書かれています。
大切なことは、「やらなければならない」という思いは案外そんなことはないということ、これがプレッシャーになって自分を壊してしまうことにつながります。これを打開するためには、習慣から変えていくこと。そのためのアドバイスが書かれています。
3.特に目新しいものはなかったので普通評価です。
大切なのは2つ。1つは習慣の見直しです。自分の生活を可視化して、悪いと思ったことはなんでも治すことです。
2つめは、今に集中することです。マルチタスクは時間を奪う最大の敵とされています。急ぎがちの人はついやりがちですが、これは効率を悪くするだけなのでシングルタスクに変えていくことが自分の時間を取り戻します。
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冬の日照時間の短さのせいでしょうか、福祉国家であるスウェーデンでも心の病は深刻な事態なのですね。
この本はスウェーデンで実際に心の病を抜け出した夫婦の経験を元にて書かれています。医療の専門家ではないため、体系だった内容ではありませんし、一個人の経験にもとづくもとのですので、この本を読んだ方すべてに当てはまるものでもないので、自分に必要そう、これならできそう、など共感できたものを無理のない範囲で取り込んでみるくらいのスタンスで接するのが良いと思いました。
個人的には、アタマ中のおしゃべりをやめる、意識を今・ここに集中させる(呼吸エクササイズ)といったあたりが共感ネタで、普段の生活に取り入れてみようと思える内容でした。 -
ありのままの自分で良いのだ、と幼い頃の自分に声をかけてくれた人が存在していただろうか。支配的な親の元で育ったり、周りの人間の影響を強く受けて育っていると、○○が出来ない自分には価値がない、出来ないと意味がないのだ、と我々は思いがちである。
自分をそのまま受け入れることが出来るのは、親や兄弟を除けば自分だけである。他ならぬ自分が、自分のことをありのままに受け止め、自分のしたいことに目を向け、今この瞬間の幸せに着目することができなければ、我々はずっと未来の何かを追い求め続けて、幸せになることが出来ないのだ。
「人生の義務は、ただひとつしかない。それは幸福になることだ。」この本の巻頭ページで紹介されているドイツ文学者、ヘルマン・ヘッセの言葉だ。自分の内面から出る言葉に耳を傾け、今この瞬間の幸せを精一杯感じるために、どうしたらいいか。そのための実用的な方法が書いてあるのが本書である。