預言者ピッピ (1)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872577686

感想・レビュー・書評

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  • ピッピという高性能預言者ロボットの中にひとつの人格が形成されたことによって、彼は自我を持ってしまった。未来を知るということは果たして人間にどのような影響を及ぼすのか。
    自分の中の人格(タケオ)と会話することによってピッピは疑問を持つことを覚えます。ならば人間とロボットの違いとは、「なんで?」と問うこと、この一点なのかもしれない。

    『プルートゥ』思い出した。2巻も読みます。

  • 未来を正確に把握したい人間の欲求と、それが満たされてしまった時に人間は恐ろしい未来を迎えることになるのでは、というそんな逆説。またそれを描き出すのが子どもの形をしたピッピというところに、薄ら寒さを感じる。

  • とても深いSF。哲学的。原題が「兆し」ってところからしてシビれる。元々ギャグ畑の人が、こんな方向に吹っ飛んで行って、しかも傑作をものにするだなんて、寡聞にして聞いた事がない。本当に惜しむらくは極めて単行本の発刊ペースが遅いこと。完結させてくれよ、頼むから。

  • 批評家の佐々木敦さんが某ラジオ番組でレコメンドしていたので、手にとってみたらびっくり!
    絵柄に反してとても色々とかんがえさせるSFです!!

    主人公のピッピは、地震予知のために作られたスーパーコンピュータ。はずすことは全くなく、多くの人を未然に地震から救っていました。

    この百発百中の的中率を、ピッピの生みの親の息子(人間だよ☆)のタミオくんが「ピッピの言ったことは全部その通りになる」と言うのですが、これがまた興味深い!まさか伏線だったとは!

    そして、ほどなくしてピッピに制限されていた、地震予知以外の情報もインプットすることになり、人類の未来まで全て計算できるようになってしまう!

    もうほんと、絶望が深いよね☆

    だって、自分の将来が完全に計算されて分かったら、ニートになっちゃう人がすごく増えそうじゃない!!

    ま、ニートになる将来は自分で容易に計算できちゃうけどね\(^o^)/

    とにかくとにかく、情報技術について色々と考えちゃった作品です!

    伝えきれないんですが、実はとっても切なくて、少し(いや、かなり)不気味な読み応えです。続きが気になりますよ~。

    女子の私が読んでも楽しめるSFでしたよ!

    攻殻機動隊とか好きな人にもオススメです☆

  • 緻密な絵柄でないのが寓話性を高めている。

  • 未来とは、言葉とは、人間とは…普段何気なく信じている事に揺さぶりをかけてくる感じが恐ろしい。

  • パンドラの箱、ですね。完結すら危うい傑作

  • くそー続きが読みたい!!!!

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