愛する言葉

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872576559

作品紹介・あらすじ

天才芸術家、岡本太郎と そのパートナー岡本敏子。 二人が遺した、激しく熱く純粋な、 男が男のまま、女が女のまま、 愛するためのメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 芸術家、岡本太郎とその秘書であり、養女であり、実質の妻であった岡本敏子。
    二人の愛の言葉が

    つらぬく
    はぐくむ
    ひきあう
    かさなる
    ぶつかる

    の項目で連なる。
    「つらぬく」ことをしなければ愛は得れず
    「はぐくむ」努力なしには愛は続かず
    「ひきあう」者同士はやはり自然とひきあう
    「かさなる」ことでより大きな変化や成長がある
    「ぶつかる」ことは最も大切。
    ぶつかりながら歩み続ける。

    愛に溢れた、愛しか詰まってない一冊。

  • 天才芸術家岡本太郎と、そのパートナー岡本敏子。
    互いの全てをさらけ出し、本気でぶつかり合いながら人生を併走した二人による、「愛する言葉」の数々。

    お互いや男女の在り方を語る言葉を通して、二人の率直でしなやかな人柄が伝わって来た。
    「自分が大事、愛されたい、優しくされたい」というエゴを捨て去れない凡人には真似しようと思って出来るものではない。だけど言葉の表面からでも、感覚として参考になる部分は沢山あった。やっぱり本気で生きてきた人たちの言葉には魂が宿る。

  • 芸術家・岡本太郎と岡本敏子。男でも女でもない、人間と人間とが激しく響き合っている――。その音はとても高らかで透明で、無二の強さがありました。

  • 岡本太郎と、その秘書であり養女であり伴侶だった岡本敏子が、人どうしの愛について語った言葉を方々から集めたもの。「芸術は爆発だ!」よりよっぽどいい言葉がたくさん詰まっている。
    総じて、太郎より敏子の言葉のほうが熱くて、そして胸を打つ。愛している自信にあふれている。太郎のことを「好き!好き!好き!」「愛することができて幸せ!」「いとおしい」といった思いがほんの一言からバンバン伝わってくる感じ。それに比べると、太郎の言葉は、どこかで聞いたことがある感じ。ちょっと屈折している感じもするな。
    これって、やっぱり女性のほうが気持ちの言語化が上手ってことだろうか。稀代の芸術家といえども、言葉のうえでは女性に分があり? あるいは、そのくらい敏子が太郎を愛していたということかもしれない。この本にも、「どんなに仲のいいふたりでも、必ずどちらかが満たされぬ思いをもっている。一緒であるってことはあり得ない。でも好きなの。」っていう言葉があるんだけど、そういうことだろうか。でも、この満たされぬ思いすら、幸せの一つのような気がしてくるかのような敏子の情熱。

  • 敏子のようになりたいし、
    また敏子ように真っ直ぐに男を好きになりたい。
    ……オナラばっかりしてたり、靴下脱ぎ捨てててめちゃくちゃ足臭いのとかで、
    尊敬の念をいつかしらか持てなくなくなるの、
    なんとかしたい(笑)(笑)

  • 2人の素敵な関係性にほだされる。
    敏子さんの愛や受け止める力に同じ女性としてとてもパワーをいただける。
    恋愛に悩む人に読んでほしい本。

  • こんな関係性を持ちたいものです。

  • 何度も読んでる大好きな本。

  • 2023.5.8読了

    力強い。
    またかくね、

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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