地域社会圏モデル ――国家と個人のあいだを構想せよ (建築のちから)

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制作 : 大西 正紀+田中 元子/mosaki  長島 明夫 
  • INAXo (2010年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872751604

地域社会圏モデル ――国家と個人のあいだを構想せよ (建築のちから)の感想・レビュー・書評

  • 決して飛躍せず、謙虚に緻密に圏域の中で起こっている事象を捉えている。色なしで今の社会というものを見ている人たちの見方を感じることができた気がする。しかし、なぜ提案になると、それだけで成立するようなマッシブで閉じた社会を成立させようとするんだろう...

  • 地域社会圏という、一定の規模・範囲を仮定した時、1住居=1家族ではない住まい方をいかに創造しうるか。近年の山本理顕氏の研究のまとめとも言える考察を、若手の提案を受ける形でうかがう事ができる。
    また、その他ゲストとそれぞれの提案者との討論も見物
    ただ、各提案がソフト的な部分の提案が大部分を占め、住まいのディテール、住空間の話には繋がらない(繋がりにくい)のが残念。
    もっと、魅力的な住まい方が必要だと思う。

    もうしばらく、時間はかかると思うが、確実に日本社会での住まい方の主流は1住居=1家族の形式からは外れていくはずである。

    この研究成果が今後、実現してゆく過程も楽しみである。

  • コミュニティの問題を建築でどう解決していくのかは個人的に大いに興味がある所であり、それを考える上でかなりヒントが得られたような気がする。地域社会圏主義も早く読みたい。

  • 前によんだもので、なんでこれを買ったかというとその
    当時中村拓史さんにハマってて、
    どんな提案するんだろうと思い買いました。
    中村さんの提案するDIYは現実になったら
    大きく社会が変わるきっかけになると思う。
    それ以外にも長谷川豪さんの案(特に地下の方)は
    学生の好きそうな案で、実際一番気になった

  • 【メモ】
    ・したがって、公共サービスの配置についてもより流動的にとらえる必要がある。コンビニなどでは、経営努力によって客を呼ぶ、という発想から、客の流れを分析し、客のいるところへ店を出す、というあり方に変わっているという。同様に、公共施設の計画においてもハコをつくって人を呼ぶソフトで努力するという形式から、ニーズのあるところへランダムに集まり、サービスを交換する、という流動的な形式へと移行する形態が考えられる。よく「ハードからソフトへ」といわれるが、むしろハードの交換可能性とソフトのパッケージ性の方が重要視されているというのが実情ではないだろうか。

    ・都市はもはや希望に満ちた場所ではない。工場は次々と海外へ出て行き、発展途上国の労働者と仕事の質や賃金を比較される日々。職場では個人主義が跋扈し、協働でものをつくり上げる喜びとは無縁の、実体のない数字ばかりを追う作業。いつリストラされるかもしれない会社に捧げる長時間労働。高い住居費と生活費のおかげで、すずめの涙のような小遣い。首になれば、食うものにさえ困るだろう。オフィスと住居は遠く、毎日の満員電車で体は疲労し続ける。休日は疲れて一日中ゴロゴロと過ごし、気がつけば友人とメールでしか繋がっていない。夫婦共働きで家を留守にすることが多いから、ただでさえ狭い部屋はもので溢れかえっている。これが現在の都市生活者に対する実感ではないだろうか。

    ・例えば、コンビニ+貸しホールみたいなものがあって、それが二四時間開いていて、安価な値段で借りられるようなものが地域のなかに、三、四ヶ所あれば、かなり公共的に機能する。わざわざ区役所がセミナーなどやらなくても、それを使って、人々が自発的にやるはずです。そういうスペースがいっぱいあると、地域は活性化すると思います。

  • 日本の都市、地域社会を構成する暗黙の原単位となっている「一住宅=一家族」というモデルを見直すことで、地域社会、都市インフラ、コミュニティのあり方を考え直す試み。

    1つのモデルとして、400人の住人からなる「地域社会圏」を仮想的に設定し、都心、郊外、地方と異なる条件においてそれに対するインフラ、建築、運営システムの構想を若手建築家が提案している。

    都心(新宿区西新宿5丁目、世田谷区砧8丁目):長谷川豪
    郊外(横浜市泉区 ゆめが丘駅周辺):藤村龍至
    地方(広島県三次市):中村拓志

    それぞれの提案に対して、建築家以外を含めた視点から批評した鼎談が興味深かった。

    おそらく建築や技術(長谷川氏が提案に盛り込んだプラズマによるゴミ処理等)だけで解けるテーマではない。ただ、制度論や経済論を緻密に積み上げるだけでも突破できるとは思えない。

    建築家から具体的、可視的で突き抜けた提案があることは、議論の枠を拡げる効果があると感じた。

  • 「3・11後の建築と社会デザイン」からの繋がりで一読。
    山本理顕さんの提唱している「地域社会圏」という住まい方に仮想単位として400人程度の住人を想定し、30代建築家3人(都心・長谷川豪、郊外・藤村龍至、農村・中村拓志)が建築の提案を行っている。

    地域社会圏と言っても、場所の特性によって問題は違ってくるコトを、提案ひとつひとつが物語っている。

    今後、「一住宅=一家族」ではない住まい方の思想が浸透したとして、そのハードがどのように整備されていくのか。またそれが可能になる方法はあるのか。期待と興味に絶えない。

    また本文中で藤村さんが考察しているユビキタス化の可不可による再編成という内容には実感が持て、今後不可にあたるであろう注文住宅をつくる自分の進み方を考えさせられた。

  • 請求記号: 520.4||K||3
    資料ID: 91113536
    配架場所: 工大選書フェア

  • 建築のちからシリーズ第3弾。山本理圏さんの地域社会圏モデルというコンセプトに対して、若手建築家の長谷川豪さん、藤村龍至さん、中村拓志さんがそれぞれ都市・郊外・農業というテーマで提案。ビジュアライズされた内容と横断的な議論がなされていて、僕のような建築を学ぶ若者にはとても刺激的な本。必読。

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国家と個人のあいだを構想せよ。

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