どろぼうの神さま

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制作 : Cornelia Funke  細井 直子 
  • WAVE出版 (2002年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872901177

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どろぼうの神さまの感想・レビュー・書評

  • ヴェネチアを舞台に、それぞれ理由があって親と離れた子供たちが身を寄せあって暮らしている。リーダー格が「どろぼうの神様」スキピオ。そこに新たに転がりこんだのが、プロスパーとボーの兄弟。ところがその叔父叔母がボーだけ連れ帰ろうとして 探偵を使って二人を探し 、というお話。長いなとは思ってしまいましたが、面白かったです。

    まず、身を寄せあってサバイブしている子供たちのキャラが立っていて、「はみだしっ子」とかジョジョ5部ともちょっと共通するような雰囲気が好きです。舞台がヴェネチアに閉じていて全体を通して街の描写があり、ヴェネチアの空気感が伝わるのもいいです。それでヴェネチアに行きたくなるかと思ったら、全体的にずっと暗く、寒く、落ち着かない不安な感じのストーリーが続くので、あまり行きたいとは思いませんでした。 もっと痛快なお話かと予想しましたが、ジョジョやはみだしっ子のストーリーの中でもだいぶ暗い部分という感じです。 でもストーリーは意外で、最後まで読めないところが良かったです。計画したようにはうまくはいかない。でもなんとかうまくいく。そして出会った人を巻き込み賑やかになっていく感じがいいです。

    うちの小学生たちもそういうところが気に入ったと言っていました。登場人物で誰が好きと聞くと、子供たちよりもイダとヴィクトールを挙げたのが少し意外でした。子供らしさを残しながら頼りになる。そういう大人でありたいですね。

    ちょっと文句を言うと、ヴィクトールの年齢や背格好がはっきりわかりませんでした。イダについても、あまり。決めつけたくなかったのかもしれないけれど、イメージしにくかったです。いつも、台詞の鍵括弧の後に発言者の名前がくるのが、誰が話しているのかわかりづらく、読み聞かせで声色を変えるのに苦労しました。

  • ファンタジックな名品。
    ヴェネツィアに住む探偵ヴィクトールは、甥を捜す依頼を受ける。
    プロスパーとボーの兄弟がヴェネツィアに来ているらしいというのだ。
    母亡き後、母の姉のエスターが5歳のボーだけを引き取ろうとしたため、二人で家出したらしい。
    金髪で丸い顔の無邪気なボーを守ろうとする真面目な兄のプロスパー。でもまだ12歳。
    人の良いヴィクトールは、この寒空の下にいるのかと胸を痛める。

    彼らはヴェネツィアにいた。
    困っているときに女の子ヴェスペに声をかけられて、仲間の住む所に連れて行って貰ったのだ。
    「どろぼうの神さま」を名乗る10代の男の子スキピオに援助されつつ、子供らだけでこっそり、暮らしていた。もう使われていない古い映画館の奥で。
    スキピオは黒い仮面に黒いロングコート、大きな黒いブーツ姿で、大人びて見せていたが、年齢は大して違わない。
    孤児と称していたスキピオは本当は貧しくはなかったが、大人との葛藤を抱えた少年だった。

    ある日、骨董屋バルバロッサから「どろぼうの神さま」を見込んでの依頼があり、夜中に伯爵と名乗る男に会う。
    狙いは、とある邸の中にある金色に塗られた羽。
    報酬は高額だった。
    追っ手を逃れる資金作りに、危険な依頼を引き受けるが…?
    邸の女主人イダの語った話は、ふしぎな回転木馬についていた羽だという…

    ヴィクトールはサンマルコ広場でプロスパーを見かけるが…
    大人から逃げてきた子供達。
    早く大人になりたい子供、子供に戻りたい大人との出会いは…
    テンポ良く展開し、飽きさせずにスリリング。
    現実の苦みと共に、心温まる要素もしっかり。

    1958年、ドイツのドレスデンに生まれる。
    ハンブルグ大学卒業後、子供の本のイラストレーターとして出発。
    ドイツで最も有名な児童文学作家の一人。
    1999年、長編2作目の本書で数々の児童文学賞を受賞。ハンブルグ在住。

  • まぁまぁ面白かったか。
    予想と違っていたので、良かった。

  • コルネーリア・フンケの『どろぼうの神様』読了。ベネチアを舞台にした少年少女の冒険譚。本当に楽しい一冊だったなあ。世界の不思議に心躍る子ども時代を思い出させてくれる。ベネチアの街の魅力がたっぷり詰まっているし、ラストのオチまでクスリとさせるストーリーテリング見事

  • ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの長編ファンタジー。

    大人になった今「こどもに戻りたい」と思うことはあるが、この本を読んで、幼い頃「早く大人になりたい」と思っていたこともあったと思い出した。

    この物語の中には、こどもの気持ちを無視して自分の欲望のままにしようとする大人と、そんな大人を嫌って憎むこどもと、こどもたちの気持ちをわかってくれて味方になる大人(ヒーロー)と、そんな大人に懐く無邪気なこどもが、わかりやすく目一杯表現されている。

    毎日が刺激的で冒険だったこどものときの気持ちを思い出す一冊。

  • スキピオ大好き。なんだけど、ボーちゃんもかわいい。出てくる子どもたちみんなかわいい。でも、大人も憎めないのよね。

  • 子供には子供の世界があって、大人にはそれがわかりません
    子供目線の世界は、いつも刺激的でワクワクしていて
    いろんな想像をして、毎日が楽しい
    大人から見るとそれは、退屈で、くだらなくて、イライラして、
    つまらない
    でも、大人は子供の頃にかえりたいと思う
    ちっぽけで、一人では何もできない、あの頃に・・・・・・
    登場する、キャラクターは生き生きとしていて人物像もしっかりしています
    世界観も解りやすくて、物語にすんなりと入っていけます
    子供ながらの、成長しきれてない考えや、物の見方、彼らの思い
    それらを、見ていると自分の子供時代に思いを寄せてしまいます
    大人になるって事についても触れています
    子供と大人
    子供心を思い出したい人にお薦めです


  • ヴェネツィアがすきになった、きっかけのひとつです
    出てくる単語、情景に、わくわくしながら読めた

  • 星3-

     ちょっと今ひとつ読みやすくないというか、展開が遅いわけでもないのですが、流れに乗れませんでした。どろぼうの神様という素材は格好いいなと思ったのですが、もうちょっと魅力が欲しかったです。メリーゴーラウンドも、ヴェニスも。最後も。なんとなく落ちがしっくりしませんでした。消化不良というのでしょうか。伯爵のその後も、スキピオの葛藤も、新しいどろぼうの神様も。
    なんとなく自分の中の落ちるところに、すとんと落ちなかった感じです。

  • そこは子どもたちだけで暮らす場所。誰にも邪魔されない場所。
    どろぼうの神さまは身寄りのない子どもたちに盗んだものを分けてくれます。
    みんなどろぼうの神さまに憧れていました。
    大人と子どもの境界線。どこで決まっていくのでしょうね。
    大人にはならなければならないけれど、少しだけ子どもの心を思い出せるように。忘れない大人でいられるように。

  • プロスパーとボーの兄弟は、おばさん夫婦から逃げるためにベネツィアへやってきた。そこで知り合った孤児たちと共に生活を送る。孤児たちは、『どろぼうの神さま』と呼ばれる少年が盗んできた金品を売り生活をしていた。ある日、『どろぼうの神さま』に依頼が来た。それは、ある家にあるものを盗んできてほしいというものだった。
    一方、探偵のヴィクトールはプロスパー兄弟のおばさん夫婦から2人を探すように依頼をされたのだった。



    最初のプロローグ的なものに、『大人は子供の頃に戻りたがる。子供の頃は早く大人になりたがっていたのに』みたいなことが書かれている。確かに、早く自由になりたくて大人になりたかったけど、大人になった今は子供の頃に戻りたいなぁとか思ってしまう。


    あとスキピオは、廃墟となった映画館で暮らしているプロスパーたちが羨ましかったのかなと思った。誰かに必要とされていることが、きっとスキピオにとってはすごく楽しかったんだろうな。まぁ、ちょっと傲慢な態度もあったけど。


    どうしても大人だから、大人の目線で読んでしまった。子供の頃に読んでいたら、どんな気持ちだったんだろう。そして、あの子供たちの行く末が心配になった。


    2017.2.19 読了

  • とても面白かった~!子供たちの気持ちがどんどん心の中に入ってきて、不安になったり、嬉しくなったり。やっぱり子供は子供で、子供としてゆっくり成長することに意味があるよね、と改めて思った。

  • 児童文学なんだけど、
    結構面白く読めたー!

  • 私の目の前にあのメリーゴーランドがあったらどうしただろう、と今も昔も考えている。

  • 途中までわくわくしながら読んでたけど最後がなあ…ってかんじ

  • ヴェネツィアに行くのでその前に読みました。
    スキピオがとにかく好きだなあ。最後のスキピオの選択に大人ながらいいなあと思いました。少なくとも彼が前の豪邸暮らしよりずっと幸せにしているのならそれでいいのです。
    プロスパーの弟を思う気持ちや、スキピオとプロスパーの冒険なども月の都を舞台に美しく感じました。面白かったです。

  • 494pages!! なんて思えないほどにページが進む。ヴェネツィアの風景と彼らがどんなシチュエーションにいるか、見事に想像することができた。ラストは読んでいくうちに何となく予想出来てしまうけど、結末に読み終えた達成感はたまらない。

  • 後半になって突然ファンタジーとは驚いた。とはいえ、こういう生き生きした物語は好きだ。落としどころが意外すぎてびっくりしたけど。

  • ドキドキわくわくしながら読み始め、どうなるのだろうと思いながら読んだ。正直、先がわからなかった。
    面白かったし、テーマ(子どもは大人になりたい)はわかるのだけれど、スキピオの運命が悲しい。やはり、そのままの無力で鼻っ柱の強い子どものままで、運命を切り開いて欲しかった。

  • 最初は「魔法の声」を読もうと思ったのだが、1冊で終わりでは
    なかったので、チューリヒ児童文学賞、ウィーン児童文学賞受賞作
    であるこちらを読んでみることにした。

    とにかく物語がじっとしていない。次から次へと事が起こり、
    ぐいぐいと惹きつけられていき、あっという間に読み終えて
    しまった。その中に「大人であるとは、そして子供でいるとは
    どういうことか」ということを主題に、孤児たちの生活や探偵の
    仕事、美しいヴェネツィアの街、そして魔法のメリーゴーラウンド
    などがちりばめられ、飽きることのない、読んでいて楽しい小説
    だった。

    惜しむらくは魔法のメリーゴーラウンドという特異なアイテムに
    ついての物語とどろぼうの神様を始めとした孤児たちの物語が
    同じ焦点を結ばず、別々にただ盛り込まれているだけと感じられて
    しまう。もう少しどちらかに比重を傾けた方が良かったのでは
    ないかな。

    あと話がいきなり「離陸」してしまって子どもたちに感情移入する
    いとまが無かったのも気になった。探偵や伯爵が出てくる前に
    もう少し孤児たちの日々の暮らしを描いて欲しかった。

    その後、プロスパーとボー、そしてヴェスペはどういう大人に
    なったのだろう⋯。

  • とってもとってもとってもとっても面白かった♡
    孤児の冒険物語は何度も読んだことがあったけど

    たいていどんなに辛いか、とかどんなにひどい生活か

    みたいなことが書いてあるのが多かったけどこれは
    とても楽しい描写が多くて読んでて愉快だった(^o^)

    最終的にみんなが楽しく暮らせてほんとに良かった!
    プロスパーはみんなのことを第一に考えてていけめんだった笑

    ボーも天真爛漫でちょっと腹立つとこもあったけど
    性格が良くてプロスパーが好きなんだなって思った(^o^)



    全体的に登場人物が好きで読んでて楽しかった!♡

  • 児童文学だからとあなどれない、かなり奥の深い作品です。
    子供の頃に読んだ時と大人になってから読む時では印象や感想が変わってきそう。
    残念ながら、私がこの本を知ったのは大人になってからだったんですが。

  • テーマは「大人」と「子ども」。いつの間にか忘れてしまった”子ども心”を思い出させてくれる物語です。巧みなストーリーでわくわくドキドキしながら一気に最後まで読んでしまうこと間違いなし!?

  • 児童書と侮ってはいけない深さがあります。大人が読んでも多くを考えさせられる作品でした。もしかしたら大人が読んだ方が多くのことを考えさせられるかもしれない。

  • イタリアに行きたくなる本

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