- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872578904
感想・レビュー・書評
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「傑作を書きます。大傑作を書きます。日本の『桜の園』を書くつもりです。没落階級の悲劇です。もう題名は決めてある。『斜陽』。斜めの陽。『斜陽』です。どうです、いい題名でしょう。」
この言葉の通り、『斜陽』は大傑作となり「斜陽族」という流行語を生み、太宰治は一躍流行作家になりました。美しい滅亡に向けたかず子、お母さま、直治、上原二郎4人の力強くもはかない物語。気持ち悪いほど完成された作品のように思います。発表されて60年以上たった今でもまったく色褪せません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今で言えば少数左派な厨二に寄添う芸風と思えば良いかな
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どうすればこんな文章書けるんだろう。
綺麗で、切なくて、官能的。
弟の「僕は、貴族です。」が悲しいね。
青空文庫で再読したけど、上原に会う場面くらいから、昔読んだ古びた文庫本の匂いが蘇ってきました。
お母さまの飲むスープの場面は官能的ではあるけども、味が薄そうで美味しそうではないけれど、かず子が食べるおうどんはとても美味しそう。 -
一度読んだはずなのに思い出せないストーリーを、もう一度これで読んで思い出しました。女性の描き方が素敵で、胸に迫ります。
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3月17日読了