- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872902099
感想・レビュー・書評
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適応障害とは、うつ病の一歩手前程度の軽い病状とのこと。
克服には、家庭はもとより、学校や職場の環境改善も必要。(理解がない環境なら治らない)
あと、ロゴス(論理)的な生き方から、エロス(情緒)的な生き方へのも必要とのこと。
エロを大切にしようと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
適応障害を解説した本。ストレスによって引き起こされる精神的な疾患ではあるが、うつ病よりも軽く、誰でも発症する可能性があると共に完治するものであるとも学べた。
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なるほど
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前半は適応障害に関する説明。うつ病より軽く、はっきりと確認できるストレス因があり、それに対して反応が出やすいものと定義されているそうです。
適応障害を克服するには、それを起こす環境に適応しようとしないこと。無理をせず、がんばらず、休養をとることが何より。じっくりと自分自身や生き方を見直す。
後半は「まじめ過ぎて苦しい人」のための対処方法をいくつか紹介しています。いくつかヒントになるものもあり、頭の整理にも役立ちました。
適応障害とは
* はっきりと確認できるストレス因があり、それに対して反応が出やすい
* 身体感覚を抑圧しがちなのは、適応障害になりやすい気質
心理療法
* 交流分析:無意識領域を意識化して、自己認識を深めることで人間関係や自身の生き方を軌道修正する。構造分析、交流パターン分析、ゲーム分析、脚本分析が用いられる
* 行動療法:環境への適応の仕方、症状のコントロール方法を学ぶ。系統的脱感作で不安や緊張を解消し、オペラント条件づけで正しい行動への動機付けをする
* 森田療法:毎日の生活を送ることで事実をあるがままに認め、日記をつけることで日常生活や仕事を少しずつ行っていく
* 自律訓練法:自己暗示によって心身のリラクゼーションを行う
ストレス対処能力の高め方
* 自己を否定しない
* 過去志向をやめ、現在志向・未来志向になる
* 高い理想を持たない
* 他人との比較意識を持たない
* 正攻法・正論で考えない
* ゆったりと構える
* ものごとの原因を自分の性格に結びつけない
* 全体思考につながる「いつも」「まったく」「結局」「すべて」などの言葉を使わない
* ストレスの原因を心の問題にしない
* いま生きている事実を認識する
* まじめな心理学の本を読まない
* 自己への完全な気づきを求めない
* 体の変化や動きに極端に敏感にならない
* 自立心にこだわり過ぎず、人に頼ることを悪いと考えない
ストレスに負けないコツ
* 成功体験を思い起こす
* 努力だけで解決できると考えず、時代の流れ、運、人との出会いを信じて広い視野を持つ
* 自分の生きがいを点検する