<新装版>片想いさん

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著者 : 坂崎千春
  • WAVE出版 (2006年2月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872902488

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<新装版>片想いさんの感想・レビュー・書評

  • 読み終わった後に、はーー、と深いため息をひとつ。

    じんわりと温かな思いに浸るのと同時に、心の奥深くにしまいこまれた切なくやるせない思い出に、ちろちろと火がついたような気分です。何十年前になるのだろう、友達以上恋人未満(あっ、懐かしい表現)の関係から、一歩を踏み出せずそのままになってしまった思い出。

    SUICAのペンギンにお目にかかることの多いイラストレーターの坂崎さん。はからずもシングルライフを続けていらっしゃる状況を、よくぞここまで赤裸々に書かれたものかと感心することしきり。

    「この人が好き」から「この人も私のことが好きかも」との思いに、振り向いてくれることを願って念を送ってみたり。思い切っての告白に「友達のままがよい」との返事。「そうね」とあっさり返すも、後にじんわりとこみあげてくる悲しみ。

    同じことを繰り返す生活に疲れ切って倒れ込み、寝込んで目が覚め、目に入った雪景色。静かにこぼれる涙から、号泣。泣き疲れてお腹が空いて食べた、鍋いっぱいのミネストローネ。深く沈み込んだ心を癒してくれるのは本もまたしかり。

    副題「恋と本とごはんのABC」の通り、その時々の思いと関連して、読んでみたい、作ってみたい本と料理の紹介がとてもなじみます。

    たまには料理もしますが、喜んで食べてくれるかな?という思いを添えて作ることができる相手がいることは素直に幸せです。

  • ミムラさんのエッセイで紹介されていた本を偶然発見!
    表紙がかわいくてつい買ってしまいました。

    優しい語りがすーっと体に入ってきました。
    この本を読んでいたら一人でもいっかぁとつい思ってしまいそうになります(笑)
    片思いさん・・・各エピソードがかわいくて、切なくてもどかしくて、たまに胸がちくっと痛くなります。
    その時々の暮らしや恋愛のエピソードに沿って、本や漫画、レシピがかわいいイラストともに紹介されていてよかったです。

    Q「静かな生活」の雪が「降っている」ようにも「昇っている」ようにも見えるというお話、ちょっと泣けちゃいました。

    片思いのお話はやっぱり切ないのですが、なぜだか本を読み終わった後はすっきりした気分になるという不思議なエッセイでした。

  • A〜Zまで26コの可愛らしく、
    胸にやさしく染みこむ小さなお話たち。

    それぞれが「幸せ」だったり
    「切なさ」だったり、ちょっとした瞬間を
    切り取って大事に大事に、
    箱詰めしているようなかんじ。

    叶わない恋でも、
    そのひとつひとつが
    宝石のように輝いてる。

    文章だけでも素敵なのに、
    たくさんの本や料理のレシピが
    可愛らしいイラストと共に
    載せてあって、満足度120%♪

    再読するたびに、
    違ったところでじーんときたり、
    新たな発見があったりと、
    本当に不思議な一冊。

  • こんなにあっさり、短い文で、取り巻く世界を、登場人物像をイメージさせるなんてすごい。紹介されている本すべてを読んでみたくなる。

  • Suicaのペンギンやチーバくんをデザインした坂崎千春さんのエッセイ。
    タイトルどおり、ずっと片想い。両想いのお話がないから、切なくてどこか寂しいです。でも、文章だけ読んでる分にはなぜ坂崎さんがモテないのかわからないなあ。優しくておっとりしてそうなイメージです、私の中では。そして、本とおいしいものが好きで、絵が上手で……素敵な女性じゃないですか!?
    読みたい本がいっぱい増えてしまいました。

  • ダ・ヴィンチ プラチナ本 2006年5月号

  • カバー・本文イラスト/坂崎千春 ブックデザイン/石松あや(xenon)

  • 坂崎千春は私なのかも知れない。
    分かりすぎて辛い。
    人に言えない恋も可愛らしく。
    寝る前に読んでは枕を濡らしながら眠っている。
    片想いさん。から、両想いさん。に、なりたいと、強く思う本。

  • Suicaやクウネルのキャラクターで有名な著者の恋愛をテーマにしたエッセイ。その時折の本やレシピの紹介も挟まれているのが楽しい。
    人付き合いが下手で臆病で、でも誰かを素敵に想う心は人一倍強くて、でも結局は片想いひとりぼっち。こう言っては何だけど生きるのが難しい性格なのかも。しかしそんな処に同調してしまう部分もあるのですが。一生懸命に力を抜いているようにも見えて、楽にするのがしんどいのかな、などとも思えてしまう。だから本来息抜き的な文章もちょっと力入って読んでしまいました。

  • 最初、表紙が可愛くて何となく買いました。
    読んでみてついつい昔の自分の事や初恋の事など色々な思いでが蘇りました。
    何度でも読むことができ、自分でも何かやりたいなと思える本だと感じました。
    私は高校の頃、文芸部に所属して文章をかいていました。この本を読んでいたらまた、文章を書いてみようと思います。

  • 新装版用あとがきで、
    「新装版だから、あれからわたしにも恋人ができて…みたいなことを書けるかと思ったらまったく状況が変化していなかった」みたいな記述があったので笑った。

  • これは時々、読み返してしまう。

  • JRのスイカのペンギンなどを描いているイラストレーターの
    エッセイ。
    紹介されている本の趣味なんかもよく似ていて、
    色々共感できることも多かった。
    片想いばかりでも、のんびり自分の道を行けばいい。

  • 図書館で見つけて可愛い表紙だったので、借りてみました。
    ホッコリしたり、切なくなったり 最後はジーンと泣けました。
    紹介されている本も、どれも魅力的で興味が湧くものが多かった!
    「喜びはきっと無駄だと思われることのなかに含まれている」

  • 心がほっこりするエッセイ本。
    ピュアで臆病で真っ直ぐすぎた幼い頃の恋心を思い出した。

  • タイトルとかわいい表紙に惹かれて手に取ったのだけど、内容もかわいいのだけど、同じ片思いさんの自分としては結構へヴィーでした。笑
    読みようによってはヘヴィーだけど恋に落ちる度に読みたくなる。1時間くらいあればさらっと読めてしまう読みやすい文章。

    やっぱり本とか映画とかに影響されているのか、幻想を抱きがちなんだと思う、片思いさんは。漫画とか映画に憧れて、別に現実も分かっているけど、うまく振る舞えないんだよなー。なーんつってわたしだけかな。

    坂崎さんのレシピはどれも試してみたいと思えるほどおいしそう。お料理が好きで、イラストもかわいくて、人間性も出ていて、家族も友人も大切にする、こんなすてきな方を選ばない男共がよくわからないほどに私にとっては魅力的なんだけどな!同性だからこう思うのかな。

    印象に残ったことば達
    『猫みたいな女の子になりたいと思いながら、わたしはちっとも猫みたいではなかった。うじうじと片思いを続けていた。自分に自信がないくせにプライドだけは高くて、好きな人に甘えてみて、はねのけられたときに受けるショックには、耐えられそうにないと思った。だから片思いの世界に閉じこもっていた。ちっともしなやかじゃない。ちっとも自由じゃない。カンちゃんのような強さがほしかった。失うことも、傷付くことも怖れない強さ。』

    失うことも傷付くことも怖れないのが自由で強さかー。たしかに持ってないな。なんかでもそれを身につけたら麻痺しそうな気も。何が痛いことか分かんなくなりそうな気も。痛みを感じなくなる強さはいらないかなあ、わたしは。

    『「本当に好きなら、相手の声を毎日聞きたいと思うんじゃない?彼は忙しいからって言うけど、メールなんて電車を待つあいだの空き時間でも書けるはずだよね。彼はわたしのこと、本当はそんなに好きじゃないのかも」
    「そうだよね。好きなら連絡くれるよね。うーん、その人ちょっとあやしいよ。他に女がいるのかも」以前はこういう感じで会話が続いていた。
    「そうじゃないかもしれない。あなたのことが好きじゃないのではなくて、忙しくて、疲れてしまって、心が摩耗してなにも感じられなくなっているのかもしれない」』

    忙しいときに最後の部分を読んで、そうそうそうなんだよーーーって思ったのと、暇なときに読んで相手がそうだったらいいなーと思ってちょっとだけ救われた。
    時間は寝なければ作れるけど、自分の精神状態は自分じゃどうにもならないときがあって、そういうときこそ頼りたいし頼ってほしいけど。

    恋愛において生きにくいってほどじゃないけど順応できない人は読んだらちょっとだけ安心するかも。

  • とってもやさしい気持ちになります。

    忘れちゃいけないなぁ、こんな気持ち。

  • 初めて手に取ったのは5年前。
    青山ブックセンターで見つけた。
    本の帯に書かれている言葉に反応して。
    「この本を気に入る人はきっと…本が好き。自意識過剰気味で、妄想しがち。イヤな事は眠って忘れる、勇気は意外とある。
    仕事を愛している。恋は…」
    この、最後の…の後に続く言葉は人それぞれでしょう。
    このコピーにピンときた方に、この本をお薦めします。
    きっと何歳になってもこの本は宝物だと思う。

  • suicaのペンギンさんや、チーバーくんの作者のエッセイ。好きな本も紹介されていて坂崎さんの世界観が浮き上がる。
    作品を作る時に、だれか特定の人に手紙を出すように
    向かわれていること。自分の気持ちを外に出せなくて苦しんだ時期。
    優しい雨に打たれるような、そんな読後感でした。

  • かわいくて、せつない、エッセイ集。こういう時期もあったな。。

  • 久々にいい本だった。
    あぁ~、なんかいいな~ぁ。
    泣けたやぁ~。
    よかったぁ~。

  • Suicaのペンギンでおなじみのイラストレーターの方のエッセイ。
    音楽ってその時の思い出がよみがえるけど、そんな感じで胸がキュウっとなる恋と一緒に思い出す本や食べ物、日々の生活が紹介されています。
    とても想いを大切にしていて、せつない話でも心が温かくなりました。紅茶を飲みながら読みたい本です。

  • 装丁が可愛くて、だいぶ前に買いました。
    中はせつないです、せつなすぎてびっくりします。
    でもなんだかちょっと気持ちがわからんでもない部分もあったり、
    自分に重なってちょっとイラッとしたり笑
    人事ながら坂崎さんのその後が気になってしまいます。

  • イラストはもちろん、文章も素敵。

    共感する感覚や出来事が多くて、
    うんうん、わかるって、
    ニコニコしてしまう。
    時々読み返す、そして読むたびにあったかい気持ちになる、
    大切な本です。

  • 2006.07.02

    著者の坂崎さんは、Suicaペンギンの生みの親です!
    楽天ブックスのレビューを読んで、もう本当に読みたくてたまらなくなって、即買いました。

    特に買う決め手になったのは、副編集長の稲子さんのレビューのこの部分。

    好きなのは新装版で追加になった『サーチライト』の章。『博士の愛した数式』の、記憶が80分しかもたない“博士”“私”のあいだに流れる温かいもの。
    「記憶にはなくても、魂は覚えているのかもしれない」と坂崎さんは書く。
    「きっと本当に大事なのは、大切な人の記憶を取っておくことではなくて、今、そばにいる大切な人に『わたしはあなたを大切に思っている』と、伝えていくことなんだ」。
    本当に、本当にそう思う。

    「サーチライト」のほか、LやVの章でもほろりと来ました。家族をとても恋しく思った。

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<新装版>片想いさんの作品紹介

長いあいだ片想いを続けていたこと、10年後のある深夜に涙の告白をしたこと、おばあちゃんがおじいちゃんのお葬式でつぶやいた切ない一言ほか、しみじみ切ないしみじみ楽しい珠玉のエッセイ集。

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