複雑系入門―知のフロンティアへの冒険

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  • NTT出版 (1998年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871885607

複雑系入門―知のフロンティアへの冒険の感想・レビュー・書評

  • 複雑系の全体像と研究者の紹介があって、入門に最適。
    複雑系は30年以上前くらいに流行していたのに、近年研究成果がほとんどない領域。しかし、脳を始め、およそ集合体として創発を起こすシステムは複雑系という共通言語で語られるはず。
    神経回路モデルを研究するならば無視できない、むしろ、優先的に学ぶ領域に感じる。

  • シミュレーションとは何かや、シミュレーションを用いる意義、シミュレーションによる「構成的理解」とはどういうことか等について、文献から学んでください。

    ・序文
    ・第1~3章

  • 広く浅く解説してある

  • 津田先生が出ています。知っている先生もたくさんいます。

  • 学生がこれをかいて、今なお教科書としての実用に耐えるという点で、素晴らしい。

  • フラクタルやカオスを足がかりにした『複雑系』というタームを軸に、還元主義を拒否した構成的・帰納的手法によって経済学・進化論・生態系・脳神経科学といった異分野が統合的に見直されて、経済や脳の全く新しいモデルや人工生命の可能性を示す。その根底に科学哲学やら排中律やら不完全性定理やらに通じるような話題も見え隠れする。気味が悪いくらいいろんな物が統合された領域である『複雑系』を紹介する本。

    ただ、この本に限っては妙な誤解も多い印象。特に科学哲学やそのベースにしてる不完全性定理に関して。「科学革命の構造」かぶれって感じ。通訳不可能性とかそれへの批判とか、ちゃんと分かって書いてるのかな。

    純粋に自然科学的な記述に限れば、概して興味深い話題が詳細な事例とともに紹介されていて非常に面白い。「その論理はちょっと無理があるんじゃない?」って気がするような研究も含め、複雑系を理解すべくいろんな研究者が知恵を絞っている様子を垣間見ることが出来て、その成果をちょっとつまみ食いできる。

    1998年発行ということで、この本から十数年たった今、複雑系はどうなっているのか、現状が知りたい。

  • システム全体の文脈によって、構成要素の機能やルールが変化
    する仕組みのことを「複雑系」というそうです。
    構成要素の機能が変化すると全体の文脈も変化し、それによって
    構成要素の機能も変わるというループをもつのが特徴。なので、
    個々の要素が相互作用しているので、分解して構成要素を理解
    しようとしても全体像がつかめない。こうしたダイナミックな
    特徴は、生命の仕組み、自然界や社会活動においても、たくさん
    見られますね。ずいぶん前に紹介した「動的平行」という概念も、
    この領域の考え方に近いと思います。

    秩序とカオスの間を、「カオスの縁」という表現で複雑系科学
    ではとらえています。じつはこうした「カオスの縁」が、各構成
    要素の機能変化をもたらし、個々の関係性に影響をあたえ、
    システム全体が新しい秩序を形成する。この状態を「創発」という
    のだそうです。

     対話を通じて新しいアイディアを思い付く、
     喧嘩を乗り越えて深い人間関係が築かれる、
     新しいルールや考え方を導入し組織の生産性が上がる、

    「創発」による成長を有むには、「カオスの縁」となるような
    刺激が必要なのですね。

    この本は、基本的な考え方から、人工生命、進化と遺伝、経済学
    への応用まで、ざまざまな領域での「複雑系」科学の取り組みが
    紹介されています。理学部数学科の学生にとっては入門かもしれま
    せんが、素人の私には難しい。でも、なんとなく新しい知的領域
    に触れただけで、私にとっては充分「カオスの縁」体験なのであり
    ました。

  • 長い間買っとくになっていた一冊ですが、ハヤカワ文庫 『カオス紡ぐ夢の中で』 金子邦彦著に引き続いて読み始めるとスラスラ読めてびっくり!すると共にもう少し早い段階で読んで入れば良かったと後悔しています。

    これまで、カオス・フラクタル・非線形科学の入門書は何冊か読んできたのですが、これだけ様々な分野についてその考え方が平易に説明されているのはありがたい。

    他のレヴューにあるように、参考文献と人物の紹介も役立ちそうです。
    この本から参考文献に入っていけるのであれば、少々発行年が古いが、読んでみる価値はあると思います。
    読みながらチェックしたところ半分ほど購入済であったので、引き続きボチボチ読んでいきたいと思います。

  • わかりやすく複雑系に関して説明してくれている。

  • (きっかけ)
    ブックオフに落ちていた。

    (レビュー)
    説明がかなりわかりやすい。人の頭にすんなり入る説明ってのがどういうものなのか、という点でももうちょっとよく見てみたい。
    複雑性の現象(フラクタル、カオス等)と複雑適応系(遺伝的アルゴリズム、ニューラルネットワーク等)がのところがよい。後半の応用(経済学、人工生命、内部観測)のとこはこれだけではちょっと、、という感じ。

  • 新しいソフトウェアや加工技術などを学んで、かつそのより面白い使い方を開拓しながら使いこなして行こうと考える建築学生、コンピューテーション、アルゴリズムなどに興味のある人はぜひ(直接建築には関係ないです)。あくまで入門書なんだけれど、明快にまだ黎明期にある多様な科学分野を解説し、まだ見えてない部分、科学チャートの空白域がじつはまだ沢山あるんだということを感じさせてくれる。出版を考えている人も、解説書のまとめ方としても良い参考書。

  • 「複雑系」とは何か(吉永 良正 )と内容としてはかぶっている部分も多かったが、より読みやすくて、またトピックごとに簡潔にまとめてあるのが良かった。
    具体例や、先生の名前、参考文献も分かりやすく載っていたのはすごくありがたいことだ。

    また、トピックが様々であったので色々なことが早期されておもしろかった。特にニューラルネットワークの部分がお気に入りである。
    出来れば自分でも実装してみたい。

    よりいっそう「複雑系」に対する期待が高まった。(不安もある)

    この本も1998発行とまだ最新の情報ではないので最新の情報も手にいたい。

  • 複雑系って何だろう?という素人にも分かりやすかった。参考文献一覧、キーワードが抜き出してあって良い。
    入門書なので広く浅くだったが、自分が興味を持った分野は参考文献を見ながら深めていこうと思う。

  • 複雑系の全体像を掴む上で大変有用です。参考文献情報も充実。

  • 分かり易かった。

  • 入門として最適

  • 井庭さんは熱い人です

  • 自分で学習を進める上で大変お世話意なっている1冊です。複雑系とは「システムを構成する要素の振舞いのルールが、全体の文脈によって動的に変化してしまうシステム」という新しい社会の捉え方。今まで分析できないと思っていた事柄を科学することも可能なのでは…という希望を感じさせてくれます。私と複雑系との出逢いはこの本から始まり、あちこちにアンダーラインが引いてあります。とても丁寧で解りやすい構成なので、是非多くの方に読んで頂きたいです!

  • 複雑系について、本当にわかりやすく書いてある入門書。
    「ああすれば、こうなる」というようにならないシステムを、いかに「ああすれば、こうなる」的に解読していくか。しかし、なにせ複雑系って「システムを構成する要素の振舞いのルールが、全体の文脈によって動的に変化してしまうシステム」なんだもん、僕には到底足を踏み入れられる分野ではないことは確かなよう・・・。

  • 井庭先生、好き♪分かりやすい。

  • 素人の自分が言う言葉ではないが,複雑系の基本を知るのにとてもいい本だと思う.値段もお手頃.

  • 蝶の羽ばたきが、ハリケーンとなる。複雑系を広く浅く触れるならお勧めである。本当に浅くですが。

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複雑系入門―知のフロンティアへの冒険の作品紹介

概念理解にとどまらずもう一歩踏み出して、自分なりに勉強してみようという人への好ガイド。慶応大学SFC「複雑系勉強会」の成果をもとに、複雑系の全体像をわかりやすく解説。

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