- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872901429
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
千葉県庁に勤める産廃Gメンの筆者が、不法投棄ビジネスの真相に迫る。この道のプロだけあって、不法投棄の手口から、かかる経費や闇業者の経済的な旨味など、とにかく詳細に渡って業界構造が語られる。
不法投棄する者の行為だけでなく、日本における産廃行政や法律の不備を厳しく指摘している。不法投棄が絶えないのは法の抜け道が多く「やり得」になる構造と、問題が発生した時の不始末を排出業者に押し付ける行政の対応に問題があるとしている。
ビジネスの観点から語られている。それゆえに、法と行政をきちんと整備すればそこには正当で大きな市場があるという主張に非常に説得力がある。 -
カテゴリを原発にしたのは、放射性廃棄物の処理が心配だからだ。
この本で産廃の現実を知れば、管理など出来るものではないとわかる。理由(目的)が嘘なのだ。『安全』の嘘と常に用意されている『想定外』を想定せずにはいられない。 -
これはいい.こういう社会問題を扱った本の多くは,一通りの問題提起を終えたあとで,現実的な問題解決の困難性を説明し,その矛盾のせいによって問題が解決しないのだ!的な落ちに終わる.
本書の良いところは,そういうクズ本とは一線を画している点である.
まず問題を解決するためのフレームワークの作り方が抜群にうまい.
何らかの社会問題を扱う書籍や論文の多くは,問題を中心とする組織や事象の関係性を明らかにする事で満足し,それをさらに大枠で取り巻く環境との関係性を無視しているものが多い.その点,本書は非常に的確なフレームワークによって,表面上の見える部分だけにとどまらず,裏側の見えない闇の部分を明らかにしている.
さらに,物質の流れと,金銭の流れ,それに関係するあらゆる組織の因果関係・利益関係を明らかにしている.
このような取り組み方,問いの立て方は「産廃」の話にとどまらず,どのような対象への取り組みであっても参考になる.
類書と一線を画する点をさらにあげると,明確な問題への対応策があること,そしてその対応策を採用した結果,大きな成果を実際にあげたということである.
提言,で終わることなく,実際にやった.言うとやるとの違いは大きい.
いやぁ,この本はいろんな意味で勉強になった.
書籍としても,ワクワクしながら読み進められる構成になっているし,「ほぉー」「へぇー」と思わずうなずいてしまうような話が展開される.
ってことで,オススメ. -
2011/04/16 黒沢twitterで
-
未読
-
建設業も含めた産業廃棄物の行方。私の知っている土地のそばにもこのようなカ所があり実態に驚かされた。
-
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=miyatch-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4872901428&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>