誰が新井将敬を殺したか

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著者 : 大川豊
  • 太田出版 (1998年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872334104

誰が新井将敬を殺したかの感想・レビュー・書評

  •  今は選挙の供託金が引き上げられたために、泡沫候補と言われる人たちはすっかり見かけなくなってしまいました。今、泡沫候補として有名なのは唯一神又吉イエスさんくらいでしょうか。

     本書は1998年に出版されたものですが、80年代から90年代の泡沫候補や「濃い」政治家についてこれでもかと言うほど書かれています。

     冒頭、いきなり三井理峯先生の登場です。
     ブルーを背負ったテレビ画面上で、シワシワのおばあちゃんが、歯のない口でモゴモゴ5分間もごり続けるというシュールな政見放送。選挙公報には「この立候補の最大の目的は後生掛温泉を命からがら逃げ、こんな暴力団旅館をNHK・秋田放送をやられ知らずに行って毒殺されるといけないからである」と謎の立候補動機の表明。
     もう何が何だかわかりません(笑)。

     そして、著者イチオシの山口節生について厚く、そして熱く書かれているのですが…

     他にも、開星論を主張した日本UFO党、マッカーサーから日本を譲り受けた日本の「所有者」である京都の齋藤さんなど、めくるめく泡沫候補に酔いしれて下さい。

     有名政治家のプロファイリングでは羽田孜元首相のセンスがかなりインディーズ候補系だという指摘に爆笑。
     一時期「太陽党」という政党を作ったこともあるのですが、そのネーミングはエイズ撲滅を訴え、売春婦を準公務員にするという政策を打ち出し、政見放送で「エイズいやいや音頭」を唄った花輪浩三さんの「太陽新党」とネーミングがモロかぶりです。

     もう何というか、焼き肉とステーキをはしごした後「シメに豚骨ラーメンはどう?」と言われているかのような「濃さ」ですが、メインディッシュはやはり自由連合の徳田虎雄先生でしょう。
     詳しくは『トラオがゆく』をお読み頂きたいのですが、各地に徳州会病院を設立していくのに際し、徳田虎雄先生は自らに保険金をどんどんかけ、それを担保にするのです。そして、大阪の八尾に徳州会病院を設立するときは、生命保険の額は27億3000万円にまでなっていたとのこと。掛け金とか返済とか、そういう概念がぶっ飛ぶ数字ですよね。
     徳田一家は医者の家系で、この日本において職業選択の自由(憲法22条)が保障されていないというとんでもない家庭だったりします。三男が6浪、四男が7浪してそれぞれ大学の医学部に入っているそうですが、医者以外の選択肢が許されないという、これはこれでキツイ話です。
     浪人生活の途中、さすがに疲れた徳田先生のお母様が徳田先生に「後の二人は医学部でなくてもよいのでは?」と弱音(?)を履いたことがあるそうです。そのとき、徳田先生はこう言いました。

     《『あの二人の顔を見てよ。お父さんの顔に似ている。人に使われる顔じゃないよ。勤め人はとても無理だ。サラリーマンにすると、気にくわないことがあれば、ケンカをして刑務所にはいる顔をしているでしょ。』
     『刑務所にはいっていると思えば、浪人させているほうが、まだましだと思わない。お母さん、黙って僕に任せておけ』
     と、僕がいうと、
     『それもそうだね』
     とひたすら辛抱していた》

     …説得がもの凄すぎて、もう何言ってるのかわかりません(笑)。


     今の政治に倦んでいる人、「フッ、どうせ政治家なんて…」と思っている人に読んで頂きたい一冊です。

  • 内容(「MARC」データベースより)
    血判状と新井将敬、蝶を愛する鳩山邦夫、
    ピンクエレファントが御用達・佐田玄一郎、
    怒涛の浪人一家・徳田虎雄。
    政治家DNAのリングとらせんがわかる。
    並み居る先生方に引導を渡す必殺政界プロファイリング。

    *********

    政治に詳しくない人には総裁の話はどこまで
    信用したらいいのかジャッジメントに困る。

    ただ大川総裁のトークや本は面白いから好き(*´∇`*)

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