焼かれる前に語れ~司法解剖医が聴いた、哀しき「遺体の声」

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  • WAVE出版 (2007年9月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872903171

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焼かれる前に語れ~司法解剖医が聴いた、哀しき「遺体の声」の感想・レビュー・書評

  • 千葉大学法医学教室で解剖に携わる教授の現場の声を、聞き書き
    でまとめた1冊である。

    本書を読んでいると、病院で病気で死ぬ以外が怖くなってくる。
    もし、何かの事件や事故に巻き込まれて行き倒れても病死扱いに
    されるのでは?との不安を感じさせる。

    現場の解剖医だけに、変死体が解剖に付される率や司法解剖に
    充てられる国の予算、1体あたりの謝礼金など、具体的な数字も
    表記されているので分かりやす。

    巻末にあるウィーンの解剖事情も日本の現状と対比している。
    良書なのだが、モノクロ1ページで表皮を剥いだ解剖時の写真が
    掲載されているので、グロが苦手な人には要注意か。

    日本の司法解剖は他の先進国に比べ、立ち遅れているらしい。
    都道府県別に見ると司法解剖及び行政解剖に回される率に
    かなりの開きがある。

    平成18年度の解剖率で最下位に輝いたのは我が埼玉県である。
    「死体を捨てるなら東京ではなく千葉か埼玉へ行け」とまで
    言われているらしい。面倒臭いのか、埼玉県警よ。とほほ…。

  • 法医学、死因解明に興味を持って読んだ本。別の法医学者も現在の死因究明の制度に大きな欠陥を訴えていたが、それを財面的な面も含めて訴えている。
    死を待つ全て人に考えて欲しい一冊である。
    (星1つないのは少々攻撃的で、愚痴的な印象を感じたので)

  • タイトルから、犯罪被害者の遺体の声なき声のノンフィクションかなぁと思ったら、甘かった。2007年時点の日本の状況なので、今は変化があってほしい、変死体の死因究明システム。ほとんどが正確な死因を判明してもらえないまま焼き場へ…。それは完全犯罪の手助けになってしまうことも、って怖っ。
    ラノベで司法解剖率の低さを取り上げていたの、最近読んだの思いだしました。あれ?やっぱり改善されてない?
    とりあえず、実情はドラマの世界とは全くかけ離れておりました。

  • 日本の死因究明制度のずさんさを実感。解剖嫌い、死を直視しない国民性が招いた結果なのかもしれない。著者の先生の人徳が伝わってくる。

  • 現役法医学者とジャーナリストが手を組んで書かれた良書。

    法医学といえば上野さんが有名だけど、こちらの本は現在の法医現場の問題点を現場視点から明らかにされた点で貴重な一冊。

    確かに「警察が事件と判断→司法解剖」は本末転倒で「事件かもしれないから司法解剖→警察が事件と判断」であるべきなのに、様々な事情からそれが許されない点はおかしい。原因不明の死であろうとも闇に葬られるこの国では、そりゃ治安も悪化するわ、、と思う。

    法医学や社会的事件に興味のある人は必読。加えて、著者の職業に対する強い使命感を感じる。

  • 司法解剖医が検死・解剖の現状を語る。
    なので看板には偽りありだよなぁ。「司法解剖医が聞いた、哀しき『遺体の声』」ってサブタイトルがついているけど、遺体の声なんて一つも出てこないし。
    変死体で解剖されるのはほんのわずかだって話は以前にも法医学者の著書で読んだことがあるし、何年か前にそれについて運動が起こったのも記憶にある。
    この本が言っていることはもっともだと思うし、実際に行動している人たちには頭が下がる。けど。やっぱり騙された感は拭えないんだな。
    このタイトルだったら、読み手は司法なり行政なりの解剖で隠された試飲や犯罪が暴かれたって話を期待すると思う。
    少なくとも自分はそうだった。かなり残念な気分になった1冊。

  • 昨年に引き続き、法医学関連書を読み続けてます。3冊目。

    日本では、
    生きている間は、世界最先端の医療技術を施されるが、
    死んだ瞬間に、江戸時代へ戻ってしまいます。

    死体に合掌するだけでは供養とは思えず、その死者が残したメッセージを伝える仕事。
    司法解剖医の仕事を改めて、尊敬します。

  • ●まだ読んでないけど忘れないようにリストしておく。

  • 日本の法医学の世界がこんなに問題が多いなんて
    最近の官僚主義、の良いところが急速に実態に合わなくなり
    悪い部分がものすごく大きく開きが出てきた感がありますね。
    いままで、善しとして曖昧にしてきた良い事が崩れていく
    しかし誰も改めようとしない、そんな警鐘をしてくれる
    一冊だと思います。
    法医学の世界以外にもそれぞれの世界で今同じような問題が
    起こっているのではんばいかと感じるこの頃です

  • 一体日本は今、何世紀なんでしょうか?
    著者は『死ぬと日本は江戸時代になってしまう』と。
    ウィーンでの『解剖率ほぼ100%』には驚いた。
    日本では…なかなか定着しないにしても解剖率の低さよ。嘆かわしい事だ。

  • 新聞の書評か何かで気になって図書館で借りてみた。読んで愕然とする日本の解剖実態。ひどい。見た目から犯罪の有無を判断してから、犯罪に関係ありそうな時だけ解剖する。しかも毒薬物検査機関をキチンと行う機関がないなんて!病院以外で亡くなった遺体はすべて解剖する仕組みを作ってほしい。千葉大法医学教授の熱意が伝わる。「死因究明法案」が国会に提出されたようなので、今後を見守りたい。

  • 2007/12年末 図書館から。ひらいてみてから犯罪性の有無がわかるものが、外表皮から、現場で犯罪性の有無を判断するのはナンセンスという。都道府県ごとの解剖率の差。トリカブト事件の経緯をニュースで見た際、いまだ検出対象にかけられない毒物を知ることから始めれば、完全犯罪はまだまだ余裕ではないかと思えたけれど。もっと容易そうに思える(この本のかぎりでは)

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