- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872338362
感想・レビュー・書評
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犯人の幼なじみの視点によるコロンバイン乱射事件の全容。幼なじみであるブルックスは非常に微妙な立場に立たされる。
学校の同級生の死そしてそれをもたらした友人2人の死。2人と親しかった、そして最後に言葉をかけられたと言うだけで犯人扱いまでされるようになる。
強烈な事件で印象に残ってはいるが、結局のところ精神をこじらせた若者は何処にでもいる。ただ、銃がそこにあったから起こったことである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暴力的なエンターテイメントが悪いのではなく、それが魅力的に見えてしまう社会が悪いという主張にすごく共感した。アメリカの学校の問題点を再認識しました。著者の複雑な心境が伝わってきて、読んでて考えさせられた。
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「エリックとディランは、この悲劇を作り出したことに責任がある。でも、コロンバインにはエリックとディランを作り出した責任がある。」
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生き残ったクラスメイトの証言という形で、憎悪の果てにでハジケてしまった友人である二人の犯人の事件に向かう背景、その後の彼を取り巻く環境を描いている。帯に書かれた“見えない自由は、どこにある?”の言葉が頭の中をぐるぐるまわる。
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アメリカ、コロンバイン高校で起きた、生徒による銃乱射事件。その二人の犯人の幼なじみが綴る、事件が起きた一日と、そこに至るまでの記録。生々しい証言にはメディアの報道だけでは伝わってこないリアリティを感じる。学校生活そのものがサバイバルになってしまっている事に、胸を塞がれるような思いがした。
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コロンバイン高校銃乱射事件。
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珍しいよね、こういう語り手。自殺した殺人犯たちの友人が著者。自分の知っていた世界が一変してしまい、戸惑いながらそれを取り戻そうとしているかのよう。人を殺したという行為で、友人だった人間を完全否定するのではなく、耐え難くとも自分にとって彼らは確かに友人だったんだと肯定しようとする語り口に、著者の苦しみがあふれている。