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愛がなくても喰ってゆけます。

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  • 太田出版 (2005年4月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872339369

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愛がなくても喰ってゆけます。の感想・レビュー・書評

  • 「愛がなくても喰っていけます」よしながふみ。
    2005年に出たマンガ本です。
    どこかに連載していたもののようです。
    実に、オモシロかった。
    食べ歩き、お店紹介のエッセイ漫画、とでも呼ぶべきものでしょう。



    よしながふみさんは、以前に読書会で「愛すべき娘たち」を読んで、面白かったんです。
    自分の世代(1972生)からすると、かつて、岡崎京子さんや、内田春菊さん、西原恵理子さん、やまだないとさん、と言った漫画家さんたちが、
    実にヌーヴェルヴァーグ風の雰囲気で商業漫画の中に進出してきたことを鮮やかに覚えています。それに似ています。
    個人的には何と言っても、岡崎京子さんが最大にして最強だったんです。
    「テイク・イット・イージー」(1988)あたりを読んだのが、恐らくほぼリアルタイム、高校生だったと思います。
    そのときに、「おおっ、なんだか新しい。これは、普段の僕たちの体温とコトバで出来てるマンガだなあ」と感じたことを覚えています。

    よしながふみさんもそうですが、みんなきっと既存のマンガが好きなんだろうなあ、という上手さがあります。
    そして、これまでの名作に十分にリスペクトを払った上で、「それをマネしてもしょうがない」という決意や野心に溢れている精神があります。
    そのあたりが、どうでもいいのですが、1960年代にフランスを中心に発生した映画のヌーヴェルバーグを彷彿とさせます。
    (そしてそれは、黄金期のハリウッド映画に対峙して、「同じことをやっても仕方がない」という大いなる決意を抱いていた小津安二郎の映画も思いださせます)

    …というのは、全て、自己満足な思い出し語りなんですが。
    恐らく、かつての僕たちのように、今の10代~30代の方たちの多くが、よしながふみさんのマンガに「しっくりくる。これまでになかった」という好感を持っているんだろうなあ、と思います。

    (と、言う風に時系列と流れの中での位置づけがまず見えてしまうことが、歳をとった、ということなのかも知れないなあ、とふっと思いました)



    エッセイ漫画風、外食レポート風、なんですが。
    でも実はストーリーマンガです。

    主人公は、よしながふみさん自身をかなり投影している(少なくとも、そう思われることを計算に入れている)30代らしい女性漫画家。
    それなりに売れていて、アシスタントを数名使っています。
    もうひとりの主人公は、そのアシスタントのひとりの、若い男性。

    このふたりが、ひょんなことから(アシスタント君が家を無くした?)同棲しているんです。

    で、ここまではともかくここからが、21世紀だなあ、と思うのは。

    30代の女性漫画家と、20代の男性アシスタントが同棲しているんだけど、タイトル通り「愛はない」訳です。
    でもこれが実はひねってあるのは。
    恐らく厳密に言うと「愛」はある。と、僕は思いました。

    「あなたたち(20世紀的なオトナの考え方、自民党的な価値観)にとっての「愛」っていうのはいらないし、そんなものは無い」

    という感じです。

    ぢゃあ、だからと言って、60年代~70年代のサヨク的若者のように、あくまで既存の価値観や既成概念に対しての、「反権威という権威」を思わせるヒステリックな反抗精神なのか?というと、当然違います。

    もっとしなやかで、もっと個人的で、パーソナルで。
    わかりあえて、オープンに共有できるという夢想がはじめから存在しない。
    つまり、今書いて思いましたけれど、物凄く「村上春樹的」です。と、僕は思いました。果たしてそれが他人に納得性があるのかかなり疑問ですが。

    解釈はともあれ。

    女性漫画家と男性アシスタントは、それなりに多忙な日常を送りながら、同棲していま... 続きを読む

  • 漫画家YながFみさんが都内のおいしいお店で食べまくる。
    グルメ探訪記…として「うわーおいしそう!メモメモ」とも読めるが、描き出される人間模様も面白くて、おいしい食事の出てくる5分ドラマとしても読める。
    食への情熱のレベルが違いすぎて、それ以外は全て完璧だった男性と別れちゃう話とか、、面白かった。

    ああ…おいしいもの食べるのって幸せですよね。彼女ほどの情熱や行動力はぜんぜんないけど、うん、おいしいもの食べたいな~という思いが募りました。

  • 久々に掘り出して読んだので登録.『きのう何食べた?』から遡ってみると面白いな.ゲイと食の融合がまさに今なんだね.

  • 一話読むごとに、寿司食べに行きたくなったり、うなぎ食べにいきたくなったり、イタリアン食べに行きたくなったりします。

    杉並近辺在住の人は特に必読って感じですかね。
    キャラクター達の人間関係も面白くてすき。

  • 昔、通ってた喫茶店?のマスター主催での本の交換会で入手した本。

    読んでると美味しいものが食べたくなります。で、載ってるお店に行けないか、もしくは近場に似たようなのがないか探し出します。
    つい最近だと水餃子欲が出て、動けなかったので出来合いのもの買ってきました。

    読む際には空腹にご注意ください。

  • いや~読んでるとおなかがすく本ですわ!
    イラストとセリフがリアリティあって、登場人物も変わった人間が多いので漫画としても面白く読めました。

    掲載されたお店の中でもつ鍋と中華食べ放題のお店は行きました。
    もつ鍋はおいしいけど、わざわざ行かなくてもいいかな~と感じました。
    中華はコスパ最高ですね!私はまた行きたいな~って思いましたが友人は脂っこくてもう無理と言っていたので好みによるかと。

  • Yながさん笑

    全部のお店をコンプリートしたくなりました。

  • なぜ続編が出ないか?

  • アシスタントさんの後輩とも思えぬ毒舌態度が笑える。
    食べに行きたくなる店でも値段がちと高めな気がする。

  • 食いしん坊の業は深い。とても、とても共感しました。

  • どれもこれも、行ってみたい!食べてみたい!の連続。
    覚悟はしてたが、空腹時に読んではいけないヤツだ...

  • あたしがこんだけ食い物に人生を捧げてきたんだから食い物の方だってあたしに少しは何かを返してくれたっていいと思うの。

    美味しい食べ物というより、それをどれだけ味わえるかという、受け取る側の能力の差もあるのですね。

  • 食エッセイかと思ったらレストランガイドだったが,面白かった。

    http://tamatebako100.seesaa.net/article/403441362.html

  • 普通にフラットに読むんじゃないんだな、このタイトル。
    「恋愛上手くいかなくても仕事しようさすれば食える」働く人々の話じゃなくて、「喰って!生きていけば!いいじゃん(たとえ食のこだわりのせいで恋愛でコケても)!」っていうほうな。それな。
    こだわりなくて雑に食っちゃう人も、それはそれでいいと思うのは、私の食への思いがそれほどでもないからなのかなぁ(笑)。一緒に食って楽しい人をパートナーに求めなくてもいいと思うんだけども。私も何食っても旨くなさそうな人とか手料理いきなりマヨられるとかは勘弁だが…程度問題?

  • 時々気まぐれに読み返す。刊行が10年前の食エッセイ。著者との食事はプレッシャーもありそうなんだけど、メンドくさそうで楽しそうだ。タイトルのあと、p.21に飛ぶとたいそう切ない。年齢的にはけっこう違うけど、気持ちとして、そこに親近感。

  • 「ふ・ふ・ふ不公平だわ女の子が山のよーなケーキを「きゃ♡」って言ってケーキバイキングで食っててもみんな何にも言わないのに どーして山のよーな肉を「きゃ♡」って食ってる女は笑われる訳!?」

    Yながせんせいの行きつけのお店がたくさんつまった作品。何軒か聖地巡礼しましたがほんとにぜんぶ美味しい。。。!タイトルが秀逸。

  • 寝てる時と仕事してる時以外は食べ物の事を考えているとか、食に対する情熱のない人とのお付き合いは無理だとか、いつも食べこぼしちゃうとか、いちいち共感できます(^∇^)

    東京行ったら行ってみたいお店がいっぱいです(*'ヮ'*)

  • よしながさんのグルメなお店紹介本。
    グルメといっても目が飛び出るほど高いようなお店はなく、ああ今度行ってみようかなと気軽に思える位の価格のラインナップなのが嬉しい。
    実際に何軒かは行った事がある店が載っていたり食に関して淡白な男と付き合った時の結末は…なんというか私もそうなるかもなと思ったりします。
    食事はその人の生活に密着するものだからこそ自分の感覚と相手の感覚が寄り添わないと難しいなぁと思うところが個人的にもあったりするので。
    今度行ってみたいのは孤独のグルメのドラマにも登場した駒場東大前のボラーチョ。

  • きのう、何たべた?でよしながふみに興味が出てヴィレッジヴァンガードで購入しました。

    よしながふみの交友関係が面白くて紹介される人間関係模様の描写が面白い。紹介される料理も美味しそうで行って見たいお店ばっかり

  • うーむ。食べ物好きなのですが、東京のお店が多いので、なかなかいけないなって・・・食への探求心がこういうところからかって納得しました。

  • 1話10ページの食べ物エッセイ漫画。
    絵も美味しそうだけど、台詞が表現豊かでとにかく美味しそう。
    食べてみたくなる。
    Yながさんの食へのあくなき探究心を余すところなく感じさせてくれる。
    だからこそ他作品でいつも食べ物がおいしそうなんだろうな~。

    初めて読んだ時は、食べてる時の台詞に気を取られ過ぎて、ストーリーがはいってこなかった(汗)。
    再読時には、ストーリーを追う事を頭において読んだら、漫画としても面白かった。

    【2013.8.22追記】
    #9で紹介されていた「ボラーチョ」に
    ドラマ『孤独のグルメ』の井ノ頭五郎が訪れていた!!

  • 東京行った時に食べに行きたい店が満載でした。
    食いしん坊にはたまらん一冊。

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