完全自殺マニュアル

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著者 : 鶴見済
  • 太田出版 (1993年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872331264

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完全自殺マニュアルの感想・レビュー・書評

  • 生き方を説いている本は腐るほどあるけど、死に方を説いている本はそれほど多くはないこの世の中。
    各種自殺方法の苦痛・手間・見苦しさ・迷惑・インパクト・致死度を5段階で表し、ケーススタディや例外、未遂に終わった自殺実施者のコメントもあるので、どうすれば確実に死ぬことができるか、どのような死に方が自分に適しているか等を検討できます。
    有害図書指定を受けるのも頷けます。

  • 中学の頃、かなり一世を風靡して、これ持って樹海で自殺したワカモノなんか出て
    ザ・ワイドで毎日批判してたものだったが、私にとっては最高の娯楽。
    鶴見なる東大出身の作者のこだわりが余すところなく発揮されている。素晴らしい。
    単に読み物としても、ケース・スタディは充実しているし、
    まず「本当に自殺したい人のための本」という軸がぶれないのがいい。
    自殺は是か非か、そこを問う本ならいくらでもあるのだ。そこが画期的だった。
    樹海に住むという坊主、生活保護にも疲れ、抱き合って餓死した姉妹、
    親族にやられつづけ叔父の庭で焼死した中学生の女子、青函トンネルの線路内で
    轢死した女性、薬を飲み自分の死の直前まで記録をつけつづけた青年…
    犯罪は一様に美化できないが、自殺はドラマであると思う。そこには学ぶものよりも多く、
    感じ入る、だれにも真似できない物語がある。この本はそれを淡々とつづる。
    「ぼくの知人に、エンジェルダストという、飲むとわけわかんなくなって飛び降りでも平気でできちゃうドラッグを、いつも首からさげているやつがいる。
    いざとなったらこれ飲んで死んじゃえばいいんだから、と、定職にもつかずぶらぶらしている。
    この本が、あなたにとってのエンジェルダストになればいい」(記憶あいまい)
    という前記の作者の記述が、すべてをあらわしている、と思う。

  • 1993年出版の本。話題になっていたのか、タイトルは知っていたので、図書館で借りてみた。

    タイトルのとおり、色々な自殺の方法が淡々と書かれている。首吊りが最も苦しまず、未遂率が低く、簡単にできるものだとある。

    「服薬」による自殺の章では、薬局で誰でも買える薬の名前がたくさんあげられている。そういった薬を大量に飲むらしい。現在では状況は変わっていると思う(医者の処方が必要とか)が、死が身近にあるんだなと不思議な驚きがある。

    「手首・頸動脈切り」の章が読んでいて一番しんどかった。自分の手首にカッターナイフを当てるだけなので、簡単にイメージができてしまう。そのイメージが怖い。

    良くも悪くも、死というものを考える機会にはなったと思う。でも、全体を読んでいて、文の調子の軽さや自殺するのが良いことのように書いているのに違和感がある。自殺を試みて生き残ったケースをあげて、それを残念なことのように書いている。

    また、この本が出版された1993年という時代を感じる。「生きづらさ」という言葉がよく出てくる。この頃に比べると、現代は生きやすくなっているのか?自殺者数はどう変わっているのだろう?


    軽くネット検索してみた。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E5%85%A8%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB
    ・本書は「生きづらさ問題」の先駆け。以前はよく見られた自殺者の心の弱さを責める言説は姿を消した。
    ・本書のブームとなった発売年と翌年の2年間は自殺者数は減少した。
    ・本書が主たる原因とされる自殺事例は、確認されていない。


    ショッキングなタイトルだが、世の中を変えた1冊と言えるのかもしれない。死を考えて、自分を考えるきっかけにはなると思う。

    「何か辛いことがあれば、その時に死ねばいい」と考えていれば、ひとまず前に進むことができる。家族や身近な人のことを考えると、なかなかそうも言えないが。

  • 事細かな死の詳細さを全面に出す作品は珍しい。
    誰しもが1度は考える『死』。
    生きる事を放棄したくなった時、崖っぷちに立った時、人生を投げ捨てる事がいかに容易かを感じさせられた。
    ある意味、お守りのような1冊。

  • タイトルのとおり、自殺についての記述しかない。

    しかも、詳細な事例と方法の説明つき。

    この本は、もう戻ってこれない人に対しては自殺教唆本、まだ踏みとどまれる人にとっては抑制本になると思う。

    私も「こんなに簡単に死ねるんなら、いま死ななくてもいいや」と考えさせられた。

    気楽に勧めることはできないが、下手な「絶対に死んじゃダメだ!」っていう本よりも感覚に訴えるものがあると思う。

  • 後学のためにw

  • 様々な自殺方法についてどれくらい危険だとか難しいとか致死率とか、遺体がどうなるかとか書いてある。その自殺を実行した人の話を読んで自分はまだまだだなと思う。これを読んで死んでやろうという気にはまったくならなかった。なるほどなるほどと軽く読める。なんとなく気になって買ってしまった、なんだか不思議な本。人生はじめての18禁。

  • 結論としては、「首吊りでFA」。

    さまざまな自殺方法について「致死量」「確実性」「実行に移すまでの手間」「迷惑度」「遺体がその後どうなるか」「失敗時の後遺症」などのさまざまな観点から淡々と考察している。
    また、富士の樹海をはじめとする有名な自殺スポットに関してもコラムで場所ごとに詳しく紹介している。
    いざ死のうと思っても、そのためにどのようなプロセスを踏む必要があるかがよくまとまっている。

    読んでて少し気分が悪くなった。「淡々と自殺の方法」が書かれてるだけの内容なんだけど、情緒不安定だったり、グロテスクな表現が苦手だったりする人には刺激が強い内容。
    その刺激の強さも相まって薬物ごとの詳しい致死量や、首吊りの正しい手順などは覚えきれない。本気で自殺するならその前にもう一度目を通す必要がありそう。

    個人的に最も面白かったのは「ケーススタディ」。自殺方法ごとに、各々の自殺方法で実際に自殺を試みた人や自殺した人の事例が紹介されている。

  • 死ぬのを躊躇わせる為の本かな?と思って読み出したけれど、全然違った。
    手首・頸動脈切りの話では思わず顔をしかめる
    自死する人の背中を押す本にもなり得るだろうけれど、中途半端な方法を取って未遂になった場合どうなるのかも書いてあって生半可な気持ちで自死しようとしている人を止める本にもなりそうな気がした

    死ぬのにも根気がいるのね

  • まねをしてはいけません。
    と思いつつ、雑学として、興味深かったです。

  • 病んでいた頃にお世話になりました。
    尚、情報が相当に古い為、当てにならないのでご注意を。

  • 本当に世界を終わらせたかったら、あとはもうあのことをやってしまうしかないんだ。

  • 昔タイトルだけ聞いたことがあって、気になっていたので古本屋で買ってみた。死を身近に感じることで生きようと思えると思う。

  • たまたま見つけて読んだが、
    気色悪い 要らん本

  • 自殺の方法について一通り記した本。

    著者の言葉も自殺に肯定寄りで、今出したら当時より物議を醸すこと間違いありません。

    ただ惜しむべきは、「完全」とは到底言えないことでした。内容は浅く広くで、日本で手に入りにくいものなど、やりにくいものなどは、殆ど触れられていません。

    どうせならもう少し、事例などを多く載せ写真付きなどで、資料としても充分価値のある一冊を出して欲しかったです。

    ただ、読む価値のある本という事は間違いなく、これを読んで自殺するひとがいたとしても、そういう人は読まなくても自殺していたと思います。

    こうゆう本を出すと否定的な人が少なからずいますが、個人的には「臭いものには蓋」では何も解決しないと思っているので、今の時代でもこういった本はどんどん出していってもらいたいです。

  • たまたまア○ゾンで見かけ、県立図書館に蔵書があることを調べ、借りちゃいました。

    すごい…どうしようこの本買おうかなぁ…。
    93年発行なのでデータが若干古いですが、自殺の方法について詳しく実際の事例と共に紹介。

    2012/00/00

  • 座右の書その1。

  • ノーコメント

  • 首つりと電車への飛びこみは実際にみたことがある。
    正直言葉にならない。

  • '94.4読了。
    当時のベストセラーであり物議を醸し出していたが(自殺を助長するとかなんとか)、騒ぎたてるような内容ではない。

    自分の当時のメモには読んだことしか書いてない。ブルーハーツのライブで忙しかった模様。

  • すでに現代の古典といってよい名著。とりわけ「終わりなき日常」の閉塞感を過不足なく表現した「はじめに」の文章――その引用を僕はこれまで何回、目にしてきたことだろう。《だけど世界は終わらなかった。〔…〕アンポトウソウで学生が味わったみたいに、傍観してるだけの80年代の革命家は勝手に挫折感を味わった。〔…〕テレビのドラマみたいなハッピーエンドはない。ただグロテスクな"ハッピー"が延々と続いていくだけだ。/そう。キーワードは「延々」と「くり返し」だ》[p4-5]。

    そう、この人の文章は巧みだ。過不足がない。ちょうど昨日のツィートで、著者が本書を世に出した意図を過不足なく語っていた。《『完全自殺マニュアル』はそれまでに根強くあった、「強く/頑張って生きろ」だの「自殺する人は心の弱い人」だのといった風潮に対する、そう言われる側からの「ふざけるな」という反撃でもあった。そのニュアンスは、その風潮が蹴散らされた今となっては、なかなか伝えづらい》と[2015.6.20]。

    だが、著者の語りはあまりに上手すぎる。この本には即物的な情報の羅列とともに無根拠な断言の連続がもたらす快感があり、それら断言は「諦め」の美学によって支えられている。たとえば「ケーススタディ10」。いじめによる中学生の自殺例を記述した後、《いじめられるヤツはなにをしてもいじめられる》《高校に進学しても事態が変わるとは限らない》《彼のとった選択は正しかった》と著者は書く。だが、その数ページ前に書かれているのは、少年が小学校時代は明るい少年だったこと、ささいなケンカ騒ぎがいじめの原因だったこと、つまり《いじめられるヤツはなにをしてもいじめられる》ではなく『誰であっても何かをすれば、いじめられる可能性がある(しかも、その何かは事後的にしか分らない)』という事実だ。

    著者の意図がどうであれ、本書の言葉は《そう言われる側からの「ふざけるな」という反撃》になっていない。むしろ「諦め」によって時代や状況の共犯者になってしまっている。そのことで「誰もが確率論的に不幸になる可能性がある」という残酷な事実と、その事実と戦う辛さの両方から目を背けている。そんなふうに感じられた。

    著者は《〔「強く/頑張って生きろ」だのという〕風潮が蹴散らされた今》と2010年代を語っている。言うまでもなく、この言葉も嘘だ。著者は《そもそもなんの共通目的もなく、ただ人間関係だけがあるクラスという奇妙な集団のなかですることと言えば、恋愛ゴッコかいじめくらいしかない》と書いた[p94]。むしろ、そうした「ただ人間関係だけがある」奇妙なつながりが全面化された今、本書が否定する「強く/頑張って生きろ」も、本書がいう「諦めてもいいよ」も空疎に聞こえる。本の面白さや後世に与えた影響、時代の証言という意味での歴史的価値は★5つものだと思うが、個人的には、こうした「インテリの戯言」には大した価値はないと思う。

    (2015.6.22追記)
    著者がこうした諦念にたどりついたのは、それなりの事情があるのだと思う(著者自身がブログなどでそれについて書いている)。でも――というか「だからこそ」、この本の基調低音である《「強く生きろ」なんてことが平然と言われている世の中は、閉塞していて息苦しい。…死にたければ勝手に死ねばいい》[p195]は、著者自身が「インテリの戯言」に酔ってしまった結果だと思うし、僕はこの本に平均点以上の点は付けたくない。この本はまだ結論じゃないし、何より毒がなさすぎる。この著者は(何より著者自身のために)もう少し毒のある、違った処方箋を用意してくれるはずだと思っています。

  • 死のうと思ったときにはいつでも死ねると知っていることは確かに生きていく安心感につながるのかも。
    でもやっぱり死のうという意思を実行した人の気持ちは分からない。凡人には立ち入れない境地に、世界の真理に気づいてしまったんだろうか。

  • ついに手に入れた伝説の本。

    93年発行ではあるが、普通に生きていては知り得ない自殺について惜しみなく堪能できる一冊。まさにマニュアル。


    読書の魅力とは、読んだ人にしか見えない世界が増えることにある

    この本で増えた世界は自身にプラスと成り得るのか。やはりそれも、読んだ人にしかわからない。

    また読みたい

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