サルでもわかる 日本核武装論 (家族で読める family book series 006) (家族で読めるfamily book series 6)

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870319363

作品紹介・あらすじ

当たり前の国防の話をしよう。本当に怖いのは、北朝鮮でなく中国。

感想・レビュー・書評

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  • 言ってることはわからんでもない。
    講演会も行ったし。

  • この本を一言で言うと、
    「核武装することで日本の発言権は増す」

    『06年に北の核実験の直後、中川昭一氏政調会長(当時)が
    「日本も核保有について議論する必要がある」と発言したら、
    ライス米国務長官(当時)が三日後に飛んで来て、
    「アメリカは必ず日本を護る」と保障しました』(P. 11)
    日本はアメリカの核の傘にいれてもらって平和を享受しているので、
    軍事費などの負担を免れていて不公平だ、などと言われたりしますが、
    そうですね。あなたの言うとおりです。
    それなら核武装して自前で自国を守ります。
    それが当たり前だし、他国に守ってもらおうなんて虫が良すぎますよね。
    と言って、本当に核武装してしまえばいいと思います。


    『平時における外交の場、
    話し合いの場においても、
    最終的には核保有国の意志が、
    非核保有国の意志をつねに圧倒するという形で
    威力を発揮します』(P. 12,13)
    日本を実質属国としておきたい米国にとっては、
    日本の核武装は非常に困るのです。
    なぜなら、核武装によって日本の国際的な発言力が増大し、
    世界2位の経済大国が米国の言うことを聞かなくなるかもしれないからです。
    全世界の富の65%を米国が、15%を日本が保有していると言います。
    ゆえに、日米が組めば、世界の富の80%を牛耳ることになるのです。


    『力の強い国が無法な行動を取っても、
    力の弱い国は、批判はできても、
    現実的な対抗策は採れない。
    残念ながらそれが世界の現実なのです』(P. 14)
    ゆえに、軍事力のない国の発言力は必然弱くなります。
    建前では全ての国が平等に扱われるとなっていますが、
    そんなことを真に受けているのは日本くらいなものです。
    経済大国技術立国日本を欲しがっている国はたくさんあります。
    それなのに日本が侵攻を受けていないのは、
    日本を攻めれば、その背後にいる世界一の軍事大国米国を
    敵にまわすことになるからでありますが、
    実はそれだけでなく、自衛隊がとても強いからです。


    『日米安保というのは、自動参戦ではない』(P. 24)
    有事の際には、米国が助けてくれる、なんて
    呑気に信じている平和ボケな方々がまだいるようですが、
    アメリカが有事の際に本当に助けてくれるかどうかなんて
    実際のところわからないのです。
    過去に戦争で条約違反なんて当たり前のように行われてきました。
    日本が中国に侵攻されたとして、米国が必ず助けてくれるとは限りません。


    『軍事平和は、唯一、対峙する二国の軍事バランスの上に成立します。
    逆に言えば、腰の引けた対応が、戦争を誘発するのです』(P. 66)
    93年に李鵬首相(当時)は訪中したオーストラリアの首相に
    あと30年もすれば日本という国は消えてなくなる、というものがあります。
    それが外国人参政権によって、実現しそうになっていることを
    多くの日本人が気付き始めました。
    中国にしてみたら、日本は工作しにくい国なのです。
    なにしろ、国民の知能指数の平均値が高いので、
    中国の嘘に気づく人が多いのです。
    (三橋貴明氏著「新世紀のビッグブラザーへ」参照)
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    だからこそ、日中記者協定という不平等条約を結び、
    日本のマスコミが中国にとって不利になる報道ができないようにしました。
    また、株主として中国韓国人が牛耳ってしまったのです。
    しかし、インターネットの出現が中韓にとって大誤算でした。
    どんなにマスコミで情報を規制しても、
    ネットの口にまで戸は立てられなかったのです。


    『中国の領土拡大の野心を侮ってはいけません。
    92年、アメリカ軍が、フィリピンのクラーク、スービックの両基地から
    撤退するやいなや、中国は南沙諸島、西沙諸島の岩礁を占拠し、
    領有を宣言、厖大なコンクリートで
    航空基発着基地まで作ってしまいました』(P. 59)
    竹島や千島列島など、どれも国際法上は日本の国土なのですが、
    実行支配しているのは他国です。
    こうなった場合は、戦争でもしないとなかなか領土は返還されません。
    今現在、沖縄から米軍を撤退させようとする運動がありますが、
    米軍がいなくなったら、このベトナムの島々と同じように
    突然、中国が攻めてきて軍を置きそのまま支配するでしょう。
    というのも、沖縄は東アジアにおいて最高の軍事拠点だからです。
    (小川和久氏著「日本の戦争力」参照)
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    『「その時は中国の属国になればいい。戦争は二度と嫌だ!」
    という人がいるかもしれませんが、そうなったら、いつの間にか
    日本列島には中国人があふれ返り、古き伝統文化も日本独自の秩序、美風も
    すべて崩壊してしまうでしょう。
    現実の例がチベットやウイグルの惨状です。
    また、その時、世界の国のどこも助けてくれないことは、
    やはりチベットやウイグルが示しています』(P. 82)
    中国は無法状態の国家です。
    騙す人は利口で、騙される人がマヌケなのであり、
    また、人を騙さずに正直に商売する人はバカ者扱いされるだけです。

    そんな国が日本を占領したとしたら、
    もう、現在の日本はなくなるでしょう。
    中国人は反日教育を受けてますから、
    日本人になら何をしてもいいとさえ思っています。
    そんな国に占領された場合、
    チベットで行われた民族浄化の100万人虐殺では済まないでしょう。
    チベットは人口が少ない国です。
    そこでさえ、100万人殺されているわけです。
    そして中国人が入植して増えています。
    日本は1億人以上いますから、
    人口比率から単純計算すると数千万人殺される可能性もあります。
    そして、日本には中国人が溢れかえることでしょう。

    ここでもし、日本が核を持っているとしたら、
    中国は報復を恐れて安易に日本に核を打ち込めなくなります。
    池田元首相が在任中に
    「中国が核武装したら日本もする」と明言していたのだから、
    核による被害を抑止するために、日本が核武装することを
    世界中の誰も非難できないはずです。
    もし、どこかの国が日本の核武装に文句があるのなら、
    今すぐに日本に向けられている中国の核を
    すべて廃棄させてから言っていただきたいものです。

  • ページ少なくすぐ読めます。内容は言いたいことはわかりますし、主張が核武装なのでそれありきで進みます。
    現在の核に関わる状況。こういった知識もあってもいいんじゃないでしょうか。

  •  「全国紙五紙を全て読むくらいなら『聖教新聞』や『赤旗』などを読むほうがいい」と述べた本もありました。どうせなら極論にも目を向けろ、というような意味合いだったと記憶していますが、本書は「日本核武装論」に対する極論。「絶対、核武装した方がいいって!」なスタンス。

     はっきり言って軍事とかにはあんまり興味のないはやぴー★です。軍事といえばTVゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズくらいしか頭にはありません。「核武装」なんて今回はじめて考えました。デリケートな問題ではありますし、本書を読んだだけで「核武装」について語るのは危険ですけどね。・・・正直「核武装論」って、いわゆるトンデモ理論だと思ってたんですよ。でも本書を読む限り、ちゃんと考えられている理論だったんだ・・・! その是非についてはよくわからないですけど、今後しっかりと考えをまとめておきたいと思いますん。

     さてさて本書では、いろいろ核兵器やら軍事に関する考え方を仕入れることができました。といってもたかだか100ページ弱の書籍なんで調子には乗らないですけど。「通常兵器に比べて核兵器は安上がり」なんて考え方は面白かったでし。・・・これって常識だったりしませんよね? 僕がしらなかっただけ?
     あと「⑨ 防衛産業を保護育成しなければ国は危うい」では日本の「防衛産業」について知ることもできて、へぇ~っていう。


    【目次】
    ① プロローグ いまこそ"国の護り"を
    ② 「北の核」に日本はどう備えるのか
    ③ 日米安保はどこまで信用できるか
    ④ 中国の核にどう対処するのか
    ⑤ いまこそ総理のリーダーシップを
    ⑥ 真の平和はバランス・オブ・パワーで成立する
    ⑦ 日本人は自力でマインドコントロールから脱却せよ
    ⑧ 日本・核武装へのロードマップ
    ⑨ 防衛産業を保護育成しなければ国は危うい
    ⑩ エピローグ もう時間は残されていない

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著者プロフィール

第29代航空幕僚長

「2015年 『田母神「自衛隊問答」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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