綺想迷画大全

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870318243

感想・レビュー・書評

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  • アジアを中心に、過剰さや奇妙さによって西洋的価値観からはみ出す作品たちを鑑賞する。
    タイの壁画や中国の水墨画など、中野先生のフィールドにある図像が多く取り上げられる。特に最後の20世紀に描かれた『西遊記』の挿絵は先生もお気に入りらしい。確かに私たちのイメージする中国のキッチュさがありながら、カイ・ニールセンやデュラックの影響も感じさせる魅力的なイラストたちだった。

  • サルの将軍ハヌマーン、多頭の魔王ラーヴァナ、白い悪魔、飛行する仙人と空飛ぶ絨毯、西方へ飛ぶこうもり、角のない犀…など、「未知」への好奇と憧憬に満ちた「面白ヴィジュアル作品」の謎を深い洞察力と該博の知識で解き明かしつつ、読者を「視る快楽」へといざなう、綺想迷画漫遊記。(アマゾン紹介文)

    「俗悪」と切って捨てるほど自身の審美眼に自信はないけれど、色の使い方や造形のデフォルメの仕方が、どうにも好きになれないなぁ。

  • ヘンな絵も奥が深い。それにしても、良くこれだけ集めたものです。

著者プロフィール

1933年生まれ.
1956年,北海道大学文学部中国文学科卒業.
北海道大学文学部助教授.
主 著:
砂漠に埋もれた文字—パスパ文字のはなし (塙書房,1971)
海燕(長編小説) (潮出版社,1973)
中国人の思考様式—小説の世界から (講談社,1974)
カニバリズム論 (潮出版社,1975)
悪魔のいない文学—中国の小説と絵画 (朝日新聞社,1977)


「1979年 『辺境の風景 日本と中国の国境意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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