家畜人ヤプー〈下 ドリスとクララの巻〉

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著者 : 沼正三
  • 太田出版 (1993年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872331028

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家畜人ヤプー〈下 ドリスとクララの巻〉の感想・レビュー・書評

  • 沼正三の世界観は、現代の縮図を極端にこねくりまわしたモノと云える程、理論・哲学・歴史的側面から見て思わず唸ってしまう程、日本の特性を巧みに捉えていると感じる。
    性差に於ける倒錯観念にも、惹き付けられるモノがあり、此の作品にはソレを「日常」としてふんだんに取り込まれている。

    「家畜人ヤプー」の世界は、官能としてでは無い官能美が多く孕まれ、読者の性的興奮を根底から引き摺り出す魅力がある。

    発想は無尽蔵と云える程、人々を圧巻させるに十二分な世界を確りと、隙間無く築き上げているが、
    其の創造性故に段々と惰性や厭きを覚えてしまう。

    ラストの展開に期待していたが、結局「ヤプーの世界」は亀裂すら入らず…の終幕で、落胆せざるを得なかった。

    上中下巻の三冊の間に流れた時間はほぼ一日で、其の時間の圧縮率にも正直の処、やり過ぎ感が拭えない。

    ラストは決して納得のいかないものでは無く、歯切れの悪さを感じる訳でも無いが、
    もう少し展開性があっても良かったのでは、と思う。

  • 何年も読まねばと思っていて、やっと読めた。
    前半排泄とセッチンについてのねちっこい説明や、限りないフェティッシュと倒錯の描写は吐き気とは違う何かを催すほどなのに、後半になってくると政治や法律の話が多くなってきてしまって(世界観を深めるには必要なのだと思うけれど)少し残念。
    言葉遊びや事象の転化などは思わず唸ってしまう面白さ。
    日本の神話などが分かっていると本当に面白い。
    世界観設定集だと思って読むと良いかも。
    人に勧めたいけど無闇に勧められないのが残念な一冊。

  • 天才の脳内妄想ってこんなんなんかな。どこまでも飛んでいく発想。漫画になったらしいのですが、この原作を読破できる人はあんまいないんじゃなかろうか。実は表紙がすごく良いのですが、画像がなくて残念。ドグラマグラに続いてレジにもっていきにくい表紙。

  • (上、中から続き)・・・白人とか黒人に比べるとアジア人ってやっぱり『劣ってるよなあ・・・』と感じてしまう。ってゆーか、同じ人数でガチンコ勝負したら確実に負けるでしょうし、なんせ姿形が美しくない。それってやっぱり生物的に劣・・・(以下略)ってことでしょ。
    だからこの作品に嫌悪感は感じなかった。むしろアーメン。
    あーでもSMとか女性マンセーとかのくだりは興味なし。

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