翻訳者の仕事部屋

著者 :
  • 飛鳥新社
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本棚登録 : 44
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870313866

作品紹介・あらすじ

訳者生活37年、SFやミステリー、サスペンスなどの小説から『アンネの日記』まで、手がけた訳書は200冊以上。そのたびごとに異なる人物を演じてきた翻訳者が、翻訳という仕事、読書の楽しみ、そして日常生活について語る、待望の初エッセイ集。巻末に翻訳者を志す人たちのための「フカマチ式翻訳実践講座」を開設。

感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    翻訳者の仕事部屋の家具や備品の配置について画像検索してみようとググったところ、一番上にヒットしたのがこの本のAmazonページだったので目に入って。2017/3/15

  • 翻訳家 深町眞理子によるエッセイ集。翻訳とはどういうことなのか、翻訳を行なう際の心構え、翻訳をした本のことから、生い立ちについて、好きな本についてなどなどが記されています。
    たまに自分でも何故手に取ったのだろう? という本があります。本書もそういう本でした。作者の名前に馴染みがあった訳でなく、翻訳に興味があった訳でもなく、でも何故か惹きつけられて手に取ったのです。で、読んでみると面白い。本に呼ばれたのでしょうかね。

  • 7/29/11
    読みたい
    なりたいので。関係ないけどamazonで1円だった。こういう本って古本屋の人は利益度外視ってこと?なんで1円なの?

  • 113

  • 知的でなおかつおいしそうで、よだれの出るようなエッセイ集!?


     恐れ多くも、マリコさまのお部屋を覗き見できます(気分的に)☆
     深町眞理子さまの部屋がある方角には足を向けて寝られない! という読書好きが多いでしょう。海外のSFやミステリ小説をよく読む人であれば、特に。原作者の呼吸感覚を伝える名翻訳を数多く手がけられた、翻訳界のレジェンドです。

     翻訳家の方々というのは、常日頃お世話になっていると同時に、ミステリアスな存在でもあります。作者名が前面に押し出される一方で、翻訳したのがどんな人なのかを知る機会は限られているもの。増してや、深町さんのパーソナルな部分をうかがえることは、きわめて稀です★
     それだけに好奇心の満たされる内容であり、私の本棚の中でも手に取りやすいところに本書を置いています。下手をすると、翻訳した小説よりも目立つ位置です。深町さん自身は希代の出たがらな屋さんなので、見たら「そこはやめて」と言うかも……?
     しかし、名訳を生み出す人物もまた興味深い。何かにつけて目のつけどころが違うのです。本書の肝は、語学力だけでは翻訳の仕事は務まらないということ。想像力、というワードが何度登場したことでしょうか。

     さて、翻訳にまつわる苦労話に関心を寄せて読んだのかと言えば、徐々にそうなりつつあるのですが……。おいしそうな話題に目が行ってしまった、卑しい私でした★
     まずはイギリスの話題が多いなと感じ、おなじみのホームズやポアロの名が踊ることを喜んでいたのです。が、いつしかイギリス料理(レシピ付★)のエッセイに舌なめずりしている状態に☆ よだれの湧いてくる本という印象を勝手に持っていたものです。しかし、ふと「そうだっけ?」と改めてみたら、本書のごく一部に過ぎませんでした……
     恥ずかしい。食べ物のことばかり追わず、いま一度冷静に海外文化について読み直したく思っています。ただし、異国を知るに食文化は欠かせません。食はすべての基本だ!

    ▼他の機会に書いたレビューはこちら♪
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4480036938

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著者プロフィール

1931年生まれ。英米文学翻訳家。訳書に、シャーロック・ホームズ・シリーズや『アンネの日記 増補新訂版』ほか多数。著書に『翻訳者の仕事部屋』がある。

「2023年 『ファイアスターター 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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