ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義

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制作 : 大阪大学ショセキカプロジェクト 
  • 大阪大学出版会 (2014年2月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872594706

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義の感想・レビュー・書評

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  • 読んでみなけりゃ判らない。先ずはドーナツを食べてみよう。。。

    大阪大学出版会のPR
    「大阪大学の授業「本をつくる」を母体に、幅広い研究分野を紹介し、学問の懐の深さと考える愉しみを伝える教育プロジェクト。
    大阪大学が擁する幅広い研究分野を魅力的に紹介し、学問の懐の深さと考える愉しみを伝える出版&新しいスタイルの教育プロジェクト「ショセキカ」。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法とは?」という学生たちの素朴な問いに、文理を問わず多彩な研究分野の大阪大学教員たちが挑む。常識を疑い、当たり前を覆すのが学問の醍醐味。ドーナツの穴から広がる奥深い知の世界にふみこんだアカデミックでユニークな回答に乞うご期待。」
    http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-470-6.html

  • 表紙には見るからに美味しそうなドーナツ。真ん中で穴が「I’m here」と言っている。そこにいるのは分かったが、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」とは何の事やらさっぱりわからない。
    この命題に果敢に挑戦した12人の識者は何れも大阪大学の教員で各分野の研究者だ。
    工学研究科の准教授は「切る」「削る」とは何か、から始め、旋盤、フライス盤、レーザーまで持ちだしての加工を考える。加工精度を上げるために樹脂を侵食させて固定化する?もうドーナツは食べられなくなっている。
    数学の准教授は「数学において論理的思考は自由である」と豪語し、「ドーナツの穴は、そこに指を入れていることで穴の存在を認識できる」と定義した上で、「そのドーナツを4次元に移動させて食べてしまえば3次元では穴を認識したままいつの間にかドーナツが食べられているということになる」と説く。「低次元トポロジー」というそうだが、屁理屈にしか聞こえない。
    文学研究科の准教授はプラトンやハイデガーまで持ちだして「美学の見方に立てばドーナツそのものとは、食べられないものであり、穴も無くならない」などと驚かしてから、「現実のドーナツについて考えると、ドーナツは家である」と結論付けた。もう何も言うまい。
     歴史学の教授は「どのような見方をするかによって、その物の認識の仕方、理解の仕方が変わってくる」と言い、ドーナツ問題に対しても「歴史家がとるミクロ的アプローチとマクロ的アプローチで考える」とする。これは期待できそうだと読み進めると、ミクロ的アプローチの例として「日本健康保険法と医師会の関係」について分析し、マクロ的アプローチの例として「冷戦期の国際政治」について論じる。なるほど、医師会と国際政治については大変よく分かったが、ドーナツはどうしたのだろう?
     法律家の教授は、先ずドーナツに関する法令と法解釈、更に判例を調べて「ドーナツ枕」訴訟の原告、被告の主張から東京地裁と知財高裁の判決までを解説する。実に正統的なアプローチだ。しかし、ドーナツの穴問題になると、様々な屁理屈と詭弁を弄して丸め込もうとした挙句に、ヴェニスの商人を引き合いに出し、屁理屈、詭弁が賞賛される場合もあると開き直る。
     結局本書を読み終わった時には「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」が分かるどころか脳内大混乱状態に陥るわけだが、この様なくだらない問題を各分野の研究者が大真面目に論じている所が面白く、様々な分野の研究者の考え方を垣間見る事ができる所が大変興味深い。

  • ユニークな本を読んでいる。
    『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』・・・大阪大学出版会の発行する本だ。
    題名の通りドーナツの穴だけ残して食べる方法をめぐって、大阪大学の教授連がそれぞれの研究領域の立場から「真面目に」考察している。
    目次はざっと以下の通り。
    第0章 ドーナツの穴談義のインターネット生態学的考察(松村真宏)
    第1部 穴だけ残して食べるには
    第1章 ドーナツを削る―工学としての切削の限界(高田 孝)
    第2章 ドーナツとは家である―美学の視点から「ドーナツの穴」を覗く試み(田中 均)
    第3章 とにかくドーナツを食べる方法(宮地秀樹)
    第4章 ドーナツの穴の周りを巡る永遠の旅人―精神医学的人間(井上洋一)
    第5章「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」と聞いて、あなたはこの命題から何を考えますか?―ミクロとマクロから本質に迫る(杉田米行)
    第2部 ドーナツの穴に学ぶこと
    第6章 パラドクスに潜む人類の秘密―なぜ人類はこのようなことを考えてしまうのか? (大村敬一)
    第7章 ドーナツ型オリゴ糖の穴を用いて分子を捕まえる(木田敏之)
    第8章 法律家は黒を白と言いくるめる?(大久保邦彦)
    第9章 ドーナツ化現象と経済学(松行輝昌)
    第10章 ドーナツという「近代」(宮原 曉)
    第11章 法の穴と法規制のパラドックス~自由を損なう自由をどれだけ法で規制するべきなのか?(瀬戸山晃一)
    第12章 アメリカの「トンデモ訴訟」とその背景(松本充郎)

    穴の部分をどれだけ薄く残せるかに着目するのはエネルギー工学専攻の髙田准教授、切削技術は素材論も避けられない。
    ドーナツを食べるとドーナツの穴が無くなるという常識から疑いはじめるのは、美学芸術学専攻の田中准教授、かれは「ドーナツは家である」という結論にたどりつく。
    ドーナツの発明は「近代」の想像力をもってして始まると言う宮原准教授は、「ドーナツ以前」と「ドーナツ以後」を俯瞰しドーナツの穴に具現化された「近代」を論じる。

    文系も理系も一緒になってこの本は作られている。
    面白がるのも手だが、学問の深さを感じるのも手だ。

    一歩まちがえば、牽強付会と衒学趣味に堕しかねない問題設定だ。
    教授連のふところの深さと真面目に遊べるユーモアを期待したいところだが、さて、どうだろう。

    ブログACH & PFUI より転載
    http://achpfui.com/pfui/?p=3938

  • 大学1・2回生向け、ということですが、社会人が読んでも十分勉強になります。

  • タイトルの問いかけについて、工学や数学、哲学、法律など、さまざまなジャンルの専門家が真面目に考えていくものをまとめた一冊。とはいえ、半分以上はタイトルの問いかけを華麗に無視して、ご本人たちが初心者のために語りたいことを語るための場になっているため、タイトルの内容を期待過ぎてはいけない。が、世界のドーナツ紹介や、難しい用語の解説、本書が完成に至るまでの経緯など、随所に制作陣の細やかな心配りが垣間見れて、手間暇を感じさせる良書ではあった。

  • 三葛館一般 002||OS

    「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」をテーマに、大阪大学の様々な分野のスペシャリスト(教授陣)が、工学・文学・数学・精神医学・化学・人類学・社会学・法学・・・など、それぞれの領域における考え方と解答を示している、まさに“学問”が詰まった一冊です。
    工学ではドーナツを切削することを考え、美学では古典文学を引用し、数学では次元を考える。かと思えば経済学ではドーナツ化現象の話になったり、応用化学では廃油のリサイクルの考察につながったり・・・読み進めることで、色々な“学問”が世界をどのように捉えているかが見えてきます。(また、本書を読み続けて脳が疲れたときは、息抜きのための「世界のドーナツ」のコラムも随所に盛り込まれています!)
    一読することで知的好奇心が刺激され、あなたの「お気に入りの学問」がきっと見つかる一冊です。
                                  (かき)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=67977

  • 羊頭狗肉本。

    「ドーナツの穴だけ残して食べる方法について多種多分野に渡る専門家が真面目に議論する」という、言ってしまえばロゲルギストのような本だろうと思って読んだが、相当な期待外れだった。
    実際は「輪っか状の形状というだけの共通点からドーナツを自分の研究分野の話に無理やりつなげてひとしきり語ったあげくオチもなく終わる話集」である。人を煙に巻くような話も多く、単に衒学的なだけでは?と感じてしまった。

    文章の質も低く読みづらいことこの上ない。学問の面白さを伝えたいみたいなことを書いているが、この文章力ではまず読ませられないし、まったく魅力が伝わってこない。
    それを手を変え品を変え12篇も読まされるのだから堪ったものではない。中盤からは9割方読み飛ばしてしまった。新聞に書評が載ったりしていたので広報は上手いのだろう。それが余計に腹立たしい。

  • 「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という難問に、阪大の教授陣は各分野を生かしてどのように立ち向かうのか。
    「超ドーナツが超々ドーナツの本性を現し(数学)」とか、「私たち一人一人は小さな存在である。ドーナツのかなたに夕陽が沈み、ドーナツの地平から朝陽が昇ってくる(精神医学)」とか、ドーナツでとてつもなく壮大な話になっている感じが面白かった(しかもそれでその学問の深淵が分かった気なするのも面白い)。
    質問に答えていないようなものもあるし、ドーナツという単語は出ているけどドーナツ関係ないじゃんという話もあるけど、各分野の要約みたいな、そして身近に感じられるのが楽しい。
    コラムや、各章の題名の付け方も良かった。

  • 微分積分、化学方程式、ローマ帝国の歴史、エネルギー保存の法則…

    こんなこと、社会に出てなんの役に立つの?
    学生のころ、誰もが一度は思うことではないだろうか。

    歳をとり、いつ頃かその答えがわかってきた。
    そう。勉強とは即ち、考える練習なのだ。

    社会に出れば、生きていれば、いろんな問題にぶつかる。
    そんな時、考える練習をしていないと、そのたびにオロオロしてしまう。
    練習していればいるほど、落ち着いて対応できるだろう。
    しかも、いろいろな分野の勉強をしていれば
    それだけアプローチの数が増えるはず。
    それが自信となり、問題解決にもつながる。
    だから勉強は大切なのだ。

    なんでこんな勉強せなアカンの?
    いつか、子どもが文句を言ったら
    うん、そう答えてやろう!フフフ。
    と、妄想が膨らんだ。

    この本は、「ドーナツを穴だけ残して食べるには?」
    という命題に、経済学や工学、法学、社会学、哲学など
    様々な分野の専門家が取り組んでいる。

    そんなのできるわけがない、と
    はなから放り出すのではなく、考えてみる。
    とりあえず取り組んでみる。

    本当に分野によっていろんな考え方があるものだ。
    さすが、いっぱい練習してきた人たちだ。

    正直言って、この本の半分も理解できなかった…。
    あぁ、もっと勉強しておけばよかったなぁ。

    そんな私でも、分からなかったところはまた再読しようかなとアカデミックな気分させられる本だった。
    もちろん、ドーナツを片手に。

    図書館スタッフ(東生駒):ノビコ

  • ドーナツ関係ない話も多かった。

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ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義の内容

大阪大学が擁する幅広い研究分野を魅力的に紹介し、学問の懐の深さと考える愉しみを伝える出版&新しいスタイルの教育プロジェクト「ショセキカ」。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法とは?」という学生たちの素朴な問いに、文理を問わず多彩な研究分野の大阪大学教員たちが挑む。常識を疑い、当たり前を覆すのが学問の醍醐味。ドーナツの穴から広がる奥深い知の世界にふみこんだアカデミックでユニークな回答に乞うご期待。

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義の作品紹介

大阪大学が擁する幅広い研究分野を魅力的に紹介し、学問の懐の深さと考える愉しみを伝える出版&新しいスタイルの教育プロジェクト「ショセキカ」。「ドーナツを穴だけ残して食べる方法とは?」という学生たちの素朴な問いに、文理を問わず多彩な研究分野の大阪大学教員たちが挑む。常識を疑い、当たり前を覆すのが学問の醍醐味。ドーナツの穴から広がる奥深い知の世界にふみこんだアカデミックでユニークな回答に乞うご期待。

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義はこんな本です

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