奴隷の国家

  • 太田出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872335446

作品紹介・あらすじ

20世紀の先進産業社会には奴隷の国家が出現した。この国家は、資本家・労働者・社会主義的知識人の合意と協力のうえに成立し、大衆の奴隷化を条件とした資本主義の安定成長を可能にした。しかし今、奴隷の国家のきしみはひどくなってきている。この国家体制からの出口はどこにあるのか。ベロックの反資本主義的自由主義は、どこに隷属からの解放の道があると指すのか。そうした解放への道はかつて在ったし今も在る。だが、その道に辿りつくためには、まず奴隷の国家がいかにして出現したかを知らねばならないだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 自身のディサトピア観を表現するのにフィクションの形態を取ることが多いのは、コトの性質上想定され得る社会的軋轢を思えば当然。そこを敢えて、文学者であり思想家でもある著者はこの形で表現する。主張の是非はさて置き、その姿勢は買いたい。
    実際に著者が被った軋轢が窺われる「第二版への序」を含む版を底本とした訳者も同じ気持ちだったと察する。

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著者プロフィール

1870年-1953年。父親はフランス人、母親がイギリス人。歴史や思想、詩や小説など多岐にわたって文筆活動を行った。本書は1907年に発表された。

「2010年 『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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