戦後出版と編集者

著者 :
  • 一葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871960236

作品紹介・あらすじ

戦後五十余年を経て、ますます病状が悪化する日本社会の現実をつぶさに目撃するにつけ、同時代を共に生き、わたしの心に刻まれた方々が、それぞれどのようにして戦後精神とかかわり生きたかを、ひとつの"あかし"としてまとめた一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 前作『戦後文学と編集者』に続き、松本昌次氏が編集者として関わってきた作家や編集者等の方々について、タイトルのとおり「出版」の側面から書き綴ったもの。

    「まえがき」に「日本で民主主義が死ぬ日」という文章があるが、今年2014年は、前年の「特定秘密保護法」に続き、未だ解決されない福島原発の問題、日本国憲法解釈変更による「集団的自衛権」の行使容認など、さらに「日本で民主主義が死ぬ日」に近づいているように感じる。

    「戦後」という時代は、今現在と重なる部分も大いにあるように思えた。
    本書にある丸山眞男の言葉は、現在にそのまま通じる。
    今まさに、歴史が繰り返されそうとしている。

    過去と同じ轍を踏まないように、今こそ読むべき一冊。

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著者プロフィール

1927年生まれ。1953年、未来社入社、以後三十年間編集者として勤め、83年退社、影書房を創設し現在に至る。関わった著者に花田清輝、埴谷雄高、丸山真男、平野謙、野間宏、杉浦明平、木下順二、富士正晴、島尾敏雄、吉本隆明、井上光晴、橋川文三、上野英信、溝上泰子、廣末保、藤田省三など。手がけた数々の名著は、そのまま戦後出版史の輝かしい軌跡を描く。著書に『戦後文学と編集者』ほか。

「2008年 『わたしの戦後出版史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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