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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784871221689
感想・レビュー・書評
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河野義行さんは松本サリン事件の被害者にあたる人。新聞のインタビューを読んで、著書を読むこと2冊目。それぞれ読むごとに、神様は乗り越えられる人に試練を与えるという言葉が浮かんでくる。それくらい河野さんはしなやかで強い。たとえば、誰がオウムの元信者を家に迎え入れることができるだろう。
しかもサリン事件での経験が河野さんをそう変えたのではなく、河野さんはもともと揺らぎのない自分をもっている人だったんだろうと思う。以前読んだ『命あるかぎり――松本サリン事件を超えて』でも転職を繰り返したり、家族や趣味を大事にする河野さんの生き方を知っていたけど、この本ではそれを支える考え方も知ることができてよかった。ちょっとお茶目な面も垣間見え、本当に自然態の人なんだとあらためて思った。人生のとらえ方を一考させる力のある一冊だと思う。
ちょっといちゃもんつけるとしたら、3人の子どもがいて、第1子は娘なのに第2子の息子に大事を託したりするところかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年4月
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