GEEKS ギークス ― ビル・ゲイツの子供たち

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制作 : ジョン カッツ  松田 和也 
  • 飛鳥新社 (2001年4月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870314573

GEEKS ギークス ― ビル・ゲイツの子供たちの感想・レビュー・書評

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  • ギークとは、アメリカにおけるコンピューター・オタクを揶揄した隠語。差別的な意味合いがこめられていたが、ネット文化が興隆するに従い、ギークはリスペクトの意味をこめて使われるようにもなった。

    ギークに対立するのがスーツ。スーツは毎日スーツを着て、ネクタイをしめて、革靴をはいて、会社に通うような人間達のことをさす。

    ギークたちは、学校でいじめられる。スーツ予備軍の子どもたちはスポーツクラブに入って、格好いい服、靴、バッグを持っている。ギークは服装にこだわらないし、社交下手である。旧来のギークたちは、エンジニアなどブルーワーカーと呼ばれる職についており、ホワイトワーカーのスーツたちより給料が低かった。しかし、ネットの興隆、真正のギークだったビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズたちの活躍によって、ギークたちは情報文化の最先端に立つようになる。スーツよりも高給を稼ぐようにもなる。

    ギークは無形の知的財産は、無料で共有されるべきだ、その方が社会が発展するという信念を持つ。文章、音楽、写真、動画は、ネットでフリーで交換されるようになった。物にはお金を払うが、無形の情報には金を払わない。これでは文化が沈没すると、旧来の知識人層は主張する。しかし、旧来の知識人層こそが、ギークたちを差別してきた。ギークたちは、作家やミュージシャンは、今までとは別の方法で稼ぐようになるという。

    この本では、ならどうやって作家やミュージシャンが稼げばいいのか具体的に書かれてはいなかった。音楽や文章を楽しめるソフトやアプリケーションを開発して、たくさんの人に売ればいいのだろうか。書いたり音楽を作って無料配布しながら、広告で稼いだり、物や食糧を作る仕事をしたらいいのだろうか。

  • 著者の後押しにより、アメリカンドリームを目指したギーク達のノンフィクション。登場人物の年齢が、自分と近く、同じ目線でこのドキュメントを追った。最初は、自分はギークなのかどうか、ギークと日本のオタクの違い、日本とアメリカの地方と都会との違いを考えながら読み進めていた。しかし、ドキュメントの途中で起きるコロンバイン高校銃乱射事件に関する記述に驚いた。日本では銃社会問題として捕らえられているが、犯人がバイオレンスゲームをプレイしていたり、自分のホームページを持っていたため、マスコミによるギーク迫害という問題でもあった。そしてその時、他人と違っている子ども達にとって、スラドに書いた著者の記事が受け皿になったことが記載されていて、興味深く読んだ。

  • ようするに、アメリカンドリームを実現した貧乏なオタク
    2人組が主人公のサクセスストーリーです…

    彼らのもつコンプレックスや、そういった人間のカテゴライズ、内面の分析などただのサクセスストーリー本ではなく

    「 GEEK 」という社会から疎外されつつも一目置かれる
    彼らの生態を追ったドキュメンタリー的な側面もある

    暗い青春を過ごし

    劣等感にさいなまれ

    それでもオタクであることの性分は変えられず
    業に生きる… 

    ある分野では絶対に必要とされつつも
    社会の表舞台には現れない「GEEK」

    そういった「人種」の人間を理解するのには良い本です

    最後に一つ言っておくことがある…

    「リアちね!充爆発しろ!!」

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