- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870313453
作品紹介・あらすじ
お決まりの賛辞で厚く覆われた「人間・松下幸之助」を世界標準の視点で捉え直す、日本人には書けなかった斬新な幸之助像。先行き不透明な時代を生きる人々に勇気を与える、逆境で鍛えられた、成長を信じリスクを肯定する経営哲学。松下幸之助と松下電器を初めて知ろうとする人にとっても飽きのこない、タブーを排した伝記的構成。世界初の外国人による本格的な幸之助研究である本書は、97年に、『フォーチュン』誌が「MATSUSHITA:世界で最も偉大な企業家か?」と題して巻頭で特集。また、すでにドイツ語版、ポルトガル語版が出版され、ほかにも8カ国語での出版が決定している。
感想・レビュー・書評
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学も金もカリスマ性もなく、気弱で病弱な男の「真実の物語」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=W79310詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
開始:20071112、完了:20071112
ハーバード大学でリーダーシップを専門とするジョン・P・コッター氏が松下幸之助氏について書いた本。松下幸之助氏に関する書籍は、氏の光の部分にのみ焦点を当てたものがほとんどだが、コッター氏はあえてその陰となる部分も見ようとしていることがわかる。松下幸之助氏の悲劇にこれほど焦点を当てた本はないだろうし、またその悲劇と幸之助氏の成長を結びつけて内容を展開させている。直接、幸之助氏を知らないからこそ、「なぜ」ということを客観的に問い、より深く切り込めたのだと思う。幸之助氏があえて口にしないようなところにも切り込もうとする姿勢は新たな発見をもたらす。幸之助氏、本人の著書と同時に読むとよりその世界を理解できると思われる。