火群(ほむら)の森

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著者 : 榊原姿保美
  • 太田出版 (1992年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872330908

火群(ほむら)の森の感想・レビュー・書評

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  •  飛鳥時代を舞台に、苦しむ一人の皇子蜂子。顔が西方系の鳶色であることから、生まれながらに、恐れられ、忌避される存在。山にこもり修行した後で訪れる悟り。
    指導者、真岳はかたる。
    「自分の思いのままに生きられよ」
    「そなたの姿に寄せる皆の思いは
    、そなたのものでなく、皆のものだ。それを拒むことがそなたの心からの思いならそうされよ」
     蜂子はハッと気づかされるものがあった。それを察したように真岳は静かにうなづいた。
    「人々の思いがいかなるものであっても、それを受け入れるかどうか否かは、自分の思い一つじゃ。そこにそなたのまことの生がある。人の思いと己の思いとを、一つとするか否か。己の思いで、誰の思いを受け止めるか。そして、それを選び取った時、思いは溶け合い、互いの生が溶け合って、新たな一つの生となるのだ」

    この年1992年に作風ががらりと変ります。思い惑っていた作者がある悟りを得たのだと解釈しています。
     

  • 私の中で榊原さんの最高傑作。
    中世日本の貴族社会を舞台にした、ものすごく救われない話なのだが、ひたすらに美しい。

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火群(ほむら)の森はこんな本です

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