2巻まで既読で8月発売を忘れていて今頃読みました。楽しみにしてたのに忘れてたって事実に凹んでしまいました。些末なことはおいておいて。
前巻の終りがとてもいいところで終わっていたので、気になって仕方がなかったのですが、アルタに感情移入しちゃってもう最初から涙ぼろぼろで止まりませんでした。心の揺れが手にとるようにわかって切なくて切なくて。あれこれ思い悩める程成長したアルタの様子で歳月の流れを感じ、その年月分イルを想っていた一途さが可愛くて何がなんでも幸せになって欲しかった!良かったよー!とまた涙してました。とてもいいお話でした。ありがとうございました。
スレンとトグトのお話は「もうちょっと本編でスレンがアルタになんかする(意地悪とか誘惑とか)とか絡みがあったら良かったかなーそしたらスレンに感情移入しやすかったかもなートグトは共感しにくいキャラだしなー」ってちょっと思いました。
二人のこじれた理由もわかってスッキリ。止まった時間を動かせてこれまたスッキリ。まだまだ問題はあるけどとりあえず収まるところに収まってよかったなって思いました。
ただ、結婚の儀までしたつがいの相手(アルタ)を逃がすとか後始末大変だよねー周りは迷惑さーそこら辺はどうなのーとか、新しい白鹿を迎えるったって元婚約者(でいいのかしら?)とか国民やら王宮の中でひと悶着もふた悶着もありそうな話がまるっとなかったから気にはなったけど、そこをぐずぐず描いちゃったら話や気持ちの流れに雑音が入って感情移入しにくくなるからこれがベストなのねってぐるぐる考えて戻ってきました。結果:カップルのお話だけで十分いいお話でしたv
まだ4冊目、デビューして3年目?奇麗な絵柄でお話の展開もテンポ良くぐっと胸に迫る感じがとても好みでした。次作も楽しみです。