ホット・ゾ-ン (上巻)

  • 飛鳥新社
4.06
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870311992

作品紹介・あらすじ

このウイルスに感染した人間は体中の孔という孔から血を流して"炸裂"する-致死率90%アフリカの密林にいるはずの怪物が、なぜアメリカに出現したのか。人類最大の脅威を白日の下にさらす戦慄のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • マールブルグにエボラ。
    ロープの形状をした
    この世にたった1種類のフィロウイルス。
    エボラ出血熱と日本語でそう呼ばれるこのウイルスに感染すると
    その名の通り、出血し、多くの人は死に至る。
    しかし日本語で言われる"出血"は実際出血ではなく、放血。
    人も猿も感染したものはみな内臓が炸裂し、
    体にあるすべての穴から汚染された血を放血する。

    あぁ、レストンの街はどうなるの?!
    早く下巻を読みたくなる。

  • 時期が時期だけに、武漢ウイルスとごっちゃになる。

  • まじコワイ。エボラウイルスのアフリカでの最初の感染(1976年)から、変異株が輸入されたサルでアメリカに入国、感染制圧まで(1989年)まで、実話をもとにしたノンフィクション。事実は小説より奇なり。

    上はアフリカケニアで、初のエボラ死亡者として記録されたフランスの世捨て人、シャルル・モネの恐ろしい血だらけのエピソードから始まる。その後スーダンとザイールでの致死率90%などとされる変異株と戦い。

    そして10数年後、アメリカに輸入されたサルに謎の症状が現れ、エボラの検査に反応して関係者に戦慄が走るところまで…。

    スティーブン・キングが「生まれてこのかた読んだ最もおそろしいものの1つ」と言っているそうだけど、まじ下手なホラー映画よりよっぽどコワイ。医療関係者が精神的な恐怖と戦いながら、使命感をもって死に向かう人への治療に向かう様子まで細かく描かれ、読む手が止まりません。

    家事そっちのけで、下巻へ。(40代主婦)

  • パンデミックに対抗する戦いを描いたものの中でも、ダントツに怖い本。最近でもアフリカでようやく収束したばかり。
    そもそも、ウィルスは生き物のの発生と共にあった物質と生物の中間的存在だかr、今に始まったことではないはずなのだけれど・・・伝染率が高く致死率が微妙なウィルスの方がやっかいなのですね。

  • 怖いに違いない…と思いながら読み始めたが、やっぱり恐い。読み進むほどにどんどん怖い。下へ。

  • 昔読んだ本

  •  淡々と書いてあるけれど、ひとつひとつの症例はかなりグロテスクで、ひとつひとつが致命的で救いようがない。気になるところで下巻へ。

  • 古本屋で購入していた本を、豚インフルエンザがパンでミックになりつつある今読みたくなった。

  • 2014年頃、西アフリカからエボラが流行し始めた。ほどなくWHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると宣言した。
    そこからさかのぼること25年ほど前、このエボラはアメリカの中枢部のぎりぎりのところまで差し迫ったことがある。
    本書で描かれるのはその事件。

    綿密な取材によるものなんだろうけど、ウイルスと戦った人々の生活や心情にまで踏み込んで書かれたことで、事実をただ述べただけでない奥行きのようなものが生まれていた。

    ウイルスに恐怖すると同時に、憧れというか、感動というか、ウイルスそのものに心惹かれるような心地になった。

  • 「アメリカ、ワシントン近郊でエボラが発生!」と言っても、いまの出来事ではありません。25年位前の出来事。実話ですが、映画『アウトブレイク』のベースともなった話です。

    いま西アフリカで広がっていて、ヨーロッパ、アメリカまでその影響は広がっているエボラ禍。「血だらけになるような事はない」などという報道もありますが、こちらの本では、患者は血だらけになって死んでいきます。どちらが本当なのか?

    いま西アフリカで広がっているエボラは、エボラ・ザイール(致死率90%)と呼ばれる種より、致死率は低く、エボラ・スーダン(致死率50%)程度と見られています。それでも、十分怖いです。なんとか封じ込めて欲しいですね。

    本では、ウイルスが同定され、いよいよ、物語が動き始めます。

  • 同僚に勧められて読了。刊行されたのが20年前の1994年ではありますが、エボラに関する本なので、改めて注目されるのではないかと思います。

    この上巻に収められているエピソードは、1970年代から1980年代にかけてのエボラ感染と拡大、それに対応する医療従事者や研究者たちの姿です。過度な脚色などがされていないことは読み取れるので、余計にエボラ出血熱に侵された患者の凄惨な最期が生々しく、悪夢のような描写が続く場面もあります。

    この本の出版から20年が経った今でも、エボラにかかった患者の有効な治療法は確立していないように思えます。折悪しくも西アフリカで再び猛威を振るい始めたエボラ。その正しい知識を得て、「正しく怖がる」ためにはこうした本が必要です。
    ただ、これほど前に出版された本に載っている内容がいまだに第一線で通用するレベルの事実を記しているかと思うと、エボラという疾患への対応があまり進んでいないことへの危機感も覚えます。

  • 中学の先生に貸した思い出。近ティー元気かしら。とても面白くてすごい速さでよんだよ。

  • エボラ出血熱の発生

  • 【再読】初出94年。初版一読。当時、相当に話題になった本。エボラが初めて発見されたのは76年であるが、その病名が日本で知られるようになったのはこの本の出版がきっかけ。【第一部】同じフィロウイルス科のマールブルグ熱(致死率25%)、エボラ・スーダン(50%)、同ザイール(90%)の発生経緯が語られ、P140-144にかけては全身が急激に溶解・炸裂する凄まじい病症が克明に記されている。【第二部】ワシントン近郊のサル検疫所でサル出血熱とおぼしき症状のサルが多数発見され検査が行われるが、その結果、最悪の事態が..

  • 「バイオハザード」この言葉は、ご存知ですかね?ゲームの題名にもなってるので解る人が多いですかね
    そう、微生物災害です。この本は、ノンフィクションです。実際にこんな事が起こったという怖い話です。

    「エイズ」は、知ってますよね。エイズ・ウイルスは、潜伏期間が長く10年の歳月をかけて人の免疫細胞を壊していきます。大気に弱く大気中では、20秒で死にます。血液・体液の直接触れることによって感染しますね。エイズは、潜伏期間が長いのでエイズの発見が遅れて世界に蔓延しています。何故エイズが治療が難しいのかは、エイズの特性によります。エイズは、突然変異が早いので、感染した人は、いくつかの種類のエイズ・ウイルスに感染しているのです。ここにエイズのワクチンが作れない理由があるのです。

    ちょっと脱線しましたが本題です。
    「マールブルグ。ウイルス」及び「エボラ・ウイルス」は、ご存知でしょうか?エイズのように人の免疫細胞を壊して、人を死に追いやるウイルスです。エイズは、10年ですが、このウイルスは、わずか10日で免疫細胞を破壊します。
    空気感染する可能性があり、微生物危険レベル4に属します。(ちなみにエイズは、レベル2)このウイルスを扱う人は、宇宙服を着て作業をしましす。その空間は、危険ですよね。題名は、このホットの空間から来ています。
    エボラ・ウイルスに纏わる話をつぶさに克明に書かれてます。
    マールブルグは、ドイツの地名です。そこの猿の飼育所から発生したのがマールブルグ・ウイルスです。致死率が25%。
    このウイルスの兄弟分が「エボラ・スーダン」「エボラ・ザイール」です。致死率はスーダンが50%、ザイールが90%です。

    このウイルスに感染すると、目に赤い斑点ができ熱が出るようになり内臓が破壊され脳を破壊し最後には、穴という穴から血を噴出します。まるで炸裂したようにです。

    マールブルク・ウイルスの話に始まり、エボラ・スーダンの話、エボラ・ザイールの話、そしてアメリカのレストンで起きたバイオハザードの話になります。

    もし、感染した人があなたの街に現れたら・・・。ぞっとしますよね。

    日本では、1992年にアフリカから旅行で帰って来た男性が感染して死んだとの話があります。周囲には、感染しなかったようですが、ぞっとする話ですよね。「エボラ出血熱」の記事があったら要注意です


    読んで見れば解るのですが、本当に怖いですよ。

  • リアルで怖かったねww

  • 有名な本。
    上巻は面白いのだが、下巻はなんだかいまいちでした。

    面白さではエボラの方が勝る。

  • 現実にアメリカの都市で発生したバイオハザードとそれに関わった人、関連した事件を追ったノンフィクション。

    上巻では事件発生までの経緯が主に述べられる。

  • 現実のものだから怖い。

  • ノンフィクションなだけに怖い

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