- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870312388
感想・レビュー・書評
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エボラ出血熱に関する本。こう言っていいのかわからないけれどとても面白かった。
二部構成で、前半は登場人物紹介と、エボラが人間に感染したときに一体どんな被害をもたらすのかの説明、二部はアメリカワシントンの小さな町で突如発生したエボラウイルスの鎮圧に命をかけた人々とその戦いの話だった。
読みごたえがあって面白かったし、エボラ出血熱と名前は知っていても具体的にどんな症例が出るのかは全く知らなかったので、その症状があまりに恐ろしいことにゾッとした。
ウイルスは目には見えないけれど、いろいろな生き物を付け狙っていて、その中には当然我々人間も含まれる。
わたしたちは普段気づかないけれど、大規模な「災害」にならないように水際で食い止めてくれている人たちの苦労と熱意を思った。いい本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たんたんと書かれていて、冷静にウイルスのことを考えられた
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第一部がいちばん怖い
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アフリカで発生した、エボラ出血熱をめぐる人々のそれぞれ。
交通機関が発達した現在、アフリカ奥地で発生した疫病が全世界へ広まる危険性、実際にアメリカ・ワシントンでエボラの亜種が実験用猿の間で流行していたなんて知らなかった。
熱帯雨林が破壊され、未知の病原体が文明社会と接触した結果としての大流行と結論づけ、また現れると書かれている。
先日、またアフリカにてエボラ流行の兆しがあるというニュースが流れた。
今もこの本にような最前線で活躍されている方々がいると思うと、頭が下がる思いだ。 -
たたみかけるような衝撃に次ぐ衝撃。ウィルスの形も怖いし。
小中学校でよこす「出席停止となる伝染病」の紙の中に、ちゃんと「エボラ出血熱」もある。「病気治癒後」は登校してよいと。ぶるぶる。 -
ノンフィクションであるところが、また恐ろしい。
いつ何時、ウィルスに人類が滅ぼされてもおかしくはないってことか。
しかし、500ページもある本で、同じようなことが繰り返し書かれていて、
ちょっと厭きた。 -
これが最前線。海外が近くなり世界が小さくなった今、いつ私達が最前線になるか分からない。
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エボラ・ウィルスの実話。人類が最も恐れるのは、目に見えないもの。それは予測できない天災であったり、霊の存在であったり、ウィルスや細菌がもたらす恐怖です。未知のウィルスはこの先、人類にとって大きな恐怖となるでしょう。
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原題:The Hot Zone