魔法の声

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制作 : Cornelia Funke  浅見 昇吾 
  • WAVE出版 (2003年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (637ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872901719

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魔法の声の感想・レビュー・書評

  • 本の世界から人物や物を出現させられる魔法の声。その能力ゆえに、自分が出現させてしまった極悪人に狙われてしまう魔法舌。

    幼い頃に母を失い、父モーと二人暮らしのメギーのもとにある日見かけない男が訪ねてきて…モーを魔法舌と呼ぶその男(ホコリ指)を不審に思うメギーの嫌な予感は当たり…

    久々の長編ファンタジー。話に入り込むまでは読み辛かった…!ピーターパンや宝島、千夜一夜物語、ジャングルブック等懐かしいお話が登場してからは加速出来たけど、映画化もされているようなので映画で観る方が魅力的な作品なのかもしれない。子供の頃のようにあちらの世界にトリップできないと醍醐味は薄れてしまうのかな。

  • さすがコルネーリア・フンケ!
    ドイツの著名な人気作家の作品です。
    本好きのハートを鷲づかみにする内容。
    児童文学ですが、子どもだけに読ませておくのはもったいない!

    少女メギーは、父親のモー(モルティマ)と二人暮らし。
    母は幼い頃に遠くへ行ったと聞かされています。
    大好きなモーとすばらしい本と一緒なので、メギーは寂しくはありません。
    色々なお話をしてくれる優しいモーですが、本の読み聞かせだけはしてくれたことがない。
    モーは本の修復が仕事で、小型バスに乗って各地へ移動。
    まるで何かに追われるかのように、突然、転校することも度々でした。

    ある日、「ホコリ指」と名乗る火を操る大道芸人が訪れます。
    それが恐ろしい事件の始まりでした。
    モーはすぐにメギーを連れて、メギーの母の叔母だというエリノアの邸に向います。
    古い大きな建物には本がいっぱい。一人暮らしのエリノアは、ちょっとブルドッグに似た気難しいおばさんでした。
    ところが、落ちつく間もなく、モーが何者かにさらわれてしまいます。

    カプリコーンという悪者が欲しがっている貴重な本。
    「闇の心(インクハート)」は一緒に持って行かれたはずが、実はエリノアがすり替えていたのです。
    メギーとエリノアは、ホコリ指と共に、モーを助けるため、カプリコーンの住む村へ。
    カプリコーンは山賊の首領のようなもので、一味以外には住む人もいない寂れた砦に暮らしていました。

    ところが、見るからに冷酷なこのカプリコーンは、もともと問題の本の中の登場人物。
    9年前のある日。モーがその本を読んだときに、あまりにも臨場感たっぷりに読んだためか、登場人物を呼び出してしまい、その代わりに、メギーの母が本の中に入ってしまったらしいのです。
    モーのことを魔法舌と呼び、魔法使いと信じる一味。
    カプリコーンの要求は、もっと役に立つ存在を呼び出すこと…
    モーの代わりに少し力のあるダリウスという男を見つけていたのだが、大した物は呼び出せなかったのだ。
    カプリコーンの狙いは、人ならぬ恐ろしい物を呼び出すこと。
    決して、やりたくはない。
    しかも、モーには自由自在に出来るわけではないのです。
    カプリコーンはメギーを人質に、脅しにかかります。

    二転三転する冒険の中で、試される勇気と機知。
    子どもなりに、父親を助けようと必死のメギー。
    一度は逃げ出しますが…
    何とか打開する方法を見つけようと、本の作者フェノグリオを訪ねるモー。
    フェノグリオは孫が3人いるおじいさん。
    一味は作者のことなど大昔の人としか思わず、まさか近くに住んでいるとは考えていなかったというのも面白い。

    いい加減そうなホコリ指が信頼していた砦の下女レサ。
    舞い戻ったホコリ指の頼みで動いたのを、カプリコーンに見つかってしまいます。
    5年前に本の中から出てきたという女性の正体は…?!

    ホコリ指がいつも連れて歩いている角の生えた毛むくじゃらのグィン。いたちと言われていますが~挿絵だとちょっと違う感じ。もともと本の中の生き物なのですが、猫のようにつかず離れず、時々甘えるのが可愛い。
    「千夜一夜物語」の中から呼び出され、ホコリ指に懐く少年ファリッドも泣かせます。

    作者の愛する有名な本がいろいろ登場して話題になり、印象的な引用が各章ごとに。
    懐かしい本もつぎつぎに。どれもすぐ読んでみたくなります。
    はらはらの展開で、リーダビリティがあり、親子の愛情は心にしみいるよう。
    面白かったです!

  • 濃厚ファンタジー本。実物すっごくぶ厚いので読み応え抜群。どきどきはらはらする一品。ときめきもあるけど恐怖を煽るのがすごいと思う。ファンタジー好きは満足できると思う。文体もあんまり癖がないので。

  • ひさびさに読み応えのあるファンタジーが出てきたぞ、とわくわくしながら読む。懐かしい香りもするし、「はてしない物語」を力尽きそうになりながら読み通した人には、こちらもどうでしょう。エンデと同じドイツの作家さんです。
    ホコリ指が気になる。    (10/23)

    読み終わった!これは面白かった!
    どこもかしこも納得の終わり方。登場人物それぞれが、いいなあ。
    この作者さんの他の本も読みたい。これから楽しみです。   (11/8)

  • 分厚い本だったけれど、どきどきしながら飽きることなく読んだ。とても恐ろしいことがたくさん書かれているけれど、登場人物たちがそれぞれの個性を失うことなくいきいきと行動しているので、こわくなって続きを読むのがためらわれると言うほどではなかった。
    様々な本の引用が各章の頭のところに書いてあるのが良かった。今まで読んだことのある本の文章を改めて見返して、気付かなかったけれどよい文章だな、と思ったり、今度この本を読んでみよう、素敵だな、と思ったり。また、素敵な本がたくさんあるよ、ということを示すことによって、物語を大きなテーマとしたこの本が、ますます面白く読めるようになっていると思った。
    登場人物たちの気持ちは、すごく自然で、いとしいものに思えた。魔法のない世界だって、愛と言葉によって素晴らしくワンダフルなものなのよ、と作者に言われている気がした。

  • 魔法の力を必ずしも自分のために使うことができなかったモー。
    その娘のメギーは、父親と同じ力を持つことを知らないでいた。
    「なんでも思う通りになるのが魔法だ」ということではないことを、嫌と言うほど思い知らされる。
    親娘が、不思議な世界の中に取り込まれていってしまうのと同じように,
    読んでいる自分も不思議の世界の中にはまって行きました。

    続刊の「魔法の文字」まで、一気に読みました。
    ダレンシャン、ハリーポッター以来の速読できた物語です。

    映画も出たので,先に映画を見てから読むのもよいかもしれません。

  • 「どろぼうの神様」でコルネーリア・フンケを知り、期待して読んだ「竜の騎士」で多少裏切られ、期待せずに読んだこの「魔法の声」、星5つ!とにかくシチュエーションが良い!うちの家族も本が好きで、ストーリーに親近感を持ちながらワクワクして読み続けることができた。スローテンポだったので、ラストシーンを読みながら想像できて楽しかった。子供のために本棚に残して置く予定。

  • 本が好きなファンタジーを読む人だったら絶対にハマる。
    各章ごとにその章に合った様々な本の名台詞が記してあってその本全てが読みたくなる。
    帯にも書いてあったが、この作者凄い。
    ホコリ指の行方が気になる。

  • 自分が書いたキャラクターが出てきちゃったらどんな気分になるでしょう(笑)
    とりあえず、さわってみたりして…?
    このお話は本好きにはたまらないです。
    とにかく、あげられる本のタイトルに共感しました。

  • この本は中学2年のときにサンタクロースからもらったんですよ!!
    すごく、不思議な話です。

  • 【あらすじ】
    少女メギーの父モーは、物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声を持っていた。9年前、その声に呼びだされてしまった登場人物と引き替えに、母親が物語の世界に消えてしまったのだ。物語から飛び出た悪者に、父と叔母とともに連れ去られたメギーは、悪と立ち向かうはめに。名作冒険小説がたくさん出てくる「物語」をめぐる冒険ファンタジー。

    【感想】

  • 1章ずつ噛み締めるように読んだ。物語の力を信じてる人が書いた本っていうのは、なんて素敵なんだろう。この人の本はもっと読みたい。それに、章の頭に引用されてるいくつかの物語、『誘拐されて』『ジャングルブック』『プリンセス・ブライド』、どれもずっと読みたいって思いながら、いまだに読めてないので、そろそろ読めるといいな。

  • 映画が面白かったので、即図書館に予約を入れたのに、予約順位1位になってから三週間待ってもまわってこず、直接図書館へ行ったら普通に本棚に並んでいたと言うね…!
    ぷりぷりしながら本書と続編まとめて借りてきたわけですが。

    厚い!

    ただでさえ遅読な私。返却4日前の明方にようやくこちらを読み終えたんですが、あと4日で、と言うか実質3日で本書よりも20章近く多い続編まで読了できるのか…?謎です。

    映画を先に観ていたので内容は知っていましたが、映画はかなりエンターテイメント色を強められていた感があります。幼い子がいる家庭でも安心してワクワク楽しめるように。

    原作の方が好きな部分、映画の方が好きな部分、それぞれありますが、まず何よりも、読んでいて疲れました^^;
    5分の3か4分の3を過ぎたあたりから面白くなってきたかな?

    前半がとにかく長く感じられて。
    各々のキャラクターが別行動になってからの方が、視点が変わるからか飽きずに読めましたね。はっきり言って前半がくどい!

    それと、作中で何度か「このことはかなり先まで誰々を何々することになる」のような文があって。これだとこの人物はそれまで無事なんだな、と言うネタバレになってしまうのでハラハラ感が激減するわけで。勿論私は映画を観て結末は知っていましたが(でも少し映画とは違った)。勿体無いと言うか、憤りすら感じてしまいました。

    新装番では直っているかも知れませんが、モルティマとすべきところがフェノグリオになっていた箇所がありました。

    ところどころ、原文のせいかもわかりませんが、文章がわかりにくい部分、文法として飲み込みづらい部分もありました。

    本当に設定はとっても魅力的なのだけれど、そのカードは不用意に使えない、と言うのがあるからそのシーンが少ないんですよね。映画では視覚的に“あ!あのお話から出てきたんだ!”と言う楽しみがありましたが。

    あとは、筆者の都合、お話の進行の都合で不自然になった部分も感じました。そこ彼女に対して勿体ぶる必要ある?みたいな。引っ張りたいだけでしょ!って言う。だから全体的にくどいし、展開が間延びしている印象を受ける。

    個人的にはエリノアが好き。レサとファリッドもかわいいです。

    うーん
    モルティマの一人称や、メギーの丁寧語、“お庭”“お家”と言う表現はキャラクターから浮いている気がしました。そのせいで最初メギーにはかなり幼稚な印象を持ってしまった。

    あとは本好きで大人びているにしてもそこまでかたい敬語に訳さなくても良かったのでは?と思ってしまう場面も。

    まあ、メギーが自分で書いた文で能力を発揮すると言う映画版よりも、原作の方がフェノグリオが活かされていて良かったと思います。それぞれの登場人物にきちんと役割があって。

    あと、他の作品から出てきたものは作者が死んでいても飛び出してきたじゃないか!って気づかなかったんですかね…

  • 12【3/27-4/15】N市図。(女の子、かぞく-父、母、魔法、図書室、本、しごと-本の修理、三部作-1、ドイツの作家、N高学年~)

  • ホコリ指とファリッドの二人がとても好き。ホコリ指マジイケメン

  • 何を呼び出すか迷うよ。

  • おもしろいかと聞かれたら、Yes。
    でも、物語のテンポがやや悪い。

    メギーかと思ったら、エリノアだったりほこり指だったり、視点が唐突に変わって、かえって感情移入しにくい。
    それに表題「魔法の声」が物語の前面に出てくるのが半分以上読み進めてから。
    本の厚さから考えると引っ張りすぎな気がする。

    とはいえ、文字と声が力を持つって設定は、卒論のテーマを彷彿させるからなんだか妙にしっくりくる。
    設定は、すごく好き。

  • 声に出して読むことで、物語の登場人物が実体化する能力。それだけ聞くと楽しそうだけど・・?

  • 「本」が好きな人は一読してみてはどうでしょうか?「本」好きにはちょっとわくわくするような内容です。

  • おもしろかったです。
    おもしろかったのですが……。

    今まで、「どろぼうの神さま」と「竜の騎士」を読んで、わたしがフンケにもとめていたおもしろさと、この本のおもしろさは、少し違ったようです。

    まあ、途中、修羅場が入ったということや、他の本に比べて厚いということもあるのですが、他の2冊に比べて、読むのにけっこう時間がかかったのは事実。

    理由は、わかっています。
    カプリコーンをはじめとする「悪者」たちの存在です。

    「どろぼうの神さま」には、明確な悪者って、でてこなかった気がします。
    「竜の騎士」には、金の君が出てきましたが、どこか、ユーモラスでした。しかも、悪いのは、個人で、部下は、イヤイヤしたがっている感じ。

    でも、「魔法の声」の悪者たちは、本当に、悪い感じがするんですねぇ。
    そして、その分、主人公たちのいたぶられ方が、いたいたしいんです。
    わたしは、エリノアが、本を燃やされたところとかは、本当にきつくて読めなかったですよ。

    多分、フンケにとって、こう感想を書かれることは、「成功」なのだと思います。
    今までとは、違った「指輪物語」などにつながる、「嘘だけど本当の話」をつくりだしたかったんだと思います。
    たしかに、何もかもに向けられる「悪意」というのは、あるのだと思います。

    「魔法の声」は、続編が書かれているそうです。
    どうか、魔法の声から生み出される物語が、しあわせな物語でありますようにと、祈っています。

  • 小さい頃に読んだが、怖かった印象が強い。
    内容もいまいちだった・・・。

  • 読者を飽きさせないことは確かだが、ちょっと内容が暗く、登場人物が怖すぎた。

  • 主人公の女の子は、父と二人で暮らしている。本が大好きだけど、父は頼んでも本を読んでくれることはない。
    声に出して本を読むと、その物語の中のものが外へ出てきてしまい、代わりに外のものが物語の中へ入ってしまうという、不思議な能力を持っていたから。

    フンケの作品にどうにも読みにくさを感じてしまうのは、訳の仕方が悪いからなのかな・・・。でも設定が面白いから読んじゃうんだよなあ。

  • 悪役が、生々しく悪どいです。
    本が大好きな人には、たまらない一冊だと思います。

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魔法の声の作品紹介

少女メギーの父モーは、物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声を持っていた。9年前、その声に呼びだされてしまった登場人物と引き替えに、母親が物語の世界に消えてしまった。そんな事情を知らされていないメギーは父と叔母とともに『闇の心』というおはなしから飛び出た悪者に連れ去られ、悪と立ち向かうはめに。名作がたくさん出てくる「本」をめぐる冒険ファンタジー。

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