働く君に贈る25の言葉

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905007

作品紹介・あらすじ

自閉症の長男、病に倒れた妻…。過酷な運命を引き受けながら社長に上りつめたビジネスマンの逆風をしなやかに生き抜く「仕事力」と「人間力」とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 新社会人となった甥っ子に語りかける形を通して働くとはどういうことかを教えてくれる一冊。
    いくつもの金言が詰まっている。
    振り返ってみて自分の仕事ぶりはどうか?身につまされる。
    新社会人だけでなく全ての働く人必読の書。

  • 自身の考え方や仕事への向き合い方と照らし合わせながら読み進めました。
    年代によって受け取り方が変わってくるかと思いますが、『そうなんだよなぁ』と共感できるものが多かったです。

  • いい会社に勤めたから、幸せになれるわけではない。そこで自分らしく働くためには、君自身の力で会社を変える努力をしなければなりません。自立した人間とは、自分の力で環境を変えていこうとする人間なのです。
    怒られたら感謝しなさい。せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。
    三毒「妬む」「怒る」「愚痴る」
    悲しみは人を立ち止まらせるが、怒りは前進を促す。
    〇〇に貢献したいと本気で考えている。だからこそ、どんな困難が立ち塞がっても、諦めることなく一歩ずつ前に進んでこれた。わたしに何か能力があるとすれば、それは粘り強さです。

  • 自分の今の立場やスキルによって、吸収できる情報が変わっていきそう。
    時間を開けてざっと読み直す、を繰り返し仕事レベルを上げていきたい本。

    ・どんなに嫌いでも相手のことを好きになろうとする
    ・計画を立てる時は、効率化しうるあらゆる可能性を探る
    ・顧客訪問に膨大な時間と労力をかけている間に、ライバルは最先端の情報をくまなくリサーチして適切に顧客に知らせている
    ・数字を並べて話す人は、よくわかってるな。と思ってもらえる
    ・書くと覚える、覚えると使う、使うと身につく。身につかないと何の意味もない

    Kindleにメモしていたのは上記。

  • 佐々木常夫さんが今までの人生経験、会社経験に基づいて、重要だと思われる内容を綴った本。

    特に若手の方は是非一読しておくと、今後の人生の大きな節目で、判断の助けになる事は間違いない。

    プライベートでかなり大変な状況にあったにも関わらず、ハードな異動を伴う生活を物ともせずこなしてこられた佐々木さんは凄い。私は佐々木さんの本(経験談)に助けられて何とか今までのやれてきたので、人生の先生として今後も尊敬し続けたい。

  • 東レの佐々木さんが、若手ビジネスマンむけに書いた本(甥への手紙という体裁をとている)。佐々木さんからのメッセージ自体にも反省の気持ちを持ったり、勇気づけられたりしたが、何より驚いたのは、この本に書かれているメッセージのほとんどをすでに上司や先輩から折に触れて投げかけられていたことです。思い出しながら読んで、なんだかあったかく、感謝の気持ちがわき上がってきた。

    ・「それでもなお」という言葉が、君を磨き上げてくれる
    ・仕事で大切なことは、すべて幼いときに学んでいる
    ・運命を引き受けなさい
    ・人を愛しなさい

  • 仕事に悩んでいる人、これから就職する人、入社~5年目までの人、特におすすめ

    よくありがちな、自分はこれだけ苦しい思いを経験し、それを克服ししてきたから成功できたんだ
    という苦労自慢でもなく、悩んでいる社会人、読者のために少しでも力になれればという思い一心で書いたことが伝わってくる。

    また、口先だけでなく、さまざまな経験・苦悩を通して語られており
    決して自分の良い部分だけを語るのではなく、自分の中で生まれる負の感情思考も正直に組み込んでいるため共感できる部分も多い。

    「うんうん」「あるある」「なるほどなるほど」と読んでいて思いました。

    25の言葉のうち特に好きな言葉

    「君は人生の主人公だ。何ものにもその座を譲ってはならない。」
    「運命を引き受けなさい。それが、生きるということです」

    本書を読んで涙する人がいるというのもうなずける。

    とても読みやすい本です。是非読んでみてほしいなと思います。

  • 筆者が困難に直面しながらも行動し学んだ内容が書かれていた。
    自分も頑張ろうと思える内容でした。

  • 語りかけてくれるような文面で、著者の優しさが伝わってきた。著者の経験に裏打ちされた教訓なので、言葉に重みを感じる。新卒1年目の私にはまだできることが少ないから、まずはできることに真摯に取り組みたい、と感じた。

  •  自分の経験とさまざまな故事などを仕事と絡め、架空の甥に語りかけるという体裁をとっている。ご自分の経験が織り込まれているから、とてもしみやすい本だと思った。

     その中に、ケント・M・キースという人の『それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味をみつけるための逆説の10か条』に収められた言葉が出ていた。


     人は不合理で、わからずやで、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。

     何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。

     成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功をしなさい。

     今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。

     正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直なあなたでいなさい。

     最大の考えをもった、もっとも大きな男女は、最小の心をもった、もっと小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。

     人は弱者をひいきするが、勝者のあとにしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。

     何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築きあげなさい。

     人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。

     世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちをうけるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。


     という十条。読んだことがあった。でも以前はこの十条を読み、どんなメリットが?と思っていた。

     今回読み返して、そんなふうに思わなくなっていたんだよね。

     メリットはないかもしれない。

    「それでもなお」

     この気持ちはけっこう大切だよ、

    と思うようになっていたんだ。

     理屈はない。

     感覚的なものだ。

     いや、文章にしようと思えば、いろいろできるのかもしれないけど、言葉にすると欠けてしまうものもあるような気がする。

     同じ文章でも、年齢がちがうと感じるものもかわってくるんだな。

     それを実感できる言葉だった。

     今はただ、この10条をよんで「なんかわかるな。そういうものだよね」と不思議と素直にうなずけるんだよね。

  • 甥っ子への「手紙」形式で、働くコトについて諸々悟らせてくれる一冊、二回目読了。佐々木氏の家庭での苦悩が多々有りながらも、仕事でも成果を出し続け出世されたお姿から働く母であることで言い訳できないなぁと…。Connecting the dot.で私が好きな経営陣セミナーと通じる部分を何箇所も感じた。
    〜ご参照〜
    https://note.com/ruly_yasuka/n/n8f938b580c64

  • ▼メモ------------------------------------------------------------

    ・志とは多くの人が共有できる強い願望だと思います。その志は実現する前に周りの人が協力しよう、力を貸そうと思えるものです。だからこそ困難な仕事、大きな仕事も出来るようになる。

    ★・良い仕事をし、良い人生を送るために最も大切なのは志です。しかしそれは壁にぶつかって、痛い目にあいながら掴み取っていくものです。欲が無ければ壁にぶつかることもありません。欲があるから、やりたいことがあるから、人は思いっきり壁にぶつかることができるのです。つまり欲が磨かれて志になるのです。

    ・欲を持つことが自分を磨く原動力になってくれる

    ★・タイムマネジメントは時間を管理することではありません。仕事を管理することです。全く重要ではない仕事を、最大の効率でこなした所で何の意味もない。事の軽重を知る。これこそタイムマネジメント本質なのです。

    ・日々を真剣に生き、真剣に仕事に向き合う。そういう生き方をしている人は言葉の重みが違います。説得力が違ってきます。自分の話に魂を込めるのは、生き方以外にないのです。

    ・職場でリーダーシップを発揮できていますか?「良い仕事がしたい」「良い職場にしたい」と本気で思っていますか?その為に諦めずに努力していますか?

    ・そして周りの人たちのやる気を掻き立てる存在になれていますか?上司の悪口を言いたくなったら少しだけ自問してほしい。自分はリーダーになりえているのかと。

  • 会社で働いていると、理不尽なことや不公平なことが沢山起こる。相手のことを思ってやってることでも思いが伝わらないことも沢山ある。でも、兎に角目の前の仕事や一緒にいる人との対話に真摯に取り組むこと。自分の努力を見てる人がいること、それを励みに真摯に頑張ろうと思え、気持ちが浄化された。苦手な相手でも好きになる努力をすること、難しいけど取り組んでみようと思う。

  • これは良書。著者は東レの元取締役。一番業務多忙なポジションにいる中で、長男の自閉症と妻のうつ病、そして単身赴任という何重苦の中から、最短距離で最大の成果を生み出す仕事術とマネジメント術を磨かざるを得なかった。
    良い意味で会社勤めの鑑とも言えるような言葉が数々書かれてある。
    逆境に立ち向かう言葉として留めておきたいのは、
    「それでもなお、人を愛しなさい」
    「何のためにこんな苦労をしているのか…(中略)…要は、自分が出会った人生であり、自分が選んだ人生なのだ。それは運命として引き受けるしかない。恨んでも愚痴を言っても、事態は変わらないのだ」
    なんとなく前向きな気持ちになれる。

  • 2月14日読了
    日本のサラリーマンが好きそう
    昭和から平成まではこれでよかったかもしれないけど
    令和では思考停止や他力本願ともとれる価値観が並んでいる
    特に「採用基準」読んだ後だと温度差で風邪をひきそう

  • 胸が熱くなり、涙が出そうになる箇所がいくつかあった。息子が社会に羽ばたくタイミングでぜひプレゼントしたい

  • 新入社員という立場のいまこの本を読めて良かった。図書館で借りてきたけれど、定期的に読み返したい一冊になった。仕事に対する姿勢や本当に大事なものを丁寧にわかりやすくひとつひとつ教えてくれる。著者の経験をもとに書かれているから説得力もあり、こんなに素敵な叔父さんがいる甥の遼くん(仮名)が心底羨ましい。

  • 若い頃に読みたかったー。でも今読んでも、その通りっ!と共感する事ばかり。大変なご苦労をのり超えつつ仕事もしっかりとやってこられた著者の言葉には重みがあります。
    ホワイトカラーの生産性あげましょう!

  • 非常に期待外れ。目上の方から「俺が若い時はな〜」と、昔の辛かった自慢なのか、アドバイスなのか説教なのか良く分からない話を聞かされた気分。25の言葉に対する説明よりも、自分自身の経験談が多いことから、いまいち頭に入ってこない。

  • それでもなお
    の考え方すごく素敵。

    印象に残る言葉がたくさん。山あり谷ありの人生を生きた佐々木さんの言葉だから、とても説得力がある。

  • 子供が働き始める年にプレゼントしたい本。
    自分が働いてきた中で悩んできたこと、言葉にできなくてモヤモヤしていたことが明文化されていた。

    他人に愛情を持って接する。
    それこそ、自分が幸せになれる方法であると著者は言っています。
    他人に愛情を注ぐ→その人から愛される→自分のことを好きになる→幸せな気持ちになる

    著者は、自己中心主義を突きつけると、利他主義になるとも言っており、相反する言葉に繋がりがあることを知ることができた。

    また、相手に教える場合、その人にどうなってほしいかではなく、その人が幸せになるにはどうしたら良いのかを考えると、慕われるとのこと。
    この考えを取り入れて、後輩の指導に当たりたい。

  • ●それでもなお、を積み重ねる。
    ●プアなイノベーションより、優れたイミテーションを!
    ●仕事で大切なことはすべて幼い時に学んでいる
    ●良い習慣は才能を超える
    ●タイムマネジメントの本質は、事の軽重を知ること。どの仕事が重要なのかを考える。
    ●本物の重量感を知りなさい。
    ●せっかく失敗したんだから、生かさなきゃ損。
    ●運命を引き受けなさい。それが生きるということです。

  • 「欲を持ちなさい。欲が磨かれ志に変わる」この言葉が心にきた。

    それでもなお。の考え方を忘れず生きよう

  • 作者が人生の中でつかみ取ってきた、幸せに働き、生きるための「エッセンス」をまとめたもの。
    成長したい!と思わせてくれる書籍。

    この書籍を読み、私が「人生で得た糧」を考えた。
    「笑顔」を無意識に重視していたが、これは今まで関わってきた人達の中で、素敵な笑顔の人を見て、その笑顔が脳裏に焼き付いているためだと気付いた。
    これから、どんなに辛いことや悲しいことがあっても、死ぬまで笑顔でいることを忘れず、周りに心地よさを感じさせる存在でありたいと思う。

  • 働くとはについて知りたくて読書。

    会社や組織で働くこと。会社という舞台を利用、糧として自己成長する考え方、態度について考えさせてもらえる。

    著者の家族の抱えていた問題は想像を絶するものだったようだ。それを乗り越えたからこその言葉の重みを感じる。

    「自己中心主義」を突き詰めていくと「利他主義」にたどり着くのです。(p182)

    自分を疎かにして言葉の表面的な部分だけに踊らされて利他主義、相手主義に傾倒していくと、結果的には自分も相手も不幸となる。その辺のバランスは難しい。

    凡事徹底で、明けない夜はないを心に置いて。

    読書時間:約50分

  • 会社のかなり偉い人が研修で講師として来た時に
    オススメの本だから是非読んでみなさいと言っていた本です。
    その話を聞いたのが3年くらい前ですがやっと読むことが出来ました。

    流石に東レという巨大企業のトップに立った人の言葉だけあって
    仕事に臨むにあたって大事な心構えや行動など
    甥っ子に語りかける形で分かりやすく教えてくれます。

    仕事の仕方など具体的なアドバイスも多く
    すぐに活かせることもあってとても参考になったのですが
    自分の生き方に深い影響を与えたというほどの本ではありませんでした。

    仕事を通した自分の成長というところに重きを
    置き過ぎているところに少し違和感を覚えたのかもしれません。

  • 2回目。1時間ほどで読み終えた。
    新たな職場で1カ月が過ぎ、改めて読み返してみた。温かい言葉に包みこまれるようで、明日から頑張ろう、と思えた。自分を大切に、周りの人たちを大事に。

  • この本は社会人になる甥に宛てた手紙という形式で、仕事に対するアドバイスを読む人に語りかけてくれる。
    読み終わった後、自分にも仕事のことを語ってくれるこのような叔父が欲しかったと思った。今回本を読み佐々木さんと出会うことができて本当によかった。
    なぜなら本を読み、普段仕事を進めるに当たって感じる、理不尽なこと、報われない気持ちなど本当に心が折れそうなことに対してもう一度頑張ってみようという気持ちになったからだ。
    特に佐々木さんが紹介する「それでもなお」という言葉に感銘を受けた。理不尽な思いをすることは多いけれど、それでもなお努力したいと思う。
    佐々木さんのアドバイスは精神論だけではなく、ビジネスマンとしての作法や工夫が紹介されており、習慣としたい内容も多かった。特に自分としては部下力を身に付けるための四つの行動をまず実践したいと思う。
    この本は、特に今の環境を不遇に感じる社会人にお勧めしたい本である。きっと読み終わると運命と向かい合う勇気が出ると思う。なぜなら佐々木さんも困難な運命を引き受け、乗り越えてきたからだ。

  • 著者は,難病の妻、自閉症の長男と真摯に向き合い,多くのハードルを越えてきた佐々木常夫氏。逆境の中を生き抜く原動力となったのは,「運命を引き受けて生きなさい」という母からの教えだった。これから社会に出る若者へのメッセージが,甥に宛てた手紙という形式で書かれている。「青年よ,真摯に生きよ。努力は報われる」,そんな佐々木氏の思いが託された一冊と言えよう。

    *推薦者 (図職)H.H.
    *所蔵情報
    https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00362680&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 簡単で当たり前の事だが実践することが難しい25個の行動原則が書かれている。
    とにかく分量は極めて少ない本である。この本とは時間をかけてじっくりと向き合う必要がある。さらにはその実践してこそ意味がある。
    人が堕落するのは一瞬であるが、自分を高めるには時間と労力がかかる。銀の弾などはなく、本書が示す言葉の内容をいかに実践するかである。1.01の複利計算はとてつもなく大きな違いを生むのだ。
    そういう意味ではその0.01の違いが必要最小限の筆で示された名著だと思う。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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