| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなの感想・レビュー・書評
この作品と「Jの総て」までは明日美子さんの初期作品の集大成なんだろうな。初期作品でこの独自性を貫いていからの「同級生」「あなどこ」に行くから凄い。共通しているのは、悲惨さを日劇で終わらせず、前へ向かって行く部分が描かれて作品が終わる、と言うところ。コミカルさえ感じる。
醜悪な風貌に散りばめた切なさと狂おしさを、のびやかでアーティスティックな絵で物語る。一概ではなく、本来のグロテスクというものはこういうものではないだろうか。
やっぱりこの人の漫画(というかコペルニクスの呼吸)すごすぎる。
手塚治虫、萩尾聖都、のように漫画を塗りかえたひとたちがいるけれど、中村明日美子もその1人に入れて良さそうだ。
本当に、美しい線。
「あたしは ミナはそれでもかまわない ここが好きだ」
「ぼくは サーカスのアーティストなんです」
「サーカスはサーカスであらねばならない それは演劇化されてはならない 演劇は演劇であるべきで オペラはオペラであるべきだ バレエがバレエであるのと同じく サーカスはサーカスなのです」
Art a part entier
中村明日美子さんのマンガ。上巻。
70年代のサーカスが一応の舞台の、ちょうどこのマンガによれば昔ながらのサーカスから今のシルク・ドゥ・ソレイユのような現代的なサーカスに移り変わる時代の節目のような時期だとか。
とても面白かった。
だけど、人を選ぶ漫画です。
フェアやってたのでやっと買った初期作品。明日美子さんはエロに容赦ないよなぁ。毒気にあてられた感じ。さて、どう終わる話なんだろう。
ずっしり詰まってます。読み応えはものすごくあります。濃いなあ。舞台設定とか個性強い絵とかどろどろな人間関係とか絶妙だと思います。
明日美子さん既刊(2010年06月20日現在)作品の中で最後に呼んだ作品。
ずっとずっと読みたかった作品だったので読めてすごく幸せ。
「好き好き、でも。」がすごく表現されている気がする。
ジャケ買いしてからすっかりこの漫画家さんのファンになってしまった。
所謂やおいなんだけど、美しい線の中にもどこか人間の汚さ、生生しさを表現するような部分があって、綺麗なのにどこかグロテスク。
出てくるキャラクターも欠点だらけて、そこが凄く魅力的だったりする。
主人公が過去を断ち切るラストは感動。詩もほんとに美しいの。
個人的にはこれ以降の作品はあまりにも線が美しくなりすぎて、登場人物も優しくなりすぎている気がする。こんぐらいアクがあるほうが私は好きです。
1巻読んで相当トラウマになったので続きを読むのを敬遠していたのですが、ふとしたきっかけで最後まで読み終えました。
神だった。これは、やばい。これはやばい漫画です。むしろ超漫画。漫画じゃない。
これは最後まで一気にガーッと読むべき芸術作品のような気がする。作品のほとんどが鬱展開なので、嫌になってページを捲る手が止まる前に、読んでしまえばいいと思う。そうすれば、とことん鬱な耽美が楽しめます。
掲載誌がアレということもあり各話にエロ要素は付き物ですが、「エロを書きたいがゆえの作品」でなく、「エロを無理矢理に入れている作品」でもなく、「エロありきの作品」であるところもすごいです。そしてエロい。
なんだかなあ。漫画ってすごいところまで来ちゃいましたね、って思う漫画だった。

絵が凄く好きです。





