- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870312500
作品紹介・あらすじ
インドネシア・スマトラ島で謎のウイルスが猛威!女性ジャーナリスト、ホリー・ベッカーは現地にいる双子の娘の身を案じて、アメリカ陸軍のカーメン・トラヴィス中佐はウイルス殱滅を期す探査隊を率いて、それぞれ"災厄の島"へ向かう。そして、カーメンのもとに送られてきた一通のアメリカ軍極秘文書のコピー…。幾重にも錯綜した謎が、スマトラのジャングルとアメリカの時空を越えて、結びついたとき、正体不明のウイルス"九日目の悪魔"の真実が明らかになる…。
感想・レビュー・書評
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最初はどこかでウィルス除去から始まりウィルス発生。一気に読んでしまいました。
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脅威の感染・致死率を持つ謎の疫病が猛威を奮う熱帯スマトラ島に双子の娘たちの安否を求めてがむしゃらに分け入っていく母と、その疫病の原因を突き止めるために現地に乗りこむ米軍調査隊の女性軍医を中心に据え、その疫病が発現し拡散を経て収束を迎えるまでの物語です。
ここまでならリチャード・プレストンの「ホット・ゾーン」を思わせる内容で、実際似たところも無きにしも非ずなのですが、こちらには臭いものにはフタをしたがる現地政府と軍がおり、ハンパなく事態を悪化させてゆくのです。
とにかく何もかもが一筋縄ではゆきません。大国アメリカといえば多少は無謀に融通を…と思いきやな展開です。
面白い。
ただラストについては、ぇ、それでいいの…?気持ちは分かるけど…といった感じです。
続編があってもおかしくないかな。 -
面白い!バイオ・ホラー?バイオ・サスペンス?
とにかく緊迫感溢れていて、鳥肌モノの面白さでした。
インドネシア・スマトラ島で突然猛威を振るい始めた謎のウイルス。
エボラ出血熱に似た症状で、次々と感染していく者達。
もはや「人間」とは呼べないおぞましい姿に変わり果て死んでゆく。
現地にいた双子の娘達を捜すため単身スマトラ島へ向かう女性ジャーナリスト、
ウイルス殲滅のために捜査隊を率いる研究者達。
視点がめまぐるしく変わりながら、
徐々にこの極めて致死率の高いウイルスの謎へと迫っていく…。 -
高校の図書館の洋書コーナーにあったのでそれとなく借りて読んでみただけのはずが下巻まで一気に読んでしまった。登場人物達が理知的で単純なウイルスパニックで終わらなくて良かった。
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アメリカ人ジャーナリストのホリー・ベッカーは、前の夫、植物学者のジョナサンがスマトラ島の「ラフレシア・キャンプ」に双子の娘を招待したいと手紙が来たので二人の娘をスマトラ島に行かせていた。
六週間もも離れていたので、娘に会いに行くためにスマトラ島に行く事にした。
手紙のやり取りで、出迎えに来る約束をしたのだがスマトラ島に着くと誰も来ていない。
ラフレシア・キャンプからの音信が途絶えていたのだった・・・。
ホリーは、娘に会うためにジャングルの中のラフレシア・キャンプに行くのだが・・・。
その頃アメリカの動物免疫施設では、スマトラから来たブタオザルが原因不明の病気で次々倒れて行く。
風邪のような症状が出て、血みどろになり死んで行くのだった。
その施設でそのサルを見ていた従業員もその後同じように倒れたのだった。
その情報がアメリカ陸軍伝染病医学研究所(ユーサムリッド)に行く。
調べた結果その病気の原因は、あるウイルスによる仕業だと判明した。
たった9日間で人間を死にいたらすそのウイルスは、エボラウイルスを凌駕する。
発病すると空気感染もする。
悪魔のようなウイルスだった。
そのウイルスの発祥原を調べるためにスマトラに向かう。
ラフレシア・キャンプでは、何が起こったのか?
謎のウイルスの正体は?
スマトラ島の町でウイルスは、猛威を振るい始める・・・。
ノンフィクション「ホット・ゾーン」の二年前に発売されたのがこの本です。
二人のイギリス人作家のペンネームがパトリック・リンチ。
医学ジャーナリストとしてその間、米英の製薬会社と契約して働いてたらしい。
「ホット・ゾーン」を読んでる人なら怖く感じるかな?
ウイルスで死んで行く描写が少ないからそんなには・・・かな? -
様々な場所の人々の視点から、物語は進んでいきます。
双子の娘の元を訪れようとする母親、イギリスの昆虫学者、
スマトラ島の猿の捕獲人、売買を行う行商人、
動物免疫施設で働く職員、伝染病医学研究所のチーフetc.
場所もばらばら、職業もばらばらな人々がウイルスの存在で
繋がっていきます。
上巻では、何がウイルスを持ち込んだのかではなく、
ウイルスの猛威が広がっていく様子と、
未知の土地で何が起こっているのか調査したり、
人々が繋がっていく様子がメインに描かれています。
ジャングルの奥地を進んでいく場面を読んでいると、
秋だというのに蒸し暑い気分になってきて不思議でした。
ウイルスという見えない恐怖と闘う姿も緊張感たっぷりです。
解剖する際に、死体と自分を隔てるのは薄いゴム手袋のみで、
メスを扱う時のちょっとしたミスが命取りであったり、
ジャングルの奥地で動植物に接触することの恐ろしさは
読んでいて怖くて怖くてたまりませんでした。
怖いんですけど、とにかく先が気になってなりません。
登場人物の名前はもちろん、カタカナの連続なのですが、
文章としては、すごく読みやすいです。
あまり外国の方が描いたという印象は受けませんでした。
読みなれている日本の小説をすらすら読む感じです。 -
バイオホラーってんですか。
それのちょいとソフトリーなやつ。
ひきこまれます。
薬とかナメてちゃいかんです。 -
ウイルス感染ものです。
もう・・ドキドキです。。