真剣師 小池重明: “新宿の殺し屋”と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯
- イースト・プレス (1995年1月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872570434
感想・レビュー・書評
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破天荒は昭和までw
ってな事で、団鬼六の『真剣師 小池重明 ”新宿の殺し屋”と呼ばれた将棋ギャンブラーの生涯』
将棋の賭けで生きてく真剣師の小池重明の破天荒過ぎる生き様!
人間的には最低なクズ人間で、人の金を盗む、人妻と子供を奪って駆け落ちしたり……。
借りた金は返さない。
女に惚れやすく騙されて借りた金を根こそぎ盗られる。
そんなクズ人間じゃけど将棋だけは鬼の様に強い。
アマ将棋の日本一、プロ棋士達も次々倒していく異名から新宿の殺し屋と呼ばれる。
壮絶な生き様は何故か憧れるところも……w
漫画みたいな有り得ない生涯が本当に実在した破滅的な天才。
生で将棋の死闘を見てみたかったな。
2018年48冊目詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今では絶滅した掛け将棋師こと真剣師の小池重明の生涯を、団鬼六が綴った一冊。
晩年に直接かかわっただけあって、彼の生き様に深く迫っている感じがした。
何より、将棋界ででもこれまでタブー視されてた彼のことを知ることができた。 -
将棋のことは詳しく知らないけど、この人の生き様は凄いなのひとことだった。
身内にいたらきついけど、天才。
1つのことがひいてでいるってなかなかいないと思う。
そして、明るくてユニークだから周りの人は助けたくなるのだろうな。 -
今年2017年はけっこう将棋の話題が盛り上がったのではないか。自分は将棋は一応ルールくらいは分かるでよ、ってレベルでぶっちゃけダメなんだけども、流行語大賞の候補にひふみんってのが将棋関連なのかー、ってのは教えてもらったり、若い人が連勝したりってことくらいは知ってるわけで。そんな将棋の盛り上がった年にこの本を手に取るのも運命ではないか、なんて。
とはいえ将棋はさっぱりなので、将棋の振り飛車がどーたら言われてもさっぱりなんだが、この本で語られるのは将棋の内容ではなく、ひたすら小池さんという人のダメ人間っぷりなわけで、これがまた清々しいほどに酷い。これが小説だったら、ここまでパターンにはまったダメ人間じゃ面白味がないって言われるレベルですわ。じゃあ実在だったらどうかって、ますます困る。そして将棋をやったらとことん強い。もうゲームっていうか、漫画っていうか。ぶっちゃけ楽しいわけで。
でもって作者の名前、聞いたことあるなぁと思ったら官能小説方面だった。それはまた・・ -
小池重明という天才がいたんだ。
いまなら、瀬川さんとよいライバルだったかも。 -
こんな不遇の天才がいたのか。出る杭は打たれる典型と、破綻的な人間の結末に衝撃を覚えた。それと団鬼六は官能小説だけじゃ無いんやと認識した。