- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872575194
感想・レビュー・書評
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カラー写真で見ると インパクトが強い
何故こんなものを作るのか?分からないが
一途な思いと、シュールな感覚、信仰心がなせる技かもしれない
オリジナルを真似て作る
派手な色使い
手作りのオブジェが多い
福島の大きな藁人形が印象に残る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
でかい仏が好き。
ハニべ岩窟院、五色園、浅野祥雲、桃太郎神社、雲龍寺、山口観音、かご大仏、飛騨大観音、大観音寺、石手寺、耕三寺、善徳院、西海楽園、北の京芦別、田沢湖金色大観音 -
先月行ったばかりの鷹取山の磨崖仏が紹介されていると聞いて、読んでみました。
想像のはるか斜め上を行くニッチさとチープさに、正直たじろぎます。
みうらじゅんとの対話が掲載されている段階で、トンデモ系だとわかりましたが、同時におもしろそうだとも思いました。
著者は、タイトルのごとく珍寺を目指して訪ね歩く人物。
摩訶不思議なお寺がまじめに紹介されており、クールな文章とおもしろい写真とのギャップにじわじわきます。
所沢の山口観音の紹介文が笑えました。
「歴史は古く、弘法大師が開いたと言われている。しかし近年、古刹名刹のプライドをかなぐり捨てて珍寺界に参入。今では古刹の雰囲気を完全に凌駕してしまうという、大変喜ばしい状態に激変したのである。」
鷹取山磨崖仏は、そのものではなく一般人によるレリーフ磨崖仏の紹介だったため、あてが外れた気分でしたが、次回訪れた時にはレリーフを探してみたくなりました。
でも、みうら氏は「君は最初から珍寺目当て。自分は仏像を見に行ったらたまたま珍寺だった」と、彼との違いを主張しており、氏よりもある意味ニッチでディープなのでしょう。
特に気になったのが、熊本県の日輪寺。
そこには、日本最大のおびんずる様が鎮座していますが、巨大すぎて撫でられないのだとか。
おびんずる様は身体の悪いところを撫でる像だという根本の定義が覆されます。
像体内に入れるそうで、まるで鎌倉の大仏状態のようです。
また、北海道の芦別にある仏教テーマパークには宿泊施設も併設されており、五重塔か三十三間堂か部屋タイプをチョイスできるとのこと。
あやしさと胡散臭さムンムン漂うお寺ばかりですが、それを十分了解した上で「考えるな、感じろ」と勧める著者。
それが珍寺の楽しみ方なのでしょう。
宗教関係では、時々理解できない謎のワールドを提示されることがあり、どう受け止めればよいのか困ることもありますが、開き直って笑い飛ばしてしまうのもよいと教えてくれる一冊です。 -
珍寺、このジャンルにかけてはたぶん世界一の独観さんの名作
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みうらじゅん(ほんだなより)