世にも奇妙な物語 1: 傑作短編集 (OHTA NOVELS)

著者 : 中井紀夫

• 太田出版 (1990年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[永杜さんの感想 · 2013年7月19日]

色々な不思議短編集。

ＴＶの題名と同じだな、と思ったら、あれを小説にしている物、だそうで。
どうりでどこか憶えのある話だ、と思いました。
しかし文章にしてみても、不思議な状態の物語です。
ハッピーなのか、アンハッピーで終わっているのか微妙ですし。

最後の『友人』を連れてきてしまう、という落ちの話もぎょっとしますが
最後から２番目の話は…愛に目覚めた？　と思ったのですが
もう一段階落ちがあったとは。
確かに『愛に目覚め』てはいますが、何か違う！

一番憶えているのは、ゴミの話。
どうして引っ越してしまわないのか、とか思ったのですが
敷金礼金とかいう現実問題より、時間というものが
立ちはだかってくるというのがやっと分かる年となりました。
時間、大事ですから…。