シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)

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著者 : 川辺一外
  • 映人社 (1995年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871002172

シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)の感想・レビュー・書評

  • この人は山田洋次、大島渚と同期で松竹に新卒で入社した人です。なかなかユニークで奥深いシナリオ創作論を展開しています。
    「ドラマとは何か?: ストーリー工学入門」はここでは検索しても引っかかりませんが、まずは総論としてそちらを読んでからという手もあると思います。
    具体的に説明しながらも、その後に延々と観念論を展開するこの人の語り口が個人的には好きです。

  • 超目標
    一つの作品の中でいろいろな目的を持ち、さまざまな行動をとるが、結局変わることなく追求している最後の目的。その行動が貫通行動。
    貫通行動は、目的語と動詞で表す。 Ex. 殺人犯を捕まえる。天下をとる。恋人と結婚する。

    第一行動着手→うまく行かない 第二行動着手 第一行動とはまったく不連続であり、質の違うもの「いったいどうなるか?」というスリリングな感情に溢れている。行動の生まれる過程、及び行動そのものが、非常に面白いと感じられる

    主人公の行動が一応の決着に達し、ストーリーが行き詰まったと思える時には、今度は「環境」の側から主人公に働きかけること 「向こう岸から船を出させる」

    ストーリーは、主人公の行動の結果として生まれて来るもの

    ドラマとは、主人公と環境(社会枠)との間に反復され、次第にテンポとスピードを速めて行く、このようなピストン運動の総体に他ならない

    Self1 知的で明晰で現実的で、順序を追っていくことの好きな、命令型の前頭葉側の人間
    Self2 情念的で混沌として夢想的で、突然飛躍することの好きな、実行型の脳幹部側の人間

    シナリオの作業には、意志と感覚と情念が主役です。主人公に「なる」には、まずそのことが必要。知的な分析や解釈、Self1は、もっぱら、それを補助し、フォローするためのもの

    展開部③展開部④とステップアップするにつれ、「向こう岸から来る船」はいよいよ強力になり、環境の「カセ」の締め付けはますます厳しくなって、主人公はそれに対抗し、日常性のレベルを超えた、異常な、しかし極めて独創的な劇的行動を起こしていることが分かる

    展開部④の最後〜クライマックス アナグノリシス(真実の発見) スプリングボードのセリフ ex. この葵の御紋が目に入らぬか、桜吹雪の入れ墨、事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ

    発端部ー展開部①②③④ークライマックスーエピローグ

    一つのシークエンスには、1つのヤマがあり、その最大のものがクライマックス。ヤマとは、主人公の正の行動力が、環境の反の抑圧力と激突して、その間から、そのいずれでもない合の行動を生み出す、その力動的な瞬間。
    一つの合が生まれると、それは次のシークエンスの正となり、再び新しい反と激突した新しい合を生む

    シナリオは常に情念Self1で書くのだということ、情念とは愛。主人公が誰を愛しているのか、誰のために生き、誰のために闘うか、誰のために行動するか→テーマ


    シナリオの第一行を何から書き出すか?主人公を抑圧する環境の「反」をぶつける
    創作とは、作者が主人公となり、作者の想像力によって構築した環境の中で現実と同じように行動すること
    各シークエンスには、分割された小目標を抱いた主人公(正)が、環境の矛盾(反)と激突し、次の行為(合)を生み出すユニットが一つあり、その合は次のユニットの正となって組み込まれ、そこで新しい反と衝突し、さらに新しい合を生むという形で、重層的に構築されている。
    一つの作品の中でいろいろな目的を持ち、さまざまな行動をとるが、結局変わることなく追求している最後の目的。その行動が貫通行動。
    貫通行動は、目的語と動詞で表す。 Ex. 殺人犯を捕まえる。天下をとる。恋人と結婚する。
    主人公と環境との間の矛盾、葛藤から描き始める。
    環境の側は理知的左脳で、主人公の側は情念的な右脳で考える。
    ストーリーを書くということは、想像の環境の中で主人公となって現実と同じように生きること。
    ストーリーは、主人公の行動の結果として生まれるもの
    シナリオは、「部分が全体を映す」重層的な構造である
    ドラマは単なる言葉の叙述ではない「実行」である。
    言葉は行動そのものでなく、行動の... 続きを読む

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シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)の作品紹介

「実戦」のためのシナリオ入門書。作品を書きながら「ドラマの仕組み・技法」を習得。世界の名作シナリオを分析、その技法・感動の秘密をさぐる。

シナリオ創作演習十二講 (シナリオ創作研究叢書)はこんな本です

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