- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872904376
感想・レビュー・書評
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仕事・家族・お金からの視点をメインに自分の人生を振り返るいい機会となった。
特にお金に関しては、自分の人生であといくら必要なのかということがわかれば、逆にそれ以上は自由に使える分として気兼ねなく使えるというもの。
自らの生活を見直し、生活に見合っていないのであれば、今からの軌道修正でも十分に間に合う。
まだまだ長い人生、負けてたまるかー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【あらすじ】
なにをあきらめ、捨てるのか。なにをめざし、手に入れるのか。35歳からの人生を選択しなおすために、知っておくべき基本のすべて。
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正直、かなり残念な印象が残りました。
何が残念だったかというと、あまりにも「平均」「一般」にこだわりすぎていて、結果として誰にとっても具体的な情報になってないと感じてしまった点です。
大企業で働いている人/中小企業で働いている人、関東の都心住み/地方住み、持ち家の有無、子供の有無…など、35歳にもなると様々な選択肢があるわけで、それらを「一般的」というワードで全部ひっくるめて「平均年収◯円」「住宅ローン◯円」「子どもが◯人で◯歳」と前提をおかれて語られても、あまり真剣に向き合おうと思えませんでした。
無茶を言いますが、実用性を考えるなら「大企業勤め・関東郊外住み・持ち家・子ども2人の35歳からのリアル」みたいにすればいいと思いました。(いろいろなパターンの本を書かないといけなくなりますが笑)
もしくは、35歳からの人生設計について本当に真剣に考えたいなら、ファイナンシャルプランナーに相談すべき。この本の内容で解決できることはほとんど無いと思います。本当に今まで何も勉強せず、政治や社会に興味も持たずに生きてきた人なら、考えるきっかけぐらいにはなると思いますが、そもそもこの類の本を手に取る人なら、当然頭に入っていることばかりだと感じました。
『28歳からのリアル』を読んだときは結構ためになったと思ったのですが、35歳にもなると、それだけ多くの選択肢があり、歩む道が全く別々になって、それぞれの具体的な課題が浮き彫りになってしまうんですね。それを実感することができました。
私は行き当たりばったりがあまり好きではないので、しっかり計画を考えたい人間です(実行できてるかは自信はありませんが)。一方で、柔軟に方向転換し、変化していくことも大事。計画と柔軟さという2つのバランスを取ることは難しいことだと思いますが、それもまずは「計画」があってこそ成せることだと思います。今年もいよいよ年の瀬です。来年、そして5年後・10年後にむけた計画に思いを巡らしたいと思います。 -
38にして読みましたが、かなりやってることが多くて良かったです。
妻と仲良く、ダブルインカムでσ^_^;
身体も痩せることでかなり身体年齢は若くなったと思います。
目標を持って生きる。
続けていきたいと思います。 -
タイトルのとおり。統計資料から平均値を拾って「あなた、平均から外れてるよ、やばいよ」と言っているだけの本。
手軽に35歳の平均値を知りたいのならまぁ、といった感じだが、分析視点がほとんど男性(私は男性ですが)。
日本の35歳の半数を無視している気が・・・。
とはいえ、下限と上限が離れまくっていくのが今の社会なので、平均もあんまりあてにならない気がする。 -
さすがの名作、人生戦略会議! 28歳からのリアルを読んで5年。確かに30代も数年を過ぎれば自他ともに、20代の感覚は遠い日に。まだまだ若い!もちろん、そんな気概は持ち続けたいけど、30代何をなすべきか。客観的にみたらどういう立ち位置か。20代の様にがむしゃらに「夢」を追うのは最早、無責任とすらいえる。現実を踏まえた上での一歩。どう歩むかはもちろん、自分次第! 35になったら読んでみよ。願わくは1年半早く読んだことが活かされていますように。
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平均とはなんぞや?と改めて考えさせられた。TV等で報道されるボーナス平均しかり、平均年収しかり。
特に上記二つの平均値には中央と地方の格差を考慮すべきである。また是正が国策として重要である。地方で頑張る人が損する世の中だから、東京への一極集中が進行している。
話がそれたが、もう老後を考えなければならない。自分よりまず親のことから。早く考えておいて損はしない。そういう意味で相続税の記述は非常に参考になった。
投資に対する記述があるが、日本人の金融リテラシーは非常に低い。また投資に対してギャンブル的なダークイメージがつきまとう。老後に向けての資産形成には投資は絶対必要。
金融、フィナンシャルの勉強を後押しする良いきっかけになった。 -
読んだあとに凹んだ記憶がある。
読者を凹ませてどうすんだ、と。 -
●自分には何ができて、何ができないかを明確にし、何をあきらめ、何を捨てるのか、何を目指し、何を手に入れるのか、そして選んだ結果には責任を持つ。これが30代の生き方
●普通の夫や普通の父親的な生き方は、自分で仕事をコントロールできる人、つまり、マネジメントをきわめた人にのみ可能な生き方
●結婚に伴う責任とは、自分の親を思いやるように、配偶者の親を思いやるということ
●あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる(ピーク・エンドの法則)
●ラーメンや日本そばのつゆを全部飲み干すなどというのは問題外
●オペラやクラシック、歌舞伎や能、狂言、ミュージカルや落語などの「本物」に触れる。⇒ほかのものでは得られない感動を得、その体験はやがて人間としての幅を広げ、奥行きを深めてくれる
●愚人は自覚しているけれど放置する
●人は「空腹」には強いが、「食べ過ぎ」には弱い
●「人間は、行動した後悔より、行動しなかった後悔のほうが深く残る」トーマス・ギロビッチ -
気がつけば何をするでもなく1日を終えてしまった…。
本当は休日出勤をするつもりだったのに、そんな気力もなかった。
無駄な1日を過ごしてしまった、そんなむなしさだけが残る…。
最近タイトルに「35歳」と銘打ってある本をよく見かける。
アラウンド35としては気になるところで、思わず買ってしまった。
35歳からは人生でもっとも不安定な時期です。
そんな言葉でこの本は始まる。
うん、それはなんか実感を持って同意できる。
何も考えずに楽しめた20代を過ぎ、
30歳を超えると、仕事や家族について自分にのしかかるものの重さが変わった、と思う。
もしかしたら勝手に不安がってるだけなのか?
いや、やっぱり環境は変わっているだろう…、
なんかそんな風にごちゃごちゃ考えるというより悩む毎日。
この本を読んで、何かがふっきれた、ということは残念ながらないのだけど、
35歳あたりは悩む年頃なのだ、自分だけではないのだ、
という安心感はあったかもしれない。
とはいえ、ここに書いてある現実は厳しいもの。
たとえばこれから先は年収ダウン時代に入っていくということ。
これまでのように年齢とともに年収が上がっていくかといえば、
この低成長時代はそんなことはない。
そういうことを踏まえて意思決定しないと痛い目にあいそうだ。
面白いなと思ったのは、年をとるほどに幸福度が下がる日本。
逆にアメリカは38歳を境に幸福度が増していくらしい。
幸福度、っていうものをどうはかっているのかは不明だが、
まあ、しかし、なんとなく雰囲気は正しいような気がしてくる。
じゃあ、どうしたらいいんだ?
たぶん自分の現状をしっかり見つめなおして、
長期的な戦略をもちつつ、でも小さな満足感を積み上げていく、
しかないんじゃないだろうか…。
活力を失っている場合じゃない、萎えている場合じゃない、
この本では後半、そんな風なことを述べているが、
ほんとにそのとおりで、
不安定だからといって萎えている場合ではないのだ。
疲れている、と思うから疲れているのであって、
カラ元気でも「疲れてない」と脳をダマすことが大事なんだろう。
考え方を変えていくことと同時に、
行動することが最も大事なことだろう。
行動すること、そして継続すること、
それが意識も変えていくことになるのではないか。
と、結局、いつもどおりの結論に落ち着いてしまった…。 -
自分の状況と違う部分も多く参考にならなかった。
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35才前後で考える必要がある人生のイベント、そのために必要な準備(主にお金)について書かれた本。
30代の収入や支出等、具体的な統計値から解説が入るのですが、解説がとてもシニカル。読んでいて心をえぐられます(笑)
夢も希望も無いような語り口ですが、それくらいの気構えでいた方が良いと発破をかける意味で書かれたのかなという気はしました。
統計はおそらく平均値。中央値ではないので、大多数が同じかというと少し違うのかなぁという印象。
自分の軸固め、振り返りに役立ちました。 -
男性が言われて嬉しい言葉は
「お疲れ様、ご苦労様」。 -
これから先を生きていく上で考えておきたいことがまとまっていると思います。きっと誰もが考えておかなければならないことです。
人生はこの先どうなるかわかりませんが、色々想定しておくことが必要だと思います。 -
2011.04.11開始〜2011.04.15読了
<u><b>所感</b></u>
35歳という節目の年は誰しも迷うものだが、その迷いに明確な「数字」を用いて、一縷の方向性を打ち出してくれる勇気の出る本。たとえば年収や貯金であればいったい幾らあれば人並みに暮らせるのかとか、将来はどういった暮らしになっていくのかとか、いろいろモヤモヤっとして不安になっている部分を「見える化」してくれる。
個人的にもいろいろ迷いなどがあり、不安に思っている部分も多々あったが、これでいくらかは救われた気がする。1年後くらいにもう一度読み返してみたいので、保存確定。
<u><b>文章表現/構成等について</b></u>
文章は口語体に近く、とても読みやすい。補助資料などもかなり多く、ざっくり読んだあと注釈や補助資料を読み込むなどのやりかたでもいいと思う。技術論文系が苦手な人、小説のような文体が嫌いな人にも読みやすい良書である。 -
35歳前後世代への「今後の生き方を考える」ことを促す内容
本著を読んで感じたこと
・会社に依存しない生き方
・自分の得意を作る
・人生に目標・目的を持つ(意味や価値が感じられる)
・家庭を大事に、夫婦仲良くかつ誠実に
・未来の自分への投資をする
・いつになってもお金は必要
・未来を見つめる
重複する部分もあるが、そこは重要だと感じているところ
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ちょうど社会人としてこの先どう進むのかという点で分岐点となる35歳あたりの年代を対象にした内容の本です。
きちんとしたデータをきちんと分析していて、不当に不安を煽ったり、根拠なく楽観的でもなく、 正直にまともなことが書いてあります。
この手の本の中には著者の思い込みや経験にのみ基づく一方的な論調の本も見受けられますので、とても公正な内容だと感じました。
目立って参考になる点は多くありませんでしたが、全般的に非常にいい本だと思います。
【なるほどな点】
何かを選択するということは、反対側から見れば、もう一方を(あるいは残りのすべてを)切り捨てることだということです。
世界も日本も、社会を大きく変わろうとしている。また、社会が変わろうとしているのだから、私たちも以前と同じ考え方のままでは立ちいかなくなる。
お金は必要だけど重要ではない。
【35歳の会社員に与えられる選択肢】
選択肢① 研究員などの専門職として自分のやりたい仕事をとことん極める
選択肢② ゼネラリストとしてマネジメントの道をとことん極める
選択肢③ 出世しなくて構わないので、今のままで定年まで勤めあげる -
コミック
自己啓発 -
P.016 「世帯所得がピークを迎えるのは,一般的に世帯主が50代のときです.」(これからは)「50代を迎えて収入が減少に転じるという,...始めた体験するのが私たちの世代だ」
★ 1998, 2008の傾向では,50代での所得増加があまりなくなっている.その傾向を考えると,現在30代の人向けの未来予測(=20年後)では,50代で所得減になるという予測.十分あり得る話だと思う.
★ 年収負担率(返済負担率)=ローンの返済額(年額)が税込み年収に占める割合.20%前後が全国平均.25%が余裕のボーダー.
★ 疲れに対して,ドリンク剤が効いた気がするのは,カフェインによる覚醒効果と糖分による血糖値上昇による錯覚.ニンニク注射は即効性もあり,疲労には良い.ビタミンB1,B2をビタミン剤で補給するのも良い.
P.040 出世を目指さず定年までヒラで勤める,という道を目指すと,今は「40歳をすぎたらリストラ候補にあげられ,50歳までに会社を去ることになるでしょう.」
★ ルールは完全に変わった.定年まで平穏無事である,という前提は全くあり得ない事だ.
P.082 「ダニエル・カーネマンは,あらゆる経験の快苦の記憶は,ほぼ完全にピーク時と終了時に決まる.」「子育ての場合は,幼少期がカワイさのピーク,巣立つときがエンド.」
★ 子育てで大事なのは,巣立つときにやれることを十分にやりきった,と思えるように手を尽くしていくこと.
P.095 「30代では,塩分のとりすぎに注意しましょう.」
★ 1日に10g以下.ラーメンは6g.
P.101 「140分の1の外れくじ=がん」「男性は生涯で2人に1人ががんいかかり,4人に1人ががんでなくなる」「39までにがんにかかる確率が140分の1」
★ 思った以上に多い.
P.127 「ハーバード大学心理学教授スティーブン・ビンカー著『人間の本性を考える』では,第1法則=子供の行動特性はすべて遺伝である.第2法則=家庭環境の影響は遺伝子の影響より少ない」
★ 子供の行動特性(頭がよいか悪いかも特性の1つ)による影響は,遺伝が50%で,家庭環境は10%以下,とする説.
P.131 「会社が成長していないことに気がついてしまった場合の選択肢は,あまり多くありません」
★ 有能さを発揮して会社を建て直すか,見切りをつけて転職する,しかない.
P.159 「30代男性から女性への誕生日プレゼントの平均額=16,713円」
P.172 「メンターとは,困ったときはあの人に聞いてみようという場合の,あの人」
★ 定義がわかりやすい.
P.174 「萎えさせるような人間とは,無意識かもしれないがあなたに寄りかかり,あなたを弱らせる存在」
★ まず自分自身がなにかの支えを確保して強くならなければならない.
P.175 「成長は競争から生まれる.心優しいというのは良いことであっても自分に甘くなることもある.」
★ あいつに負けたくない,あいつを抜かしてやろう,という上を見る意識が成長を促す.
P.176 「2008年人間ドックを受診した39歳以下で,健康な人は19%だけ」
★ 思った以上に少ない.基準自体がよくわからんが.
P.188 「ある人の夢物語.廃校で共同生活.」
★ 集まったメンバーがそれぞれの職業を生かして,共同生活に寄与していた.一般的なスキルではなく,他の人に寄与できる,得意な専門性をもちたい.
P.194 「弱い紐帯の強さ=社会学者マーク・グラノヴェターの1973年の説.価値の高い情報の伝達は,家族や親友,同僚のような強いつながり=強い紐帯よりも,知り合いや友人といった弱いつながり=弱い紐帯のほうが重要である,という説」
★ 転職の情報など,弱い紐帯からの情報を元にした人の方が多いらしい. -
積読解消。買った頃は35歳前後だったはずだが、
気がつけばもう不惑を越えてしまった。
内容は、実用書や啓発書でよく書いてあることを
「35歳」という横串を通してまとめたような感じで、
新鮮味や驚きは特にない。
が、今後の人生にどれだけお金がかかるか、
ということを統計を交えて示すのは説得力があった。 -
昔「28歳からのリアル」を読んで、FPの勉強を始めるきっかけになったことがあるので、本作も興味を持って読んでみた。アラサーとはまた違った人生が展開される年頃で、お金の話は参考になった。
必要な貯蓄額は一人分か、夫婦でかが不明だったのできちんと記載して欲しかった。