- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866511160
作品紹介・あらすじ
東大病院救急医療の現場で、人間の生と死を見つめてきた医師が伝えたいこと。
「人生100年時代」と言われても、自分の寿命がいつ尽きるかはわからない。
逆算して、余計な心配や計画をしたりせずに、「今」を楽しむ。
最期の日まで、自分の体で幸せに暮らせるために、元気なうちから心がけたい衣食住のコツと心構え。
矢作先生の普段の食事メニューと毎日やっている簡単な体操をカラー写真で紹介!
感想・レビュー・書評
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矢作先生は東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力された方です。
今まで元気だったのに救急外来に担ぎ込まれ、あっという間に亡くなる人を大勢見られ、今を大切に「今を楽しみましょう」と提案されます。
「私たちの本当の定年は「命日」である」「10年後も、明日も、生きている保証はない」が特に印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに読んだ救急救命医だった矢作先生の本。やはりここにもハァハァゼイゼイの有酸素運動は、活性酸素との関係で、否定的な見解が…。
それよりなにより、高齢の読者層を想定してか、力を抜いて、無理せず、が一貫したテーマのように感じた。 -
2020/5/3
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氏の書いていることは結局のところ長生きする秘訣だろうし、健康であり続ける秘訣であると思う。今を大切にし、生き甲斐を見つけ、ストレスを減らし、旬の食べ物を選び、睡眠を十分にとり、自己の体を含めたものを大切にする。よく言われている事だが自己の経験に裏打ちされた語りには説得力を感じた。この手の本はたまに読みたくなる。
死後の世界はある、と断言する根拠はよくわからないが死にゆく人を娶るとき、自分が死の淵に置かれたときに思い出したい。 -
・今だけを考える。
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いくつかの事柄においてはとても共感し、本当にそうだよなーと相槌も打たずにはいれなかった。例えば、引退は会社が決めるのではなく自分が決めるもの。細く長くゆるゆると長期的に続けること。自分の暮らしは自分で見る。役割は自分で求めて見つけること。”終わった人”を読み終えただけに、テーマが重複しているような気がして馴染めた。
しかし、最後の章での自然に寿命を全うすべきという考えにはあまり共感できなかった。日本にいたときには、自然にすべてを任すことが普通でそれが当たり前に良いことだと思っていたが、アメリカにきて自分の体は自分で管理できることの自由性にすごく惹かれた。というのも、祖父の肺がんの慣れの果てを見ているだけに彼が最後どれだけ苦しんだかを知っているからだ。末期の患者にはどうしようもない治療。ただ、緩和ケアをして寿命が尽きるのを待つ。モルフィネや他のオピオイド系の鎮痛薬をある程度を超えるともう何の効き目もない。そんな中痛みと苦痛にゆがむ中死んでいく。それならば、自分自身のタイミングで自分の一生を終えたいと思うことは何ら不思議ではないし、タブーなことだとも思わない。 -
夫が図書館で借りたので、私も読んでみました。
東大病院の医師だというので、医師ならではのデータを踏まえた話などを予想していただけに、ちょっと期待外れでした。
間違ったことを言っているわけではないけれど、どこかで聞いたようなよくある話が多くて、得られるものは少なかった・・・
何歳まで生きるかはわからないけれど、今を楽しんで生きるしかない、という主張は共感しましたけどね。
でも・・・うちの父ならグッと響くような気がします。ターゲット層より私は若すぎたな。